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古文の助動詞に「べし」というものがありますが
なぜ
(べく)| べ く |べ し| べ き |べけれ| ○
 べから|べかり| ○ |べかる| ○ | ○
の2通りがあるのでしょうか?
使い分けるにはどうすればいいか教えてください・・!

A 回答 (2件)

>古文の助動詞に「べし」というものがありますが


なぜ
(べく)| べ く |べ し| べ き |べけれ| ○
 べから|べかり| ○ |べかる| ○ | ○
の2通りがあるのでしょうか?
使い分けるにはどうすればいいか教えてください・・!

「べし」は、副詞「宜し(うべし=なるほど。もっともなこと。の意味)」の「う」が脱落してできたとされています。そのため、もとの意味から、「確実性の高い推量」の意味を表すことが基本的な意味となります。
活用の形は「形容詞ク活用型」で、「ク・ク・シ・キ・ケレ・○」の正活用の他に、「カラ・カリ・○・カル・○・○」の補助活用(カリ活用)があります。
そのために、「べし」は形容詞の正・カリ活用と同じ意味で用いるということになります。
正活用は助動詞に直接結びつかなかったために、連用形にラ変動詞の「あり」が付いて助動詞と結びつくようになり、両語が融合したとされています。つまり、連用形(語尾の「く」)と、ラ変動詞の「あり」が結びつき、「くあり」になり、「kuari」の「u」が抜けて、「kari」となったとされています。そのため、カリ活用の活用は、基本的にラ変方になります。
また、成立の事情から、カリ活用の場合、助動詞が下に来ることになります。例を挙げます。

「船に乗るべし。」を打ち消しの助動詞「ず」を付けて、打ち消そうとする。しかし、「船に乗るべくず。」とはならない。
そこで、「あり」が付いて、「船に乗るべくあらず。」となり、変化して、「船に乗るべからず。」となる。

ということで、カリ活用は下に助動詞が来るのが本来の目的です。

以上、参考まで。
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#1さんの回答にありますように、


カリ活用は補助活用で、助動詞に接続するためにできた活用です。助動詞につながるように、ラ変の「あり」をつけて、

未然形 べく+あら=べから
連用形 べく+あり=べかり
・・・

などとなっていったようです。

命令形に接続する助動詞はないので、カリ活用に命令形はありません(一応、完了「り」が四段の命令形に接続という説も出ていますが、旧来の説では已然形接続となっています。どっちも見た目は一緒なんですが・・・)

終止形接続ですと、伝聞推定「なり」が出てきますが、ラ変型活用語には連体形接続となっており、カリ活用の連体形「べかる」が使われることになります。
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