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 私が若かった頃はどのスポーツもアマチュアしかオリンピックに出られませんでした。私はオリンピックはアマチュアスポーツの祭典であるべきだと思います。プロ野球の選手よりも大学生や社会人が出場してメダルをとりに行くべきだと思います。ところが今年は全員がプロ野球選手です。アメリカのバスケットも昔はアマチュアで出ていましたが今はドリームチームでプロばっかりです。
 どのような経緯でアマチュアスポーツの祭典がプロ選手の仕事場に変わったのでしょう?
 また皆さんはオリンピックにアマチュア選手が出られなくなる事をどう思われますか?

A 回答 (9件)

オリンピックでも人気競技の一つである、サッカーとの関係で見ていくとおもしろいかもしれません。


サッカー競技は、正確な記録は残っていないモノの、近代オリンピックの第一回大会から続く人気競技です。
しかし、1900年代に入ると、まずイングランドでプロリーグ化の動きが始まります。
その動きは、欧州から南米へと飛び火し、世界中に広がるようになっていきました。
そして、1930年にはウルグアイで記念すべき第一回W杯が開かれます。
以後、世界でサッカー競技の人気が広まるとともに、W杯も大会が拡大され、今ではオリンピックを凌ぐ大会と言われるまでになっています。

そんな中で、オリンピックはあくまでも「アマチュア主義」に固執し、サッカーの国際協会であるFIFAとことごとく対立してきました。
各国は、プロ化してW杯を目指すようになっていきます。
当然、アマチュア選手ではオリンピックには勝てなくなっていきます。
というのも、社会主義国はプロとアマの間隙を縫って、半プロ化したチームを送り込んでくるので、社会主義国ばかりが活躍するようになっていったのです。
こうなると、ますます西側諸国のサッカー界はオリンピックへの興味を失うということで、ほとんど参加しなくなりました。

そこに転期が訪れたのが、1984年のIOC側のサッカー競技のプロ容認でした。
ここでも、すでに世界大会としてブランドが確立したサッカーW杯と、人気競技のプロを取り込んで興行収入をあげたいオリンピック側との駆け引きがあり、現在のUー23選手に限るという形になりました。
まぁ、プロ容認へとIOCが傾いたのは、すでにアマチュアリズムを押し通すだけの環境がスポーツ界全体になかったのが原因ですけどね。
つまり、スポーツ全体がプロ化していて、そうしたプロの選手が出なければヒーロー・ヒロインは生まれないし、ヒーロー・ヒロインが生まれなければ人気が出ないという事で、プロを呼ばない大会は興行的には成功しなくなってるんですね。
因みに、日本ではマイナーなスポーツも、世界では(特に欧州は)人気のある競技というのが、オリンピックにはいっぱいあります。
例;自転車・ヨット・ホッケー・射撃・馬術etc,,,
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この回答へのお礼

 オリンピックのプロ化の道筋を付けたのはサッカーだったとは知りませんでした。私はドリームチームを作って金メダルを取りに行ったアメリカのバスケットだと思っていました。
 なるほど、サッカーで共産圏の国に勝ちたいからプロのサッカー選手が出場するようになって、野球もバスケットも全てのスポーツがプロ化していったのですね。
 では今後柔道に相撲やプロレスの選手が出場したり、ボクシングに世界チャンピョンが出場したりするのでしょうか、そんなオリンピックは見たいとは思いません。

お礼日時:2008/08/07 17:53

ANo.6です。


少し誤解を与えてしまったようなので、補足しておきますね。

>オリンピックのプロ化の道筋を付けたのはサッカーだったとは知りませんでした。

オリンピックのプロ化の道筋をつけたのがサッカーと言い切るのは、少し語弊があるかもしれません。
サッカーも含め、スポーツ界全体がプロ化していったんです。
で、それぞれ権威ある世界大会を作っていきました。
サッカーでいえばW杯のような大会ですね。
なんで、選手もそのスポーツ界で権威ある大会を目指しプロ化していきました。
その一方で、TVの放映権やスポンサー制度、グッズ展開など商業主義へと走っていきました。
ただ、プロ業界団体(サッカーならFIFA)とIOCのケンカが有名なのはサッカーだと思うので例に出しました。

