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アフリカ(サブサハラアフリカ)の飢餓について分からないところがあるので、教えてください。お願いします。

☆ アフリカは食料を自給できていない覚えがあります。しかし、ある文献で、アフリカは本来自給できており、海外に輸出するために国内で飢餓が発生。購買力がないために、目の前に食料があっても買えない?正しいですか?
つまり、この考えでは、いくら国内生産を増やそうがあまり関係がない?


私はアフリカの飢餓原因は1、購買力がない。2、人口の増加。3、世界の穀物需要が増加し、輸入できない
この3つだと考えています。つまり、国内の自給率を向上させれば、飢餓は減少すると書きたいのですが、上の星で書いたとおりならば国内生産を増加させても、解決にはつながりませんか?解決にはどうすればよいでしょうか?

A 回答 (6件)

定量的に見てみると、カロリーの輸出入と


栄養不足人口の関連性は想像されるほど高くはないようです。

・FAO-農業貿易マップ (輸出-輸入)÷消費カロリー
http://faostat.fao.org/Portals/_Faostat/document …
・FAO-栄養不足人口マップ
http://www.fao.org/statistics/yearbook/vol_1_1/p …

広大な砂漠が広がり食料の自給に適さないように見える北アフリカは、
実はアフリカの中で栄養不足人口の割合が一番低いです。
一方、中南部には比較的自給的なはずですが、
栄養不足人口の割合の大きい国がたくさんあります。

そもそも自給率という言葉は日本以外であまり使われず、
国際開発上重要なキーワードではないです。
分母となる供給量に問題があり、自給していても供給量が少ない国では、
穀物が輸入できないために食糧事情が悪い可能性があります。
輸入できる能力があれば食料のキャパシティはあるわけで、
石油輸出能力がある国で栄養不足の問題は比較的小さくなります。
原理上は、中国のように工業製品を輸出することや、
インドのようにソフトウェアを輸出することでも食料と交換できます。

従って輸入に依存できる能力があれば食糧不足にならない仕組みですが、
自給率というよりも農業生産量は増加した方が望ましいと考えられます。
第一に自国産物の価格低下、穀物価格上昇、資本逃避などの変動で
輸入能力が低下した時に食料消費水準が悪化する可能性がある点、
第二には生産能力拡大による所得水準向上のために、
第三には世界レベルの供給拡張の必要性のために、
農業生産の増加は貧困脱出にとって重要となると思われます。

飢餓の最も多い地域と、紛争地域または最近まで
紛争を抱えていた地域は顕著に一致します。
これらの地域は、安定を保てればインフラが大きく改善できるかもしれません。
所得の低い地域では紛争が起こりやすいという関係も指摘され、
そのためなかなか貧困から脱出できない面もあります。

一方、人口問題に関しては、懸念はあるとはいえ、
一見想像されるほど所得水準や飢餓に与える影響は絶望的ではないかもしれません。
人口増加前にも飢餓がなかったわけではなく、
現状の供給能力が飽和しているという証拠は特にありません。
1980年のアフリカの人口は今の半分強で、人口的に余裕があるように見えますが、
ほとんどの国で1人当たりの消費カロリーも今より少なく食糧事情はよくなかったりします。

・消費カロリー水準
(アフリカの人口 (1980)4.8億人 (1990)6.4億人 (2000)8.2億人)(UNより)
ナイジェリア (1980)2050kcal(1990)2430kcal(2000)2700kcal
エジプト (1980)2900kcal(1990)3180kcal(2000)3350kcal
スーダン (1980)2180kcal(1990)2160kcal(2000)2260kcal
タンザニア (1980)2190kcal(1990)2120kcal(2000)1960kcal
モロッコ (1980)2750kcal(1990)3060kcal(2000)3070kcal
アルジェリア (1980)2640kcal(1990)2880kcal(2000)3040kcal
ケニア (1980)2250kcal(1990)2020kcal(2000)2150kcal
ウガンダ (1980)2110kcal(1990)2310kcal(2000)2380kcal
ガーナ (1980)1700kcal(1990)2010kcal(2000)2650kcal
中国 (1980)2330kcal(1990)2680kcal(2000)2940kcal
インド (1980)2080kcal(1990)2370kcal(2000)2440kcal
(FAOより、1980:1979-81年 1990:1989-91年 2000:2001-2003年)

平均の所得水準が悪化していないとしても、人口の増加に伴って、
栄養不足人口の絶対数が増加する問題はあります。
ただ、うまくいっていると人口が増加しながら
栄養不足人口が減少している国もあります。

