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昔の歌番組を見ていて、NHKホールのようなステージ上で歌手が持っているマイクの変遷に気がつきました。
有線からワイヤレスへの変化は当然ですが、ワイヤレスマイクになってからの変遷がおもしろいと思いました。1970年代後半のものは細く(有線式と同じ位の細さでアンテナと思われる数十センチの細い線が出ている)て「握る」より「つまむ」ような持ち方も可能でした。現在のものは、完全なワイヤレスではあるものの、以前よりかなり太くて「握る」しかないようなサイズです。

一度細くなったものが再び太くなってしまった理由は何なのでしょうか?
バッテリーや電波出力といった技術的な問題か、それとも単に持ちやすさなのでしょうか。

あわせて、ステージ用マイクの電源は何(乾電池、専用充電池等)なのでしょうか。会議室や体育館などで使う市販品は単3電池だったと思いますが、現行品の太さからするともっと大型のものが使えそうです。

テレビを見ての好奇心からの質問ですが、ご存知でしたら教えてください。

A 回答 (2件)

体系的に変遷を知っているわけではないですが、細身が主流だった頃の背景は、私もNo.1の方のお考えと同じように捉えています。



ただ、コンデンサ型は現在でも無指向性もしくはワイドな指向性のマイクユニットがほとんどで、演劇やアナウンス、リポート等の番組ではそれでも良いのですが、ライブステージ等のステージモニターから大音量の「返し音」が必要になるステージPAでは、ハウリング等の危険があまりにも大きい事や、コンデンサマイクの一般特性として接話(マイクに口を密着させて)で大音声で歌うと音質がよろしくないという問題があります。
(こういう問題を解消しているモデルも有る事はあるんですが)

なので、プロのライブステージ用のワイヤレスについては、最近はステージ用で定評のあるダイナミックマイクのマイクユニットを搭載したモデルが普通です。そういうマイクユニットを搭載する事で、音響機器側も有線ダイナミックマイクに準じた音響特性のセットアップかできるという利点(有線とワイヤレスが混在しても、音響特性がぼ同じなのでセットがしやすい。感度と特性が極端に違うコンデンサマイクが混在すると、めちゃくちゃセットアップが難しくなる)もあり、音質調整やハウリング対策が楽で確実になります。また、歌い手の方も、有線マイクと同じ使い方で歌えます(これも結構大きいファクターです)。

ただ、この手のダイナミックマイクユニットは、従前のコンデンサマイクユニットに比べてユニット直径が太く、重量もかなりあります。よって、細身のマイクボディに取り付けたら、持った時のバランスが非常に悪くなりますし、強度も必要になりますので、ダイナミックマイクユニットに合った太さと強度のあるボディを用いるようになったのだと思います。
その結果、ボディ内の容積も余裕ができ、エレクトロニクス技術の進歩と相まって、高性能・低消費電力な送信回路とアンテナとがボディ内に共存できるようになったという利点もあるでしょうね。

ちなみに、プロのライブステージ用のワイヤレスについては、電源は基本的には乾電池で、少し前までは006Pの角形9Vが主流でしたが、最近は単三電池2本というものも多いです(エレクトロニクス技術の進歩の勝利?)。なんだかんだ言っても、充電式よりは乾電池式の方が、トータルの信頼性は高いです。

まぁ、プロのライブでしたら、リハ3~4時間、本番2~3時間として、当然にリハ前、本番前に惜しげもなく新品電池に交換するのが常なので、新品電池で4時間以上の絶対使用時間が確保されていればよいということで、別に大容量電池を搭載しなきゃならない必然はありません。
また、電波出力も数十ミリワットのオーダー(電波法で制限がある…細身マイクが主流の頃から、何回か改正されています)なので、高電圧高出力の電源が必要という必然もありません。今なら単三2本で十分です。

ただ、放送局専用のワイヤレスマイクでは、充電式の物もあります。
さすがに、価格はめっちゃくちゃ高いです(その分信頼性を飛躍的に高めてあるということのようです。ほとんど特注のようなものですね)。
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この回答へのお礼

高い性能と信頼性が求められるだけに、さまざまな技術が使われているのが分かりました。高価なのもうなずけます。
汎用品と同じ単3電池で動くのは意外でした。

将来はどんな技術ができて、どんな形に変わっていくのか、楽しみです。
詳しい回答をありがとうございました。

お礼日時:2008/08/20 21:45

初期のワイヤレスマイクのマイクユニットはダイナミック型で、マイクの集音部の直径が大きく「オタマジャクシ」型でしたが、コンデンサーマイクが開発されてからはマイクの直径が小さくできるため、頭の丸い部分が小さくなってきました。

このため「握り」の部分が相対的に細くなったように見えるのではないでしょうか。(なお、コンデンサー型ができてからは、衣服にクリップするラペル型など更に小さなマイクもでてきました。)
また、初期にはモノーラルだけでしたが、後期のステレオマイクヘッドはやや大型化しております。(ヴォーカルマイクにステレオタイプを使っているという意味ではありません。)
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この回答へのお礼

マイクの方式が変わったということですね。
単純にサイズが変わっただけだと思っていましたが、勉強になりました。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/20 21:27

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