
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
◇
#1さんがおっしゃるように、この場合の「~のに」は「~というのに/~であるのに/~にも拘わらず」という意味です。
逆説の助詞ですが、but というよりは though という感覚に近いと思います。
このあたりのことは 1mizuumi さんもよくご承知なのでしょうが、
「のに」が「本当に気が長い話だ」にかかっているので疑問を持たれたのだと思います。
この疑問に対しては#4さんが<考え方2>によって、簡潔、且つ適確に回答していらっしゃいます。
蛇足ながら私なりに回答してみることにしましょう。
これを通常の文章にすると、
「弟は、おいしい柿を食べたいからと、実ができるまで何年もかかるのに柿の種をまいた。本当に気が長い話だ。」
のようになります。
ただ、この話者は、「本当に気が長い話だ」という趣旨を【もっと強調して表現したい】のです。
「弟はおいしい柿を食べたいからと、柿の種をまいた。実ができるまで何年もかかるのに、本当に気が長い話だ。」
のように表現すると、
『なぜ「本当に気が長い話だ」と私(話者)が言うのか?』に対する理由が目立ちます(=理由を明確に表現できます)。
そのことによって、
「本当に気が長い話だ」という気持ちを強調的に表現できるわけです。
◇
《次の例文の中の「のに」の使い方が自然でしょうか。》
「は」と「が」の使い分けは、【文の骨子】に留意することがコツです。
と言っても、微妙な差なので本当に難しいのですが・・・。
今回の文の骨子は、
{『次の例文の中の「のに」の使い方』に関して、それが自然であるかどうか}
です。
「○○に関して」と言う場合、○○は主題(または話題)として位置づけられます。
『次の例文の中の「のに」の使い方』を主題(または話題)として提示(または提供)していることになります。
その主題(話題)に対して「自然でしょうか」と尋ねているわけです。
「主題の提示」または「話題の提供」をする場合には、
『主題(話題)+「は」』
です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1mizuumi さんは、『次の例文の中の「のに」の使い方』を特定することを意図して「が」を使われたのだと思います。
しかし、特定するには、【特定する目的がないと不自然】になります。
たとえば、
『実ができるまで何年もかかる』という表現の「が」は、
『できるまで何年もかかる[もの/こと]は何か?』ということを特定する目的があります。
そして、それは
「実です」と言っているわけです。
『りんごが好きです』という文では、
『好きな[もの/こと]は何か?』を特定する目的があります。
そして、それは
「りんごです」と言っています。
『りんごは好きです』の場合は、りんごを特定しようとしているわけではありません。
「りんご」という主題を提示し、それに関して「好きです」と感想を述べています。
{『次の例文の中の「のに」の使い方』が自然}という表現の場合、
『自然なのは何か?』を特定しようとしています。
そして、
{『次の例文の中の「のに」の使い方』が自然でしょうか}という文になると、
それは(=自然なのは)
{『次の例文の中の「のに」の使い方』でしょうか}
と尋ねていることになります。
しかし、今回は、『自然なのは何か?』を特定すべきシチュエーションになっていません。
特定する必要性がない(目的が無い)のに特定しようとしているために、不自然な表現になっているわけです。
特定する必要性があるのは『他の例文(=「のに」の他の使い方)』が存在する場合などです。
《次の例文の中の「のに」の使い方が自然でしょうか。》が自然な表現になる例をご参考までに示しておきます。
スマートな表現ではありませんが、以下のようになります。
『「のに」の使い方で、どちらが自然な(正しい)表現なのか迷っています。
下の例文の中の「のに」の使い方が自然でしょうか。
「弟はおいしい柿を食べたいからと、柿の種をまいたのに実ができるまで何年もかかる。本当に気が長い話だ。」
それとも、次の例文の中の「のに」の使い方が自然でしょうか。
「弟はおいしい柿を食べたいからと、柿の種をまいた。実ができるまで何年もかかるのに、本当に気が長い話だ。」』
この例文の場合、
自然なのは(『下の例文の中の「のに」の使い方』ではなくて)『次の例文の中の「のに」の使い方』であると【特定】できるでしょうか?と尋ねていることになります。
ご質問文のように、比べる必要性が無い場合には特定しようとする意味はありません。
そのような場合に「が」を使うと不自然になります。
「は」と「が」の作用は難しいですが、様々な視点からの説明を聞くことでいつか腑に落ちることがあると思います。