・ナイジェリア
全人口 (1980)6430万人(1990)8600万人(2000)12400万人
栄養不足人口 (1980)2390万人(1990)1180万人(2000)1150万人
・エジプト
全人口 (1980)4390万人(1990)5580万人(2000)7190万人
栄養不足人口 (1980)360万人(1990)250万人(2000)240万人
・中国
全人口 (1980)10億4200万人(1990)11億6090万人(2000)13億1170万人
栄養不足人口 (1980)3億0400万人(1990)1億9360万人(2000)1億5000万人
・インド
全人口 (1980)6億8900万人(1990)8億4640万人(2000)10億6550万人
栄養不足人口 (1980)2億6130万人(1990)2億1480万人(2000)2億1200万人
(FAOより、1980:1979-81年 1990:1989-91年 2000:2001-2003年、全人口は2003年)
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アフリカだけではないのですが


多数の子供を生む文化があります。
食料だけの充実は永遠にありません。
充実すればするほど人口が爆発します。
食料は追いつきません。
その証拠に大量の子供が亡くなり続けても
該当するその民族は絶滅しません。

解決は困難ですが
文化を変えてもらいながら食料、医療の支援をする必要があります。
バランスも取らなければならないので非常に難しいです。
文化、スピリットを変える事は相当困難ですし
苦悩の歴史は他民族には絶対わかりませんので
干渉もするべきではないのかもしれません。
宗教を持ち込んで失敗した例もあります。
要は該当する民族全体が純粋に何を希望するかが
大事ですが現場では混乱しています。

野生生物の死因のほぼ全ては食糧不足です。
それによる絶滅はしません。
人間には感情があるので悲惨ですが
目に見えるものではないので
他人には本当の意味では理解はできません。
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アフリカの農業も地域によって事情が異なりますが、


輸出用には砂糖・バナナやカカオ豆などの商品作物に重要性があります。
自国生産に向くものを輸出して小麦などの穀物を輸入する事自体は所得水準を改善します。
しかし商品作物の価格は変動が激しく、
今は商品市場ブームのおこぼれで上がっているようだからいいものの(?)、
下落に見舞われると生活水準に大きい打撃を受けてしまいます。

近代的な農業設備・技術の導入が進んでおらず、
干ばつ、洪水、天候、イナゴなどを原因とする飢饉の頻度が高く、
ある意味では日本の江戸時代のような状態となっている所もあります。
地球温暖化の影響で今後はもっと災害が増加すると言われます。

供給ネットワークという観点でも、
農民の収入は末端価格のごく一部で買い叩かれるから作る気が起こらなかったり、
遠距離の輸送手段が整備していないため僅かな距離で価格差が激しかったり、
作った農作物も消費者に届く前に結構な割合が食べられなくなってしまったりと、
整備しなければいけない余地はたくさん残っています。

分配上の問題もあり、一見供給量が足りているようでも、
貧富格差が大きく、貧困人口には手が届かないという事情もあります。
今日のような資源・食料高の状況では、誰が得をして
誰が損をしているのかというのも複雑になっています。

しかし、アフリカは不毛の砂漠というわけではなくて多雨の地域も多く、
トータルの土地面積で見れば大きいキャパシティの可能性がありますし、
設備や技術の導入によって生産量の増加は見込めます。
人口が密集している中国(13億人)やインド(11億人)との比較で見れば、
アフリカ(9億人)の人口が不可能な領域にあるわけではないはずです。
熱帯に先進国がなかったため、こういった地域に適する作物品種の
開発はまだ未開の部分が多く、新品種の研究の振興も望まれます。
(アフリカの主食は多様で、イモ類のキャッサバやヤムイモなどは他の地域の人にはなじみがない)

人口増加圧力に関しては、幅広い地域で、
所得水準が向上してくると増加率は急低下する経験則が知られています。
中国やインドでは経済成長に伴って人口増加率は顕著に低下していますが、
アフリカではなかなか所得水準が成長せず、増加率の低下も鈍いです。
今日、皮肉なことには、世界で最も飢餓の激しい地域が、
世界で最も人口が急速に増加する地域となっています。
親が家計の稼ぎ手を増やそうとして、子供の死亡率の高さまで見込んで
いっぱい子供を作り、できるだけ早い時期に働かせようとするという、
先進国からは想像しがたい事情があるとも言われます。

なお、近年は資源高の恩恵でアフリカ経済はトータルで見ると好調です。
今後、資源価格の下落が引き金となって経済が混乱する懸念があります。
最近までアフリカ経済の大きい問題は巨大な対外債務の支払いでしたが、
今後も様々な変動に見舞われて対外債務問題が再燃してしまったりすれば難しいことになります。
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アフリカには53もの国があり、それぞれの国内事情もあるので一括りにはできませんが、解決策としては、次の二点だと思います。



政治を安定させ紛争を無くす事。
食料の自給率をあげる事。

アフリカにおける食料自給率ですが、次のサイトを見て下さい。2003年のデータなので少し古いですが、穀物自給率が載っています。専門家によっては、この穀物自給率を食料自給率として判断する人もいます。このデータの示す通り、アフリカの多くの国では自給できていません。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0319.html

しかもアフリカでは降雨の変動性が高いので、旱魃や大雨が起こりやすく、穀物生産量が減る事が多々あります。去年もアフリカの一部の国々では天候の悪化により、生産量に深刻な影響が出ました。

