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資料によれば、
「再犯対策を考えるまず第1歩は,どのような犯罪が多く犯されているかという実態を把握することであろう。

この観点から100万人初犯者・再犯者混合犯歴の罪名別件数の構成比を見ると,多い順に,傷害(18.0%)及び暴行(5.7%)の粗暴犯(合計で23.7%),窃盗(15.8%)並びに覚せい剤取締法違反(5.1%)となっている。

これだけでは,これらの犯罪が繰り返されているかは不明なので,同じ犯歴を対象として,さらに,犯歴回数別(それぞれ1犯目から9犯目まで,及び10犯目以上)に,罪名別・犯歴の件数構成比を見ると,何犯目であっても,高い比率を占める罪名は,傷害,窃盗,暴行及び覚せい剤取締法違反であり,特に,3犯目以降は,すべて,多い順に窃盗(おおむね20%前後),傷害(12%~19%),覚せい剤取締法違反(おおむね10%前後)の順となっている。」

「ここでは社会的関心も高い同種再犯に絞って,70万人初犯者・再犯者混合犯歴を分析した結果を述べる。

1犯目の罪名を基準に,その後の再犯の有無及び罪名を見ると(図2),同種再犯率は,1犯目の罪名が覚せい剤取締法違反の者が29.1%と最も高く,窃盗の28.9%,傷害・暴行の21.1%が続いている。

これに対し,重大犯罪に分類される強盗が1犯目の罪名である者(事後強盗,強盗致死傷及び強盗強姦・同致死を含まない。) 及び強姦の者の同種再犯率は,それぞれ2.0%,3.0%にとどまっている。

後者について更に1犯目が性犯罪(強姦,強制わいせつ及び強盗強姦)であった者(1万898人)まで対象を拡大して同種再犯の状況を見ても,その比率は5.1%にとどまっており,他の犯罪に比べて相当低い。

ちなみに,1犯目が性犯罪であり,その後性犯罪を更に2回以上反復した者は107人である (1犯目が性犯罪であった者の0.98%)。これらの性犯罪を反復した者の犯歴を見ると,性犯罪のみを反復する者も相当数いるが,性犯罪の間に性犯罪以外の犯罪を犯している者も多い。」
http://www.jcps.or.jp/body/051_1903.html

性犯罪はもちろん凶悪であり許されるものではありませんが、昨今の一般的な風潮として、性犯罪者の大半は繰り返し性犯罪を繰り返すので、一度でも性犯罪を犯した人の全体について一律に対策が必要という議論が多いような気がします。

しかし、上記資料によれば、反対に、性犯罪を繰り返す人は、他の犯罪に比べ相当低いとされています。このギャップが起こっている理由を教えてください。

A 回答 (4件)

こんにちは!


「日本刑事政策研究会」の資料までお読みになるので,相当知識のあるかただと推察しましたので,そのレベルに合わせて回答いたします。

性犯罪のタイプは大きく分けて3つのタイプに分類されます。
(1)単独犯型・・・単独で強姦等をするタイプ
(2)不和雷同型・・集団に居合わせて,成り行き的に強姦等するタイプ
(3)窃盗型・・・・女性の下着を盗むようなタイプ
さらに,強制わいせつのみのタイプなどにも分類することが可能です。(3)は罪名では窃盗に該当します。

 さて,再犯の可能性ですが,(3)は窃盗に分類されるのでともかく,(2)は,比較的改善の余地があります。認知行動療法による矯正処遇の効果も期待できます。これは,性欲の感じ方が通常の男性と同じだからです。問題は(1)です。通常の男性の性欲の感じ方と異なることが多く,また,認知行動療法の効果が期待できがたいところがあります。欧米でも(1)型の再犯防止に苦慮しており,発信機を本人に取り付けたり,性欲を減少させる薬物注射まで実施している国もあります。
結論として,(1)型の再犯率が高いということです。
 なお,参考として,他の犯罪と違い,A 被害届が出ない場合が少なくないので,犯罪発生が認知されないケースがある。 B 事犯後に示談ですませるケースもある。 C 強盗強姦(致死)などの凶悪な犯罪は刑期が長くなるので,釈放後,高齢となるため性欲減少により再犯のリスクが消失している,などということも再犯率を比較する上で参考にされるとよいでしょう。「性犯罪を繰り返す人」の意味ももう少し精密に考えてみると(1)型とか,認知件数の実際,釈放後の年齢の問題などがあることが分かります。
 日本でも,(1)型の性犯罪の刑執行中の処遇は,再犯防止の観点から刑事政策上の大きな問題です。

 
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
>。「性犯罪を繰り返す人」の意味ももう少し精密に考えてみると(1)型とか,認知件数の実際,釈放後の年齢の問題などがあることが分かります。

確かに資料は、有罪の確定裁判を基礎として用いられており、もっとも慎重な資料であると考えます。他の犯罪の再犯についても同様ですが。ご指摘のように個別の事例に対する精緻な分析が必要だと考えます。

お礼日時:2009/02/02 22:52

あくまでも、個人的な考えなのですが、同じ犯罪を犯す人がというのは、その人がそれを、職業にしていると考えています。

つまり、悪い組織とのつながりがあり、出てきても、組織と切れず、また、それを専門にやらされるというものだと考えています。餅は餅屋というように、それぞれに、専門職としてやらせたほうが犯罪の逮捕される率も下がるからだと考えます。つまり、組織自体を潰さないことには、いくら、捕まえて更生させようとしても、組織が許さないと言うことだと考えています。トカゲの尻尾切りのようになものですね。今の日本、真面目に生きることの方が難しい世の中になってきてると感じますね。考える頭なく、ただ真面目なだけだと搾取されて生活楽にならずですね。なので、もっと、刑罰を厳しくする必要があると思いますね。1の罪に対して2の罰が自然の摂理だと考えます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/02/02 23:25

質問文の内容を読んで私も初めて知りました。

興味深いですね。私も性犯罪者の再犯率はもっと高いと思っていました。

さて、それでなぜかなーと考えたのですが、薬物や窃盗、あるいは傷害罪まで含めてもそういう犯罪って連続強盗とか集団暴行みたいなよっぽど大きなものでもない限り報道されるってことはないですよね。私の近所でもたまに泥棒が出るのですが、泥棒が入ったことは新聞の地方面でもいちいち載らないわけです。
しかし、性犯罪系は結構報道されることはありますよね。年端もいかない子供にわいせつ行為なんていうとしっかり名前まで報道されます。
すると、そういう奴が捕まえてみると実は「下着ドロで前科あり」なんてこともわかってついでにそれも当然報道されますから、「なんだこいつ、同じような罪で前科があるのか」となり、世間のイメージとして「性犯罪者はくり返す」ということになるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
報道の効果が含まれているということですね。

お礼日時:2009/02/02 23:23

一般に強姦を繰り返す人はテストステロンが強いとされてます。


ムラムラきたら押さえが利かないようです。

ちょっと事例は違いますが元?タレントの田〇まさしさんは
覗きたい(窃視願望とか言うようですが)欲求がでると抑えられないようでした。
 つまり強姦欲求がでると、どうしても強姦するまでおさまらないらしいのです。
 ですからあくまで強姦のみに突き進むのでそれ以外の犯罪傾向はないのです。 
 推測ですがギャップが生まれる原因のひとつがそこではないかと思います。

 海外ではそういう犯罪者のために薬物注射によりテストステロンを抑える治療もしてるそうです。
 日本もそういうのを検討する段階にきてると思いますね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/02/02 23:01

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