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以前、映画のカテゴリーでは回答が得られなかったものですから、カテゴリーを換え銃やモデルガンにお詳しい方へ回答を頂きたいと思っておりますので、再度こちらの方で同じ質問をさせて頂きます。 昔、東宝映画で「狙撃」という加山雄三主演のガンアクション映画があったのですが、その中で加山と対立する殺し屋に扮した森雅之が持っていた軍用銃のモーゼルが犬を撃ち抜くシーンで連写した遊底から空カートリッジが宙に舞う所をスローモーションで撮えた場面が有ったのですが、この時に使用されたのは映画用のオリジナルガンなのでしょうか? それとも海外まで出向き実銃を使用して撮影したものなのでしょうか?ガンアクション映画やモデルガンにお詳しい方、ぜひ私の疑問を解く御回答をお願い致します。

A 回答 (2件)

 懐かしい映画の名前が出てきましたね。


 あの映画は当時の東宝が若大将のイメージを払拭しようと作った、いわゆる「加山雄三アクション4部作」の初作品でしたよね。

 あの時殺し屋(森雅之)が使ったモーゼルですが、一般的には「M712」と呼ばれているモーゼルミリタリーということは分かるのですが、残念ながらグリップ部分と、加山雄三が殺し屋の腕を確かめるためにけしかけた犬を撃ち殺すときのシーンで排莢されたカートリッジのアップがなかったため、それがドイツ軍仕様の9ミリタイプか、あるいは馬賊御用達の7.63ミリタイプかの判別が出来なかったのが残念でしたね。

 ということでお答えですが(前置きが長くてすみません(^_^;))、あの銃は紛れもなくモデルガンです。それも当時としては画期的なブローバック式モデルガンで、製作者はあの六研の生みの親、六人部登さんがこの映画用に製作した一品ものだったと記憶しています。映画の中に出てきたシーンで、米軍基地の側にあった闇武器商人(今は懐かしき岸田森が主人役でしたね)の店を訪れた加山が試射した、ノクトビジョンにサプレッサー付きというAK47(正直ちょっと変)もやはり六人部登さんの作品で、これも一品ものだったはずです。もし今売りに出れば一体幾らの値が付くんでしょうね。もっとも出た時点でM712は銃刀法でアウトですが…。

 また加山と森がトラップ射撃場で腕を競うシーンがありましたが、これはどれも実銃の散弾銃で実弾が使われていました。

 他にも冒頭のM700らしきライフルや(豊和という線もありですが)、ルガー・ホークアイも出てましたよね。あのシリーズは「狙撃」「弾痕」「豹(ジャガー)は走った」「薔薇の標的」と続きましたが、回を重ねるごとに面白みが薄れていったのは残念でした。

 最後に、「狙撃」ですが、あの映画で初めて日本に「拳銃殺陣師」が出来たことをご存知ですか?その殺陣師が現ウェスタンアームズの国本圭一なんです。なんて、とっくにご存知でしたら笑ってお許しください(^_^;)

この回答への補足

いや~実に長年に渡る私の疑問を解決させてくださり本当に感謝いたします。 勝手ながら更に補足、というより新たな質問があるのですが、お答え頂けるでしょうか。「弾痕」ではガバメントが、石原裕次郎の「太陽への脱出」ではルガーP08とトンプソンが、「東京湾炎上」ではグリースガンが、それぞれ使用されておりましたが、これらもオリジナルガンだったのでしょうか? 日本映画も戦後しばらくしてから実銃を使用できなくなった後の作品で、空薬莢を排出する銃やマシンガンの出ている作品を見つけると、これは本物か?モデルガンか?という疑問をついつい抱いてしまうものですから困ったものです(笑い)。 他にも、「皇帝のいない八月」「ゴルゴ13」「ザ・ゴキブリもしくはゴキブリ刑事」などで使用されていた銃器類も気になりますし、、、困った性格です(笑い) 長々と書いてしまいましたが、宜しければこちらの方の御回答も頂ければ幸いです。

