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 http://www.asahi.com/science/update/0910/SEB2008 …は沖縄ダイトウコノハズクが樹木の減少が原因かもしれないが、一夫多妻の事例現象があるという、報道を伝えています。
 1. 樹木が減少すると、メスは減少するものなのでしょうか?
 2. 一夫一婦制(? 制度があるはずはないが。原則でしょうが)を変更したプロセスについて、どんなことが考えられるでしょうか。

 人間の一夫一婦制や多妻制を考えていく上で、どうなのか興味を持ちましたので、どうかお教えください。

A 回答 (2件)

 このダイトウコノハズクの生態についてはほとんど知らないので、この記事からのみの推測になりますが、記事からは縄張りの主体はオスであるように思われます。


 つまり、森林の伐採によって生息域が狭くなると、この地域における「縄張りの数の上限」が少なくなり、縄張りの数=オスの数ですからオスが減少したのでしょう。つまり、少なくなった縄張りを巡ってオスの競争が激しくなったのではないでしょうか。

 確かにどの動物でもオスはメスに比べて"弱い"のですが、生息域の縮小がダイレクトに「オスの減少」に結びつくとは考えられません。別に環境そのものが厳しくなったわけではないですから。
 生息域の減少→縄張り数の減少→少なくなった縄取りを巡ってオスの競争が激化、といったことなのではないでしょうか。少なくとも私には、この記事の最後の段落はそう読めました。

 オスは縄取りを巡って競争が激化し、数が減少したわけですが、メスは特に縄取り競争には関与しない、となるとオスとメスの数のバランスが変化し、メスが多くなった結果一夫多妻制が生じた、ということが考えられます。
 記事ではこのまま樹林が減少すれば一夫多妻制が増えるのでは、と推測されていますが、結局のところ森林の減少はエサの減少に結びつき、単純に個体数が減少するだけのような気もします。一夫多妻制は一過性のものではないかと。
 さらに観察を続けないと判らないですがね。

 ちなみに一夫多妻制は、単純に「オスが子種をばらまけるように」といったオス原理で成立している様式ではないです。
 メスにとっても繁殖に参加できるチャンスが増えますし、妊娠~子育てといったメス自身が無力化する時期にオスの保護を受けられるので、自分の遺伝子を残すチャンスが増えるメリットがあります。
 オスにとっては保護する対象が増えるのでリスクも増え、必ずしも自らの遺伝子を残すのにベストな戦略とは言えないでしょう。

 例えばライオンは1~2頭のオスに多数のメスという一夫多妻制の群れ(プライド)を形成しますが、外部から別のオスが侵入し、旧来のオスに勝利してプライドを手に入れた際は、メスが連れている「前のオスとの子供(授乳中の)」を全て殺してしまいます。これは授乳を中止させることによって発情を回帰させ、早く交尾して自分の子供を産ませるためです。
 つまり、オスは「負ければ自分の遺伝子が残る数はゼロ」なのです。
 対してメスにしてみれば、新しいオスが来て前のオスの子供を殺されても、新しいオスによってまた妊娠して子供を作れるので、多少のロスはありますが自分の遺伝子を残すことに支障はありません。
 ですからライオンの一夫多妻制はメスの方が戦略的に有利に見えますね。オスはリスクが高いように見えます。

 人間社会の一夫多妻制も、「子種をばらまく」だけでは生物学的な戦略としては成功の見込みが薄い二流の戦略です。生まれた子供をきちんと養育できる体制を作らないと、どれだけ子種をばらまいても、というよりばらまけばばらまくほど「母子共にのたれ死に」という結果になる確率が高くなり、むしろ逆効果でしょう。

 つまり、繁殖やファミリー形成の戦略は、オスに都合が良いような形で成立しているわけではなく、オスメス共にメリットがある形でないと成立できない、ということです。

この回答への補足

No.1
 ありがとう御座いました。初めて専門の理論で、やさしい表現に出会い、勉強できました。唸るように感激しております。
 オスには縄張りがある。これは大事でした。生息のエリアの減少はがリンクし、オスの数に影響していく。一方メスは縄張りを持たない。
 このあたりが何か人間の自分にも身につまされるものです。でも老齢になってきて、あまり役に立つ必要なく、実際に役に立たなくなってきている人間のオスの一人たるものはメスから、何か追い立てられてもいますが。
 メスとオスの、違う立場ということでの、オスには厳しいことも身につまされています。

補足日時:2008/09/13 07:11
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この回答へのお礼

No.2
 ありがとう御座いました。これ以上のご回答はもう期待するべきではないだろうし、私も十分満腹に勉強しましたので、締め切りたいと存じます。ありがとう御座いました。
 メスには争う必要や契機がない。それが多妻に繋がる契機にもなっているのかも知れませんね。
 「オスが子種をばらまけるように」というオス原理だけの単純な経緯ではない。このことでのオス側のデメリットに対して、メス側のメリットも大きい、などもあるわけですね。

 宗教や文化がいう愛とか、倫理のことの、神の理念の狡知のような形態として、発生のいきさつの顕れ方の一側面を観られるようなお教え、ご回答でした。
 
 ありがとう御座いました。

お礼日時:2008/09/13 07:31

面白い記事ですね。



人間社会で昔一夫多妻制をとっていたところが多かったのは出産率が低かったり、幼児死亡率がたかったりして、なかなか人口が増えなかった(人口の維持できなかった)時代、社会に多いと読みました。一夫多妻にすることで、一人の女の人が子供(胎児)を育てているうちに他の女の人も同じ男性の子を産み、育てることができるように。ぶっちゃけた話、男性がそこいらじゅに子種をばら撒くことができるように。というのが意図であるとそこにはありました。

ご参考まで。
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。 そうですか。
 やはり環境の変化にオスは対応できにくくて、それへ対応策なのでしょうかね。
 一応オスの私は、やはりメスたちよりも、生きるのがつらいので早くお暇ましたいと存じております。

 なお、お気づきでしょうが、

1. 樹木が減少すると、メスは減少するものなのでしょうか?
 のメスはオスの誤植でした。

すいませんでした。

お礼日時:2008/09/12 15:05

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