プロが教えるわが家の防犯対策術!

ある教科書に
「NAD+/NADH系は生体内における酸化還元反応に深くかかわっている。
その系がかかわるつぎの2つの反応について考える。
CH3CHO+2H++2e-→CH3CH2OH・・・(1)
NAD++H++2e-→NADH…(2)
教科書の表に示した生物学的標準電位よりE(CH3CHO/CH3CH2OH)=-0.197VおよびE(NAD+/NADH)=-0.320Vである。その起電力が正の値を取るように化学電池を構成する。その結果、NAD+/NADHおよびCH3CHO/CH3CH2OHから成る半電池がそれぞれ陽極(負極)および陰極(正極)となる。
この化学電池の生物学的標準起電力E=-0.197ー(-0.320)=0.123V」
とあるのですが、ここで一つ疑問があります。
陽極(負極)はe-を出す極、陰極(正極)はe-を受け取る極であるから、
CH3CHO+2H++2e-→CH3CH2OH・・・(1)
NAD++H++2e-→NADH…(2)     の反応では、どちらもe-を受け取っているので、どちらの反応も陰極(正極)での反応に思えるのですが
なぜ教科書の記述では(1)は陰極(正極)での反応で、(2)は陽極(負極)の反応なのでしょうか?
返答よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

困ったな.


酸化電位とか還元電位とかいうと方向がどうのとか符号がどうのってのが混乱するようになるので,これらの言葉をやめて「酸化還元電位」に統一したんですよ.
符号は,単に電極の電位を+の方向にすればするほど,酸化がおこりやすくなるはず,という,いわば直感的な方向に合わせた結果,かつての還元電位と同じ取り方になった,ということなんですけどね.
電流の方向も,基本はそういう考え方.

んで,質問については,半反応式が矢印で書いてあるからひっかかるので,=で書くべきだ,と思うと.
で,半反応式の両辺にある酸化体と還元体の活量が等しい条件での半電池電位が標準酸化還元電位ということ.
電池を組んだ場合,標準電位同士で比較したとき,より+(貴) にある方の電極は,相手方によって-方向に引っ張られるように反応がおこるべきであり,これはつまり還元体を増やして酸化体を減らす方向を意味する.つまりこちらでは還元がおころうとする.これが陰極,カソード,正極の意味.反対の極ではもちろんこの逆.
    • good
    • 1
この回答へのお礼

お礼が遅くなりましたが、解決しました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/07/14 00:23

>どちらもe-を受け取っているので、どちらの反応も陰極(正極)での反応に思えるのですが


ちょっとした誤解です。
電気化学では「酸化還元電位」という言葉は誤解を招くので、「可逆反応で平衡」が成立するとき「還元電位」しか使いません。
なので両方とも還元の式が書いてあります。
当然それ対にする「半電池」の電位は「還元電位」ですが、その電位の差を用いるので、それで良いんです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

お礼が遅くなりましたが、解決しました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/07/14 00:22

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!