補足日時:2009/03/20 07:41
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 こんばんは、またお邪魔します。


 「弾痕」は2作目とあって、かなりの銃が登場していましたが、一応ブローバック形式はM1カービンとP38だけでちょっと物足りなかったですよね。そこで出てきたガバメントですが、残念ながらこれはそのほかの銃同様東宝の小道具が製作した例の電着式プロップガンだったようです。いわゆるステージガンで電着を使用し始めたのは1950年代半ば頃からでしたから、この頃はステージガンといえばほとんど電着でしたから、材質さえ違えば実銃といっても良かったあの「削り出しモーゼル」とは比べようもないですよね。

 62年の日活映画「太陽への脱出」でのルガーP08アーティラリーとトンプソンですが、これはオリジナルモデルといってもいいかもしれません。両銃とも発火と同時にケースをエジェクトしていますが、その方法がユニークで、実はブローバックであってブロ-バックではないんです。
 P08は銃口からのフラッシュは電着なのですが、排莢はトリッガーを引くことによって強制的にトグルを作動させていました。どっかで聞いたようなシステムだなあって思いませんか? そう、あのタニオ・アクションで一時代を築いたタニコバこと、小林太三がプロップ銃製作に関わっていたんです。(銃に関する知識がほとんどなかった頃、銃はこんなにして動くんだと本気で思ってました(^_^;))
 しかしトンプソンは作動方がちょっと違っていて、銃口のフラッシュは同じように電着でしたが、排莢はドラムマガジンに組み込んでいたモーターによって行っていたということです。

 M3グリースガンは「セーラー服と機関銃」や「戦国自衛隊」などでも見かけましたが、「東京湾炎上」でのM3グリースガンが日本映画史上初登場だったですよね。使用されたM3は「ハドソン」当時発売していたプラスティック製のM3で、ほとんどそのままで発射シーンに使われたようです。ただメーカーから提供された銃そのものがかなり不調だったそうで、小道具スタッフがかなり泣かされたそうです。

「皇帝のいない八月」の64式はステージガン専門会社(多分戦時中は教練用の銃を製作していた、当時最大手だった戸井田工業)が作成したプロップガンで、最中式の銃本体に電着を仕込んだものだったと思います。残念ながらあまり魅力的とは言えない銃でした。「ゴルゴ13」はごめんなさい。劇画であれ映画であれ、この作品での銃の扱い方があまりにも非常識すぎて、正直これまでに興味を持ったことはほとんどないんです。それと「ザ・ゴキブリもしくはゴキブリ刑事」ですが、これもごめんなさい。まったく知らない映画です。

 とはいえ全般的には1971年の銃刀法改正(改悪?)によって、金属製モデルガンが追放され、プロップガンでさえも金属製モデルガンをベースにしたものは全て規制されていますので、その後のステージガンは(長物も含めて)ほとんどがプラ製のBLKモデルガンになっていますので、「ザ・ゴキブリ…」もその範疇に入るはずです。「ゴルゴ13」は高倉健の方は当時のイラクオールロケということくらいは知識としてありますので、そこから考えればタイやフィリピンロケで撮影したVシネマのように、ブランクを使った実銃という可能性もあるかと考えます。千葉真一の「ゴルゴ」も見たことがありません。

 なんだか最後は尻切れトンボになってしまい、申し訳ありません。でも久しぶりに懐かしいことを沢山思い出させていただいて楽しかったです(*^_^*)
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この回答へのお礼

私のどうでもいいような質問に対し詳細な御回答をくださり本当に感謝しております。 当時の貴重なお話を知る事が出来、とても参考になりました。 まだまだ日本映画のガンアクションについては多くの疑問を持っているのですが(笑い)、これはまた質問させて頂ますので、その際は宜しくお願い致します(笑い)。 本当に有り難う御座いました。

お礼日時:2009/03/21 07:26

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