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wikiを見ると日本では幕末期くらいが始まりとされていますが、江戸以前の月賦やローンというものはどういう状況だったのでしょうか。

実際庶民の間で、家や土地を買う際には月賦やローンの形態は使われていたのでしょうか。
それともそれだけの資産や貯金が無いものは、貯金が貯まるまではひたすら蓄財に励んだのでしょうか。

小さな家くらいならまだしも、それなりの大きなお店(例えば料亭や旅館など)を建築する際にも、ひたすら小さな商いからの蓄財でまかなっていたのでしょうか。

A 回答 (1件)

>江戸以前の月賦やローンというものはどういう状況だったのでしょうか。



基本的に、月末の一括払いが原則です。
信用があれば「通い帳」が支給され、その「通い帳」に購入代金を記載し、お店では「大福帳」に記載。月末に集金(決済)を行なっています。
高価な着物などは、新品の場合は「月賦・後払い」です。
毎月、決まった額を「お店」に持っていったようですね。
ですから、店側も「商品価格に手数料を上乗せ」するのが一般的です。
三越の前身である「越後屋三井呉服店」では、この月賦・後払いを一切拒否。現金一括払いを基本とし、さらに余分な手数料を排除したために商品価格も下げ、大店になりました。
越後屋三井呉服店創業が1673年ですから、既に「月賦・後払い」は一般的だったのでしようね。
一般的な集金日(支払日)は、毎月5・10が付く日(ゴトビと言います)及びお盆・年末です。

>実際庶民の間で、家や土地を買う際には月賦やローンの形態は使われていたのでしょうか。

当時の庶民は「賃貸住宅」が一般的です。
大店の店主・貸金業者以外は、案外質素な住宅に住んでいます。
庶民が土地・家を買う事は、現実的ではありませんでしたね。
金持ちが不動産を購入する場合は、契約時に手付金・引渡し時に残金で一括支払です。

>資産や貯金が無いものは、貯金が貯まるまではひたすら蓄財に励んだのでしょうか。

その通りです。
貯めるまで待てない場合は、高利貸しからカネを借りたようです。
その後、上記の日にちに月賦で返済します。
まぁ、これは非常にマレな出来事ですね。

>大きなお店(例えば料亭や旅館など)を建築する際にも、ひたすら小さな商いからの蓄財でまかなっていたのでしょうか。

彼らは、最初から大きな店を持った訳ではありません。
現在でも存在する某有名百貨店は、4畳半程のお店から出発していますよ。
商売が順調だと、コツコツ貯金をして徐々に店を大きくしていきます。

昔から、日本人は「不動産にこだわり(土地神話)」を持ち、貯金が好きな性格なんですねぇ。
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この回答へのお礼

ああ、なるほど。
越後屋が「現金掛け値無し」だったってのは昔歴史の授業で聞いた記憶があります。

あれが1600年代ですか。

思いのほか歴史は古いんですね。

土地家屋などではほとんどが一括で、あとは高利貸しなんてシステムではなかなか庶民では家を持ちづらいのもぬべなるかなですね。

とても興味深いお話しをうかがえ嬉しいです。

お礼日時:2009/03/05 23:01

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