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1)聖書は古文書の類に入るのでしょうか?

2)死海文書というのは、今の聖書とどこがちがうのでしょうか?

3)聖書は、全部で66巻あるって聞いたんですけど、いつごろから66巻になったのでしょうか?

4)キリスト教の教徒は、どの宗派も同じ聖書を読んでるのでしょうか?

5)福音書とはそもそもどういう意味があるのでしょうか?また、福音書も聖書にはいるのでしょうか?

A 回答 (4件)

> 死海文書は、古文書だと思うんですけど、その古代の言葉を解読できるんですね


言語はヘブル語で、当時のユダヤ人の書物としては一般的な言語だったそうです
また、旧約部分については、死海文書よりはるか以前から変化していないものですので、文章の解読というより、物理的な損傷や文字のかすれなんかを補って繋ぎ合わせる作業の方が面倒だったかもしれませんね

> 新約でないのにキリストのことが書いてあるというのは、どういうことなんでしょうか?
死海文書は、キリスト教の出身母体、もしくは極めて近い団体(おそらくは洗礼者ヨハネの宗団)の文書と見られています

> カトリックのひとは、外典も含めて膨大の量を読まなければなれないのでしょうか?
聖書に収録されている書の数を数えてみればわかると思いますが、66以上あります
カトリックが教典とする外典はこの余分な分のものだけです

> ぺシェルの意味が分かりません
わたしも詳しくはありませんが、暗号と『見立て』の交じり合ったようなもののようです
隠された意味を忍ばせるという点では、隠喩とも似ていますが、ああも解釈できるがこうも解釈できるといった曖昧なものではなく、例えば、わざと文法的に間違った記述や、普段使わない表現をあえて使ったりして、こういう間違いのときはこう解釈する、といった風に細かいルールが定められていて、ルールを分かっている者にとっては隠された意味を一意的に解釈できるのだそうです
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この回答へのお礼

ありがとうございます。よく分かりました。
死海文書は、旧約から新約にわたっているのですね。

カトリックの人は、外典しか読まないということでよろしいでしょうか?

ぺシェルというものが、もしかしたら聖書に隠された暗号とか言って騒いでいるトンデモさんの根拠になっているのかも知れませんね。

お礼日時:2003/05/19 02:01

疑わしい所もありますが、参考までに…



1)No.1の方がお答えになっているので省略させていただきます(と言うか、私は古文書として聖書を読んだ事はないので、ちょっと分かりません)

2)死海文書は、エステル記を除く全旧約聖書ヘブライ語原典と一部のギリシア語訳およびアラム語訳、旧約外典・偽典の一部ヘブライ語やアラム語本文、これら以外の今まで知られていなかった文書から成ります(『岩波キリスト教辞典』より)
ごらんの通り、新約聖書は含まれていません。つまり、死海文書を擁していた教団は、キリスト教と正確には言えないのです。ただし、かなりキリスト教に近いセクトだったのではないかということを聞いたことがあります。この分野はまだまだ研究中なので、今後どのように発展して行くか、未知数ですね。(私が研究しているのではありません…念の為)

3)正典の制定は、旧約聖書に関しては、ユダヤ教の中で紀元前6世紀頃から始まり、紀元後1世紀末にヘブライ語正典の範囲が確定されたそうです。キリスト教での正典の範囲についてもこの決定が影響しています。
新約は2世紀以降、異端文書への対抗から正典の選別が始まりました。現在の27文書にほぼ確定されたのが4世紀後半です。しかし、先の方も書いてらっしゃいますが、カトリック教会ではユダヤ教のヘブライ語正典のほかに、10の旧約外典文書が含まれていますが、これが正式に確定したのは1546年のトリエント公会議です。この時に新約の27文書についても公式に承認されました。

4)同じではないですね、きっと。カトリックと東方教会とプロテスタントでは正典の範囲が違いますし、翻訳も色々な種類があります。日本語でも、色々な訳の聖書がありますので、一度比べてみると面白いかも。