また、そのスポーツ界で生き残って行くには、特別なトレーニングを行ったり、スター性を備えたりしなければならず、とてもアマではやっていけません。
その世界で活躍したければ、必然的にプロにならざるを得ない状況にもなっていきました。

オリンピック委員会は、そうしたスポーツ界に対してアマチュアリズムの精神から批判的でした。
選手の肖像を広告に使ったり、グッズ展開したり、もちろんスポンサーをつけるのもダメ、、、と、いろいろ規定が決まっていて、違反した選手はオリンピックに出られませんでした。

そうした、商業主義的なプロ化の動きにまったく無縁だったのが、ソ連などの東側陣営でした。
社会主義国では、興業目的のスポーツ大会が存在しないので、みんなアマチュア選手だ!と言い張りました。
しかし、実際は国家命令で特別トレーニングして結果を残すのが仕事みたいになっていて、実質はプロ選手と変わりませんでした。
そして、オリンピックを国威高揚に利用していきました。
(こうした選手をステート・アマと言います。こうした選手は東西問わず存在しました。)

その後、紆余曲折を経て、1984年にロサンゼルス五輪が開かれます。
このオリンピックは米国内でも人気が無く、故に国からの税金を1セントも使わないで開かれました。
そこで、数多くのプロスポーツ興業の経験がある米国は、それらの手法を応用して「テレビ放映権・スポンサー企業の絞り込み・入場料・グッズ販売」などの収入でまかないました。
結果は成功し、その後のオリンピックの商業化を招きました。

オリンピックのプロ化の歴史を簡単にまとめると、
1950~60年にスポーツ界がプロ化していく。
1970年代にステート・アマの問題が持ち上がる。
1980年代にオリンピックの商業化
1990年以降~プロ解禁種目増大

って感じでしょうか。
つまり、1970年代にはすでに「アマチュアリズム」は崩壊しています。
ただ、建前は残っていたので、「オリンピック=アマ選手の大会」というイメージがあるんでしょうね。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。
昔は日本ではプロ選手と呼べる人はプロ野球の選手などごく僅かでしたが、今ではサッカーにバレーボールバスケットとどんどんプロ選手が増えてきています。スポーツの振興の為にはプロの試合を多く興行して国民に楽しんで貰う事が何より大切だと思います。そうやって多くのスポーツがプロ化している中でやむ獲ない事情もあるようですね。
 よく分かりました。

お礼日時:2008/08/09 16:23

すみません。

ちょっとご要望とは違う回答ですが、バスケオタから一言。
No.1の方のお礼にある
>バスケットなどアメリカ以外の国はほとんどアマの選手なのにフェアじゃないと思います。
は違いますよ。私もすべての出場国について知ってる訳ではないですが、
ヨーロッパはプロリーグがある国が多いですし、
今回のホスト国の中国もプロリーグを持っていますよ。

それに、最近はアメリカは国際大会で勝っていませんよ。
NBAのトップ選手の一部が色々な理由で出場したがらないのに対し
他の強豪国のNBAのスター選手が積極的に代表に参加するせいもありますが、
アメリカに対抗できる力のあるチームが増えてきたことも事実です。
2年前の日本で行われた世界選手権は優勝がスペイン、
アメリカは準決勝でNBA選手が一人もいないギリシャに敗れて3位です。
このときのスペインの主力メンバーは、
初代の本当の意味でのドリームチームをバルセロナオリンピックで
見た世代となります。

アメリカの思惑とは恐らく裏腹にプロの選手がオリンピックに参加したことが
世界的にバスケットボール自体のレベルをあげたことは言えると思います。
バスケオタとしてはそれが嬉しいですし、
NBA選手が出ることでメディアの取り上げ方が増えたり
試合が多く見れることも嬉しいです。
って言うのは多分、質問者さんから見ると邪道なんでしょうか。
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プロ化のきっかけを作ったのはロス五輪でしょうね。

