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最近、おいしいコーヒーの真実という映画をみました。
エチオピアのコーヒー豆生産者が先進国に収奪されているという内容です。
一杯330円に設定した価格の内、3~9円((1~3%)しか生産者に還元されていないとし、スタバやその利用者が批判対象にされていたのには驚きました。
解決策の一つとして生産者と直接取引するフェアトレードが提唱されていました。
あるブログでは映画を評価し以下の様なコメントがあります。
(生産者が手にするのはたったの1~3%程度。
90%は、先進国の輸入業者、焙煎業者、小売やカフェの経営者などが利益をむさぼっている。~すべての豆がフェアトレードになったら第3世界のコーヒー農家は、明日から、きれいな水が手に入り、栄養失調から開放され
子どもたちが学校にいけるようになるのに。)
ほぼ映画の主張と同じです。
私は、これは問題の一部を捉えてはいるが、ある意味虚偽といってもよいと思います。
問題はこの様な、収奪される側とする側という単純なものではなく、工業化を阻害する複数の要因を内容している為と考えます。
私の知識は浅く、調査している時間が有りません。
ご見解を伺えればと思います又反グローバリズムの論理もご教授くだされば幸いです。
映画は反グローバリズムのプロパガンダの様なものと評価しました。

A 回答 (6件)

フェアートレードは初めは南アメリカやアフリカのバナナ、コーヒー豆、カカオ豆などの栽培農家を応援するためにはじまりましたが、最近では南ドイツの乳牛農家の組合でもフェアートレードを取り入れようとしています。



なぜ、南ドイツの牛乳農家にフェアートレードが必要になってきたかというと、EU統合によって労働賃金の安い国から安い乳製品が市場に出て来るので、生産に見合う収入が得られなくなったのです。例えば、1リットルの牛乳を生産するのに1ユーロかかるのに、ディスカウントのマーケットでは1リットル0.66ユーロで売っているのです。それに大して、大企業と競争する力は農家には無く結局、初めは損を承知で高い機械を導入したりして生産していても、何年もしないうちに借金を残して廃業して行く自体に陥っています。借金で自殺に追い込まれた家族も知っています。
私は、この三十年ほどその農家がある地方に年に2~3度訪れていますが、行くたびに農家が減って行きます。それに伴い牧草地は少なくなって、別荘地やペンションに変わって行きます。

小規模農家の仕事は牛の世話だけではありません。牧草を育てるのも収穫するのも仕事です。南ドイツの山間の農家の牧草は山の斜面にあり、せいぜい古くからのトラクターくらいしか使えません。それに比べ、広い平らな土地に牧草地があるところなどは、今はGPSを使って無人で刈り取りから牧草を束ねてビニールに詰めるまで機械でします。

今年の春から夏にかけて南ドイツの乳牛農家は牛乳の価格破壊に対して、ストを起こしました。スト中は全く収入はありません。南ドイツの農家はEU統合前はドイツの中でも金持ちが多く、先祖代々その土地で、家族みんなで農業にかかわっている人が多く、急激な時代の変化の流れに着いて行けないのです。 例えば去年まではドイツの教育費はただでしたが、今は子供を大学にやるのにもお金がかかり、貧しい家の子供は高等教育が受けられないような状況にあります。今のドイツの子供5人に1人は貧困家庭で、3食食べられない子供が居ます。

このことは、アフリカのバナナプランタージェや南アメリカのコーヒー豆農家やアフリカのカカオ豆生産農家とほぼ似た状態なのではないでしょうか。

アフリカにおけるグローバル化がもたらしたことについて、サイト半分下にアベベック・ゴベナさんが語った記述がありますのでご参照ください。
http://wwwz.fujitv.co.jp/ainori/index.html
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#3です。

こんばんは。
honntokanaさんの意見はなかなか面白いですね(変な意味じゃなく)
そういえば洞爺湖サミットの際にも、世界の流れを先進国が決めるな!
っといって、デモをやっている人達がいましたね。
反グローバリズム、難しいテーマですが、思うに中流階級の反乱でしょうか。
ある程度豊かな国に生まれ育ち、ある程度不自由無い純粋な人達が、
自分より貧しい生活をしている人達を勝手に哀れんで、
何とかしてあげたいと口で言いつつ、その実、
一生懸命搾取する側になるべく戦っている、そんな感じでしょうか。
国内で下を見ることは無いのに、他の国の下にはよく気づく、
灯台下暗しの感もあります。やはり同民族の上下は嫌なのでしょうか。
彼らの主張は、結局のところ、浮くことも無く、沈むことも無い
自身のポジションへの苛立ちに思います。
戦後日本においても、マルクス主義などが流行りました。
中心となったのは、決して貧しくは無いが、金持ちでもない、
食うに困らない中途半端なインテリでした。
それが世界的におきている、でも、たいした主張も無い状態、
仰るようにイデオロギーの無い共産主義運動かも知れません。