あまり難しくお考えにならなくても大丈夫でしょう。
早速のご回答ありがとうございます。疑問が解けました。著者が日本人の本の中の文例は問題がないはずです。「は」と「が」のこと、また詳しく説明していただき心から感謝いたします。ゆっくり考えると、正しく使用できるのかもしれません。もう少し時間がかかりそうです。大変助かりました。本当にありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
「に」は難しいです。
私は昔、中国社会科学院考古研究所の人に日本語を教えてました。その人は北京大学出身でした。「難しい」と言っていました。助詞の「に」は「順接の接続助詞」
「逆接の接続助詞」
「格助詞」の2種があります。
順接の接続助詞の「に」は漢文の「而」に近いです。英語の「and」「so」です。
逆説の接続助詞も「而」に近く、「but」です。
格助詞は漢文の「於」や「至」など。英語の「at」「on」、「to」です。
さて、
1.あなたの作った例文は正しいです。
2.「のに」は2種類あります。「の」は「物事」を曖昧に指す名詞なので、
(1)「ひと目彼女を見るに、たちまち恋に落ちた。」古い日本語です。
(2)「雨が降ったのに、濡れなかった。」は、
「雨が降った(の=結果・事)にも拘らず(かかわらず)、濡れなかった。」
で、逆説の接続助詞(but)です。お尋ねの例文はこれです。「の」の直前の「ふった」「かかる」を少し強く発音します。現代の日本で、多く使います。
(3)「昨日、注文したのに、追加した。」
「の」は「物・事」です。関西弁では「のんに」「ヤツに」です。
「昨日、注文した物に。追加した。」と同じです。この「に」を格助詞といいます。「主格」や「目的格」(この例文は目的格です)の代用、つまり名詞の代用です。
(4)「のに」は、後悔を表す文末表現もあります。
「今日、雨が降るということを、昨日から分かっていたら、カサを持ってきたのに・・・。」
No.4
- 回答日時:
1mizuumiさん、まいどっ ^^
その例文の「のに」の使い方は、自然です。
2つ考え方がありまして、
<考え方1>
点を丸に替えれば、
「実ができるまで何年もかかるのに。本当に気が長い話だ。」
となって自然。
また、1文字足して、
「実ができるまで何年もかかるのにね。本当に気が長い話だ。」
としても自然です。
文末に「ね」を付け足しただけで自然ということは、「ね」がなくても自然だということです。
<考え方2>
「実ができるまで何年もかかるのに【そんなことをするなんて】本当に気が長い話だ。」
の【】の部分を省略したものと考えることもできます。
なお、
ご質問文についてですが、
・次の例文の中の「のに」の使い方が自然でしょうか。
の部分は、「が」を「は」に替えないといけません。
【修正後】
・次の例文の中の「のに」の使い方は自然でしょうか。
以上、ご参考になりましたら幸いです。
こんにちは^^。早速のご回答ありがとうございます。二つの考え方は大変参考になりました。また、質問文の添削にも感謝いたします。「は」と「が」は難問ですね。本当にありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
「のに」の用法としては自然に感じます。
なぜ自然に感じるかと言うと、「実ができるまで何年もかかるのに(おいしい柿を食べたいからと柿の種をまいたというのは)、本当に気が長い話だ。」と省略されていることが聞き手には理解できるからです。この省略も自然な省略だと思います。むしろ、「実ができるまで何年もかかるのに、おいしい柿を食べたいからと柿の種をまいたというのは本当に気が長い話だ。」では文が長すぎ理解しづらいです。「弟はおいしい柿を食べたいからと、柿の種をまいた。実ができるまで何年もかかるのに、本当に気が長い話だ。」と2つの文にしてもらったほうが聞き手には理解しやすくていいですね。早速のご回答ありがとうございます。著者が日本人の本を読んでいます。やはり問題はないんですね。大変参考になりました。本当にありがとうございました。

No.2
- 回答日時:
「のに」は、否定形の確かめのときに使います。
分かりやすく言うと、「~だが、いいのだろうか?」という、確かめです。
ですからここで「のに」を使うのは不自然ではありませんが、少し変ですね。
また、「気が長くなる」というのも間違いではありませんが、「気の長くなるような」のほうがいい気がします。
訂正させていただくと「実ができるまで何年もかかるから、気の長くなるような話だ」です。
質問文はOKですよ。
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