ここから商業化路線が始まり、プロ参入のきっかけとなりました。

また、オリンピックだけの話ではなく、スポーツのエンターテイメントとしての地位の確立がポイントです。この流れを受けて、世界中の各種競技やイベントでプロ化が進んでいきました。オリンピックについてもその流れを受けただけとも言えます。


>皆さんはオリンピックにアマチュア選手が出られなくなる事をどう思われますか?

これは仕方ないと思います。
日本サッカーの今昔と同じでしょう。
昔の日本のサッカーのトップリーグはアマチュアでした。しかし今のトップリーグ(Jリーグ)はプロばかりです。トップリーグにアマチュア選手が出られなくなることは残念なことでしょうか?これにはあまり反対する人はいないでしょう。


私は、アマチュアのみでやりたければ、プロ完全排除の別の大会を作ればいいと思っています。それでどのくらいの人とお金が集まるかは分かりませんが。
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この回答へのお礼

 古い人間の私にはオリンピックはアマチュアスポーツの祭典で国の名誉の為に選手は戦っていると思っていましたがどうも古すぎる考えのようですね。
 今回疑問に思ったのは野球は昔はアマの選手だけで戦っていたのに今年はプロの選手だけが出場しているからです。オリンピックはどんどんプロ化しているのは時代の流れで仕方ない事ですか。
  結局アメリカが神聖なオリンピックを金儲けの場所に変えた事が原因と言う事ですね。

お礼日時:2008/08/07 18:02

北島康介、谷亮子がアマチュアでしょうか。


答えはここにあります。

北島はコカコーラ、谷はトヨタの所属選手で仕事はしていません。
活躍することが自社の宣伝でイメージアップに繋がるのです。
アマチュアではなくプロそのものです。
野球やサッカーのようにプロが確立されていないので、こうした形を取っているのです。

欧米ではアマチュアなどとっくに崩壊しています。
陸上のトップ選手は試合に出るだけで巨額のマネーが動きます。
出ることで観客を呼べ、宣伝効果があるのです。
これが現実です。
最早アマチュアの出る幕はごく一握りです。
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こんばんは。

質問者さんと同じく、私もオリンピックがアマチュアの祭典であって欲しいと願う一人です。先の回答者さんがおっしゃるように、確かにスポンサーや人気競技のプロ選手の参加による金銭的な採算性が無ければオリンピックの開催は難しいものとなっているようです。

ですが、私はこう考えています。オリンピックでは脚光を浴びている野球やサッカー等の人気のある競技の裏で、あまり知られていないマイナーな競技も多数行われます。これらはその競技単体では所謂「世界選手権」の開催が困難で、国をまたいだ選手の交流も難しい競技もあります。

言葉は悪いですが、人気競技を「客寄せパンダ」として、こういったマイナー競技の世界戦や選手達の交流が可能になるのならば、それはそれでオリンピックの意義は充分にあるのではないかと思うのです。

確かに人気競技でのアマチュア選手の参加は困難ですが、そういった競技には「アマチュアだけの世界戦」が存在している場合が多いですし、個人的にはそんなに問題は感じていません。

それよりも、「プロ」も「実業団選手」も存在しないようなマイナー競技の世界戦が「抱き合わせ」で開催可能だということ。そしてその競技においては充分「アマチュアの祭典」であることに私は意義を感じます。

ご参考までに。
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この回答へのお礼

「私もオリンピックがアマチュアの祭典であって欲しいと願う一人です。」
 賛同頂いて、ありがとうございます。マイナーなスポーツにとっては本当に意義がある大会だと思います。オリンピックのおかげでメジャーなスポーツになっていくスポーツも多くありますし。
 どこまでがアマなのか分からない時代になりましたが、世界のアマチュアスポーツを応援したいと思います。