非常に勉強になりました。
前回書いた意見が、的外れの感がありましたので、
再度投稿させて頂きました。
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この回答へのお礼

重ねての御回答をありがとうございます。
御回答をおよせくださった皆様のスタンスを見てある安堵感があります。(皆様健全であるという、)
元慶応義塾学長、故小泉信三氏が共産主義は組織化された嫉妬であると述べられましたが見事に本質を付いた言葉であると評価しております。
実態は平等という普遍的な価値観に根ざしたものではないという事でしょう。
自らが豊かになった今、他者のことをおもんばかる、それは大変健全な尊い心証であると思います、はたしてそうであろうか?の疑問があります。
昭和40年代前半までは、東南アジアに対する日本の経済進出は帝国主義的侵略であると盛んに左派が喧伝していました。
(東南アジアの国々を搾取し森林を破壊する等々、朝日新聞の故松井やより女史などは急先鋒)
その論理の過ちは結果が証明しました、問題はあるにしろ高度成長をなしとげた国々が多く有ります。
このあたりから左派の論理は脈絡がなくなり始めたと思います。
左派といっても抽象的であり今やそれを定義するのも不可能に近いですが、いわゆる左派に属する方々は特殊な資質、発想をもつ方々と認識しており、そして反グローバリズムの方々は広義に、この左派であろうと想像しております、結果、反グローバリズムの方々は九条支持の反改憲派多く、いわゆる反日的スタンスであろうとも想像しております。
彼らが言う地球市民は、かつての共産主義が夢見た結果です。

余談ですが、おいしいコーヒーの真実を支持するブログのいくつかにコメントし反論があるかと思ったのですがことごとく無視、削除されました。
おどろくべき事です。
他のコメントにはレスしているにもかかわらずです。
これを見ても彼らに違和感を感ぜざるを得ません。
まとまりがなくスミマセン、ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/19 21:45

おいしいカレーライスをレストランで頼むと「2000円」


としましょう。
コシヒカリの生産者米価は 60キロで1万円
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-10-17/05_ …
「ライス」300グラムで300円とすると(一膳のお茶碗360グラム程度)60キロのコメで 200セットの「ライス」を出せるので、10,000円÷200=50円
カレーライスの中でライスの原価は4%程度でしょうか。
ラーメンの原価率(あくまで、飲食店の段階で)20%程度といわれていますので、農家からネギや小麦が出る段階での原価率は数パーセントになります(で、無ければ、ラーメン玉を作る工場の利益が出ない)。

これをもって、コメ農家や小麦農家が搾取されていると言えるか?(まぁ、言ってもいいが)
他の食材における原価率も提示しない限り、「おいしいコーヒー」の話もマユツバで、原価率云々だけではないと考えます。
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この回答へのお礼

御回答をありがとうございます。
ご指摘の通りであり、驚く事にこれが理解できない人々存在します。
というより心情的に、これを受入れない素地が強く、何が何でも搾取構造があるとする資質であると理解しております。
映画製作側は逆に解かって意図的にプロパガンダとして映画を製作したと考えております。
上記の人々と呼応して一種のムーブメントを作ろうとする意図と私は解釈しました。
この映画は意外な広がりを見せ、相応の影響力を行使しています。

お礼日時:2008/08/18 20:05

価格は、需要と供給の均衡点により決定されます。


購買側は、大量仕入れによるマスメリットを求め、
生産者はそれに応じれる範囲内で価格で応えた結果、
コーヒー1杯分で9円の豆代という図式が成り立っています。
これに流通、加工コスト、人件費、店舗費用、光熱費、
そして余剰分の損失等々、様々な費用が乗ってくるわけで、
330円で売られている一部の原価が10円に満たないからと言って
「搾取」というのは、honntokana様が仰る通りおかしいですよね。

文中に登場する、生産者との直接取引きによるフェアトレードを
実施したとしても、購買はさらに安くて良い物を求め、
生産は大量生産・大量販売による市場コントロールを狙うでしょう。
そしてまた、持つ者と持たない物に徐々に分かれます。