5)福音書とは、「イエスの宣べ伝えた福音(喜びの知らせ)についての書」という事です。何が福音かと言えば、「神の国」の到来…ということなのですが、平たく言うと、神の救いがもたらされる…という事でしょうかねえ(平たく言いすぎ?)
福音書はもちろん聖書です。聖書の一部ですね。イエスの言葉と行いについて、弟子達が信仰の視点から記した、信仰の書です。

長くなってしまいましたが、少しは参考になったでしょうか…?
もっと詳しくお知りになりたければ「岩波キリスト教辞典」をご覧ください。詳細に載っています。しかも、わりと分かりやすいですし。
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この回答へのお礼

2)これからの死海文書の研究成果が楽しみです。
3)正典が確定されたのは,紀元前だと思ってました。
4)教団に応じて正典も範囲も違うってことですね。
5)福をもたらす言葉っということですね。
6)岩波キリスト教辞典について図書館で探してみたいと思います。
詳細な説明有難うございました。よく分かりました。

お礼日時:2003/05/24 03:10

> 死海文書は、旧約から新約にわたっているのですね



時代的にはそうですが、死海文書に新約が含まれているわけではありません
新約はキリスト教徒が書いたものですが、死海文書の宗団にとっては、キリスト教徒は、後足で砂を掛けるようにして離脱した恩知らずな裏切り者ということになると思います

> カトリックの人は、外典しか読まないということでよろしいでしょうか

66巻、聖書に含まれる外典、含まれない外典があり、プロテスタントは66巻だけを、カトリックは66巻+聖書に含まれる外典を教典とするということです

> ぺシェルというものが、もしかしたら聖書に隠された暗号とか言って騒いでいるトンデモさんの根拠になっているのかも知れませんね

私はぺシェルの規則はよくわかりませんが、ペシェルとして解釈する学者の説は、結果として奇蹟を排除するため、教会の解釈ほどファンタスティックではないようです
たとえば、福音書が主に焦点を合わせているイエスの復活については、単純に処刑が失敗して生き残っただけ、といった取り付く島も無い解釈です
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この回答へのお礼

たびたび分かりやすい回答有難うございます。
ぺシェルは、ニヒリズムですね。
こんなに現実主義的な考え方をする人たちもいるのですね。宗教に奇蹟は、必ずしも必要なものではないという人たちもいるんですね。

科学で言うところの「オッカムのかみそり」みたいな発想に似てますね。科学者に近い考え方だと思いました。

お礼日時:2003/05/19 23:06

キリスト教徒ではないので分かるところだけ



1) 『古文書』というのは、内容だけでなくモノとしての『本』そのものをひっくるめての『古さ』で判断されるものだと思います
従って、古文書である聖書もあれば、そうでない聖書もあるでしょう

2) まず、当然のことながら新約部分がありません
キリスト教(プロテスタントだけでなくカトリックでも)で外典とされる文書が含まれています
また、教典の解説書や宗団の規則、宗団史といった、教典そのものではない文書も含まれています
イエスと思われる人物についての記述もありますが、GLAから離脱した千乃正法のようなものですから、あまり好意的には書かれていません

3) 正確な時期はわかりませんが、新約部分の成立が2世紀に入る前ということはないだろうと思います

4) 少なくとも、ケント・ギルバートは『モルモン教』を読んでると思います
また一般にプロテスタントは66巻以外の外典を聖書から除外します

5) 一言で言えばイエスの伝記、奇蹟譚ですが、その意味については、文字通り書かれたままの出来事が起こったとする者、隠喩と解釈する者、ぺシェルとして解釈する者、いろいろあるようです
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネによる四福音書が新約に収録されています
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
2)死海文書は、古文書だと思うんですけど、その古代の言葉を解読できるんですね。中島誠之助みたいな人がやっているのかな。
あと、新約でないのにキリストのことが書いてあるというのは、どういうことなんでしょうか?
4)カトリックのひとは、外典も含めて膨大の量を読まなければなれないのでしょうか?大変そうですね。
5)すみません。ぺシェルの意味が分かりません。
隠喩だとしたら、やっぱり読解するのは非常に難しそうですね。

お礼日時:2003/05/19 01:14

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