お礼日時:2008/08/07 18:08

サマランチ時代からでしょう。

『フアン・アントニオ・サマランチ』について調べてみるといいかもしれません。

古来よりオリンピックは神聖な祭典と考えられ、その収益については重要視されてきませんでした。しかし、オリンピックの絶対的価値が薄れるにつれ(テレビとタイアップしたプロスポーツの台頭による)、その経済的負担が、開催国および関係者を締め付けるようになって来ました。そこでサマランチ会長などによって、オリンピックの『経営』が考えられるようになりました。そのモデルは今でも多くのスポーツイベントに応用されていますが、要約すれば「不確定なチケット収入に依存しない。大きなスポンサーをつけ、テレビ放映権を独占する。その収入によって開催費用をまかなえば、チケット収入はそのまま利益となる。」というものです。

現代オリンピックはコカコーラとマクドナルドなど、大企業のスポンサーシップ、莫大な放映権料によって成り立っています。その利益も、多くはIOCに流れてしまい、開催国のメリットは以前と同じく少なくなっています。一昔前は、IOCへの賄賂と接待が無ければ開催候補地になれないということもありました。(今はどうなっているのか分かりかねます)このあたりはモータースポーツの頂点、F1と状況が似ていますね。誰かがこれでビジネスをしている……そう考えると選手という人間がどんどん小さくなってしまいますね。

テレビ放映、視聴率、スポンサー、こういったものを考えると選手はもうアマチュアではいられないでしょう。私の考えとしては、オリンピックは他のものと並ぶスポーツイベントの一つであり、アマチュア競技の頂点でもないし、そうである必要もないと思っております。
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アマとプロの線引きも難しいですよ。


野球やサッカーのようにプロの興行があればわかりやすいですけど、そういうものがないスポーツでは、アマでも会社は所属しているだけでほとんど外国でトレーニングみたいなトップアマは一杯います。そうしないと勝てないのも確かです。
かつての共産国のように国家が丸抱えの例もあります。メダルを取ると一生年金やポストで保証される場合もあります。(今でも一部はありますね)
で、なまじプロのリーグのある競技だけアマに限るとレベルが低くておきゃくを呼べない、、、これが理由なんでしょう。

学生だから純粋にアマかというとそれもハテナが付きますよ。
奨学金やら特待生やら、授業もほとんど出ないトップアマはたくさんいますよ。スケートの真央ちゃんは一体年に何日学校行ってるんでしょう? 通信制なのかと思うくらいです。大学の選手も学校出てない人多いですよ。
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企業団体に所属している多くの選手もプロです。

 企業の広告塔としての役割を担うことで、 お給料もらっています。 ですから、ユニフォームなどにも企業名が入っています。野球プロ団体と同じです。 スポンサーもなくお給料もなくでは、 現実問題として、 スポーツを続けることは困難です。 昔はオリンピックを目指すスポーツ選手はそれにかかる費用だけでなく、 生活費も苦しく、 大分苦労したようです。 日本代表の選手が貧乏では悲しい。 アマチュアであろうが、 プロであろうが、 強い選手に出場して欲しいと思いませんか? オリンピックは世界イベントであり、 学校の体育祭ではありません。プロであっても、オリンピック選手より強い選手が他に沢山居たのではつまりません。 それにオリンピックに出場することでお給料貰っているわけではなく日本代表として出場するだけでしょうから。
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この回答へのお礼

 実業団の選手はプロかアマかと問われるとどちらとも答えかねます。
しかし、プロとアマの違いがはっきりしている野球やサッカーバスケットではアマの選手がメダルを目指して頑張って欲しいと思います。
 プロの選手には自分のチームの優勝という目的がはっきりしているからです。
 かってはメダルを取るためにプロ野球に行かずに頑張った選手も多くいました。
 バスケットなどアメリカ以外の国はほとんどアマの選手なのにフェアじゃないと思います。

お礼日時:2008/08/06 18:20

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