またアフリカには政治的不安定な国が多く、紛争により多くの農民が田畑を捨て難民となったという状況も発生しています。現在、内戦中の国もあります。
比較的、政治が安定していたケニアも昨年末の大統領選挙を機に民族衝突が起こり国内が混乱し、多くの農民が田畑を捨て避難したという事もありました。

<穀物生産について>
アフリカでは農民一人当たりの穀物生産量が低いです。中国やインドと比較して60%程度の生産量しかあげていないという数字もあります。
これは、経済的貧困から資金が無い為に、灌漑設備の整備が整えられない事や、肥料を充分に買えない為に、その使用量がアジアや欧米の数十分の一になっているという理由や、良質な種が買えない等の理由により生産性が低いという状況があります。

さらに最近では原油の高騰により肥料の価格が上がっているという理由もあります。アフリカの国の中には化学肥料を輸入に頼っている国もあり、そういう国では原油の高騰で輸送費が上がった為に、輸入する肥料の価格も上がり、農民が肥料を買えなくなったという例もあります。

<人口の増加について>
アフリカは医療で遅れているので死亡率が高いのですが、それ以上に出生率が高く、人口の増加率が早いスピードで進んでいます。
日本や欧米では出生率が低下し人口の自然増加率は低く、日本で0.6%、であり欧米でも高いところで8%台であり、マイナスの国もあります。
しかし、アフリカでは45ヶ国で20%以上という高い数字です。
もっと分かりやすく言うと、女性が生涯に産む子供の人数は日本では1.3人ですが、アフリカの46ヶ国では3人以上であり4人、5人、6人という国も珍しくありません。
その為、人口の増加率に対し、穀物生産量が追いついていないという状況があります。

現在、アフリカの貧困を解決する為に国際的に農業振興重視政策が採られています。収穫量の高い品種の提供や、灌漑設備の整備等の資金援助など、各国や各種団体が農業支援に乗り出しています。
日本での取り組みは「ネリカ米」が上げられます。このお米の開発には日本が資金の大半を提供しました。旱魃に強く収穫量が多い事から「アフリカの希望」とも呼ばれています。日本はこの「ネリカ米」を普及させ、今後10年でアフリカの米生産を倍増させる計画だそうです。

私に言わせれば、まずは何よりも政治的な安定をはかり紛争が起こらないようにする事でしょう。そうしなければ、農民も安心して働けません。
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目の前で起こっていることは、質問者様の書いたとおり、購買力がないためですが、もうちょっと大きく捉えると、「☆」で挙げられた理由になると思います。



そもそも、恒常的な饑餓の起こる地域に人は住むことは出来ません。貧困の大小はあれ、この場合、食糧の入手手段を完全に掠奪に頼ることになります。

もちろん、そういう部族もいて曾野綾子氏の本(貧困の光景)で読んだのですが、絶えず飢えに晒されていて、本当に食べられなくなると、何百キロも離された他部族に泥棒にでかけるとのこと。

これが、誰も助けてくれない状況下での人間が生きられる最低の条件でしょう。

しかし、現在のアフリカの状況は、こうした自然状態とはいささか異なります。

 本来、人口をまかなえるはずのない地域に戦禍を
 逃れるため強制的に移住させられている

 自分たちの食べる作物を作るより、いわゆるプラン
 テーション作物(タバコやバナナ)を作り、それを輸出
 することを優先している

 食糧支援やODAなどという外的要因により、自給
 の限界を超えた人口を抱えている

どれも、地域や国家を超えた近代市場社会の産物です。

国内生産を向上させ、自給率を高めることが解決の道だというのは正しいと思いますが、それを拒んでいるものが何か、という視点で調べてみるのがいいのではないでしょうか。

解決には、輸出を減らして自分たちの食べられる食料をまず作ることだと思いますが、安い作物を手に入れたい私たち先進諸国と、輸出によって得る外貨を独占している支配者達が許すことはないでしょう。
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アフリカは各国の集合体で「これだっ!」とゆう理由は断言できませんが・・・最大公約数的な発想でいいなら・・・。



>購買力がないために、目の前に食料があっても買えない?正しいですか?
 ・・・おおむね正しいです

解決する方法は様々な国家を例に挙げるといいと思います。
 ここで二国を例に挙げます、この二カ国はアフリカの中でももっとも貧しい国家です

(1)シエラレオネ(平均寿命がもっとも短い国)
 これは国内資源をめぐっての内戦です。つまり国連平和維持軍を派遣して戦争の停止すれば自然と生産は増えます。
 この国では、戦争捕虜を捕らえたら両手を切り落とし開放ます。そうするれば介護の人が多くなり敵勢力の生産能力は減ります。又村を遅い少年兵を確保します
 これを辞めさせれば自然に生産力は増えます

(2)ジンバフエ(もっともインフレの進んだ国)
 http://d.hatena.ne.jp/qwqw/20080517
 これは政治の無策です

人口の増加は・・・・あまり関係ないと思いますよ
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