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年配の人の文章によくでてくる『~を訪問するも不在』や『~を説明するも納得せず』というような言い回しは正しい日本語なんでしょうか?また、語源は『~ものの』なんでしょうか?

A 回答 (2件)

昔から使われている表現ですので,正しいかといわれれば,正しいと答えてよいと思います。


ただ,いささか古風な感じはありますね。
お示しの「~を説明するも納得せず」のように,「○○すべし」「○○ならん」などが出てくるような,文語体,またはそれに近い文体には良く似合いますが,「~を説明するも納得しなかった」となるとちょっとアンバランスです。
逆接の意味の接続助詞ということができるでしょう。「ものの」の他に「~とも」「~(し)ても」などと言い換えられる場合もあります。
例:「本日に至るも返事無し」「遅くも○○日までにご返答あられたし」

語源はきちんと調べないと分かりませんが,「ものの」の省略形ではなさそうな気がします。
どちらかというと,「~とも」と関係が深そうです。(「板垣死すとも自由は死せず」の「とも」です)
おそらく,「かばかりになりては,飛び降るるとも降りなむ」(=ここまで降りてきたのだから,飛び降りたって飛び降りられるだろう。徒然草より)のように,もともとは逆接の仮定条件の意味で使われていたのが,次第に仮定の意味が失われていったのかなあ,と思っています。
(今の例でどこが逆接かというと,高いところから飛び降りたら,こけたりケガをしたりする,という話が前提としてあるわけです。そこで,飛び降りるとしたらそういう結果を招くと予想するかもしれないが,そうではなくって…という逆接になるんですね)
もっと語源をさかのぼれば,接続助詞「とも」自体が「と」+「も」に分解されそうですが,ご質問の「も」の用法の話からずれてきましたので,このへんにしましょう。
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答、ありがとうございます。
よくわかりました。

お礼日時:2002/12/25 01:12

文法的には、する(他動詞の連体形)+も(接続助詞)と理解できます。


したがって間違い?と聞かれると間違いじゃありません。
けれど、現代語の辞書では、「も」はあまり見かけませんから
古い表現方法であるとは言えます。

ちなみに「~ものの」と言う接続助詞を使うほうが現在では一般的でしょうね。
ご質問の文例のような使い方をする場合の「~も」と「~ものの」の意味は同じです。
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この回答へのお礼

早速のご回答、ありがとうございます。
確かに、昔の軍隊調文語体報告書のイメージがありますね。

お礼日時:2002/12/25 01:13

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