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ヴィオッティは古典派の作曲家ですがなぜか他のモーツァルト等の作曲家と異なりメランコリックな雰囲気の漂う曲が多いですね。なぜ彼にはこのような曲が書けたのでしょう?
特に彼の協奏曲には短調ものが異常に多いですね。

A 回答 (2件)

ハイドンやモーツァルトと比較すると異質な存在かもしれませんが,


イタリアのヴァイオリニスト(=作曲家)として考えると,
ヴィオッティが突然に現れた異色な存在ではないと思います。

例えば,
コレッリ:「ラ・フォリア」 ニ短調 ,
タルティーニ:「悪魔のトリル」 ト短調,
ヴィターリ:「シャコンヌ」 ト短調,

上記の3人ほど知名度がないかもしれませんが,
ヴェラチーニの作品から見ても,
イタリアのヴァイオリニスト&作曲家として(?)かどうかは分かりませんが,
ヴィオッティの作風につながっているように思えます。

上記の有名な3曲は,感傷的,または,激しく感情が高揚する曲で,
どれも短調です。
ニ短調やト短調はヴァイオリンには都合がいいのでしょう。(開放弦)
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この回答へのお礼

鋭いご指摘ありがとうございます。感傷的で憂鬱さが漂う曲風はヴェラチーニの作品との関連がありそうですね。

お礼日時:2008/09/05 10:33

ヴァイオリン音楽史上、彼の功績には大きなものがありますね。



・早くからヴァイオリンに天賦の才能を発揮し、17歳の頃から師プニャーニと共にスイス、ドイツ等ヨーロッパ各地からロシアに至るまで広く演奏旅行をして周り各地で賞賛を博しました。
そして、二人が同じステージ上で演奏する時、プニャーニの力強い演奏とヴィオッティの優雅で完璧なテクニックに聴衆は賞賛を惜しまなかったと当時の記録に残っているそうです。
これらからもヴィオッティの演奏はまったく前例を見ないユニークなもので、優雅な音色と特に甘いメランコリックなカンタービレが持ち味だったのです。
もともとイタリア人らしくカンタービレ=歌う、ということを先天的に身に付けていると思われますし、若い頃に各地を旅行したことによる異国的な感覚・センス等も多分に影響しているとも思われます。

・今まで全く前例を見ないユニークな奏法をあみ出したこと(例):「ヴィオッティ運弓」(アーテュキュレーション上、普通の2音のスタッカートと決して同一視して弾いてはいけない)や、多くの優れた弟子(バイヨー、ロード、クロイツェル)を門下から輩出し、後の「フランコ=ベルギー派」の基礎が築かれたこと等からも彼の功績が伺えます。
後にベートーヴェンやブラームスが自身のヴァイオリン協奏曲を作曲するにあたり、ヴィオッティの協奏曲を熟知し大いに参考にしたのは有名な話です。

・ト長調、ニ長調、イ長調、などはヴァイオリンの開放弦(G、D、A、E)が使えて響きの点でも豊かで明るくなるので有利ですが、短調はまた別です。(有名な22番の協奏曲はイ短調。しかしヴァイオリン等、弦の曲にはあまり用いない調性です)
彼の作品に短調が多いのは(時を同じくして流行したシャコンヌやフォリアなどは概ね特定の調性:ニ短調、ト短調等を持っていますが)、単に悲劇性・ドラマティックな感じを出したかったからではないでしょうか?先の、持ち前のメランコリック、カンタービレを大々的に表出(演出)したかったからかも知れませんね。
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この回答へのお礼

甘いメランコリックなカンタービレは若い頃にヨーロッパ各地を旅行したことによる異国的な感覚・センス等によるものなのですね。
特にヴェルサイユ宮廷の音楽との関係が深そうですね。彼はロマン派の始祖のような気がしてきました。

お礼日時:2008/09/05 10:38

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