コーヒー豆が主産業である国家が、近代的な上下水道、
教育、その他を持つ為には、フェアトレードではなく、
工業化を進めることも確かに一つの手ではあります。
しかし上記はかなり厳しいと思います・・・
ここからはあくまで自論ですが、
大きな理由の一つに「気温」があると思います。
近代工業は始まってから数百年、全ては雪の降る国を中心に栄えてきました。
それは言い換えれば、工業化とは雪が降り、
冬に作物を収穫することの出来ない地方・
地域に向いていた産業だったのだと思います。
通年暖かく、肥沃な土壌のある国々は
農業に適していたから農業を行ってきたのだと思います。
(当たり前ですが、機械は食べられませんが、作物は食べられます。
 人間が生きる目的を達成するという面では、農業や漁業、
 畜産業などがベストなアプローチであることは間違いありません)

ある日突然、最先端工業国家が地球上に現れたわけではなく、
元を辿れば、皆同じようなスタートラインにいたはずです。
ある人達は暖かい気候や肥沃な土壌を生かして作物を育て、
ある人達は厳しい環境下で、効率よく労働をする方法を
人間以外の「パワー」に求めました。
その辺りから徐々に徐々に分かれていった道だと思います。

先進国と発展途上国の区分けは、ここ数十年で急速に進みました。
全てが気温に起因するとは言えませんが、
個人的には大きな理由の一つであると考えます。
意味不明な意見で申し訳ございませんが・・・
そんな感じです(笑)
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございます。
おっしやる通り、様々な原因がある訳ですが、それに対して、
いわゆる南北問題は、先進国による搾取構造が原因とする主張があります、この種の主張を成す人々にある警戒心があります。(長くなりますのでそれに関しては割愛させて頂きます。→言うほど整理もしておりませんが、汗、、、)いうところの反グローバリズムとは、一昔前の国際共産主義運動の様なものと今のところ解釈しており、それがイデオロギーが解体した現在、体系化できず脈絡無く搾取されている、と主張している、、だけと認識しております。
この種の人々の意図は別のところにあるのでは、、と

お礼日時:2008/08/18 19:58

確かに搾取です。


搾取がいやなら、土人自ら市場から資金を調達し世界中に豆を流通させ一等地に店舗を出しコーヒーとして売ればいいだけの話。
両さんは確かそれをやってたな。
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございます。

両さんとはどなたでしょうか? 寡聞にして存じ上げません。

お礼日時:2008/08/17 20:28

取りあえず、コーヒー豆が10倍になれば


・コーヒー農家共が飲んでいる泥水が10倍になるか
・その1/8でコーヒーを造りだす国が現れるか(10倍にしたコーヒー農家は潰滅的打撃)
・こっちのコーヒーがそれなりの値上がりをするか(10倍とまでは行かないだろうが、コーヒーが必要な都市労働者には打撃)
というような事が起こるんじゃないでしょうかね。

 そもそも、流通業や加工業を莫迦にし過ぎでしょ。
 商社がどれだけヤバイ所に人を送ってブツを掴んでいるか(日本なんか、国家機関が無くても商社員がいる)、どれだけの心血を注いで加工しているか、小売店の経営者がどれだけの苦労をしているか。それを「サクシュ!」というのは赤ぁい臭いがプンプンします。
#この臭いの下には数億人の屍が・・・

 また、フェアトレード産品に切りかえたところで、彼らが身銭を切っているのでなければ(もしそうならそれはそれでシステムとして永続しないという側面がある)、結局中間業者が利潤を上げる構造に代わりはなく、利潤の一部は、まわりまわって中間業者共のシンパの活動費になってる訳です。
ほうら、ちょっと検索すると脂っこそう・・・
http://www.ni-japan.com/jlink.htm

 因みに日本のスタバは「特定非営利活動法人 フェアトレード・ラベル・ジャパン」の認証商品を採り入れているようですよ。
http://www.starbucks.co.jp/coffeecsr/certifiedco …
まさか、対策費ではありますまいなぁ
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございます。

映画を見て、非常な違和感を感じた訳ですが、この種の主張をする人物、団体は社会に悪影響を及ぼすと考えます。
地球市民という様な発想に至るのでしょうが、、、
イデオロギーが解体した現在、体系化された論理はないのでしょうが一応のネットワークなどがあるのでしょうね、又運動の過程で何らかの利益誘導を計ってもいるのでしょうね、参考になるサイトの紹介をありがとうございました。

なお>>工業化を阻害する複数の要因を内容している為と考えます。
内包している為と考えます。のタイプミスです。失礼しました。

お礼日時:2008/08/17 10:37

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