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牛糞堆肥について、いくつか疑問があります。

先日牛舎に行って、発酵途中の熱い牛糞を300kgほどもらってきました。市販の肥料袋15袋ほどに詰めたのですが、わけあって袋の口をあけたまま、小屋の中で2ヶ月近く放ったらかしにせざるを得ず、このほどようやく袋から出して一カ所に積んだのですが、もう匂いもせず、発酵もしていません。

これは、発酵済みと考えていいのでしょうか。

あと、市販の発酵牛糞の袋などには、10アールあたり300~750kgほどの施肥が基準だと書いてありました。

しかし、野菜づくりの本を見ますと、人によっては10アールあたり3tも施肥していたり(その方は2年目に生育障害を起こしていましたが)、2t施肥して「少し多めかな」というような記述をしている方もいます。

その土地によって事情は違うのでしょうが、こうも施肥量に違いがあると、少々混乱します。

また、牛糞の肥料成分は非常に少なく、10アールあたり3tあたえたとしても肥料成分そのものは非常に少ないようです。それなのに、なぜ野菜は肥料過多による生育障害を起こすのでしょうか。

以上より、質問点はみっつあります。

1.発酵途中の牛糞を肥料袋に詰めたまま2ヶ月放ったらかしにして、現在匂いがなく発酵していない状態なら、発酵したと考えていいのでしょうか。

2.牛糞の施肥量はなぜこれほど人によって差があるのでしょうか。おおまかに考えたときに、畑に対する適量はどれくらいなのでしょう。

3.牛糞のように肥料成分が少ない肥料を、畑にたっぷり施して、それでも野菜が育つための施肥量に及ばないにも関わらず、野菜が肥料過多で生育障害を起こすのは、なぜでしょうか。

長文になりましたが、おわかりになるところだけでもけっこうですので、ぜひよろしくご回答お願いいたします。

A 回答 (2件)

1.十分に発酵が進んで、分解しやすい有機物がほとんどなくなった ということも考えられますが、温度が下がったために、微生物がほとんど働かなくなっている という可能性もあります。

後者の場合には、もう一度その牛糞堆肥を積み直して、温度が留まる条件をつくってやれば、温度が上がって発酵を再開します。

2.おおまかに言って、肥料としての効果があまり無いからです。
適量をお尋ねですが、それは全体としての施肥体系とその土の肥沃度などによって大きく変わります。
化学肥料を併用する場合で、それまでにも堆肥類を与えている畑では、10アール当たり1トンもやれば十分でしょう。
牛糞だけで全てを一度にまかなおうとすると、10トン以上施用することになると思いますが、いろいろな面で無理が生じます。一つには、作物が必要とする養分の組成割合が牛糞の養分組成割合と相当食い違っているため、ある成分について必要な量を与えると、別な成分が過剰になってしまうためです。また牛糞は分解するのに相当長い時間がかかるので、沢山施用しなければならず、一旦施用してしまった牛糞は、ゆっくりと何時までも少しずつ養分を放出し続けるため、作物の作付け、成長と養分供給のタイミングが、なかなか合致しないためです。
牛糞に籾殻や、おがくずなどを混ぜている場合は、成分や効き方が変わって来るので、そのことも考える必要があります。

3.本当にその野菜は肥料過多で生育障害を起こしたのでしょうか?失礼ながら、どのように確かめたのでしょう?
すでに書いたとおり、牛糞を沢山施用するとバランスが崩れることがありますが、普通の露地の畑では、余分な成分が雨で流れることもあって、一目でわかるようなひどい肥料過多は、さほど生じないように思います。

この回答への補足

補足が遅れてすみません。

今日、こちらのお礼で書いた本を再度図書館で読んでみて驚きました。その本の作者はなんと、1m2あたり30kgの堆肥を投入していました。図書館で立ち読みしながら、ぼくはケタを間違えて10アール換算してしまったのだろうと思います。

つまり、1アールあたり3tとその筆者は書いていたのに、ぼくはそれを10アールあたり3tと勘違いしていたのです。

堆肥の量が一ケタ違いました。ここにお詫びと訂正をさせていただきます。

ちなみにその本の名前は、「5年目で達成 わたしの有機無農薬栽培」でした。

補足日時:2010/01/14 15:46
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この回答へのお礼

たいへん具体的なご回答、ありがとうございます。

肥料過多はさほど生じない、ということで、安心しました。ぼく自身が誤解していたのだとは思いますが、このご回答がいただけたことで、すっきりと納得できました。

3についてですが、実は図書館で読んだ本を参考にしています。読みかじりの知識で申し訳ないのですが、確か10アールに3tだったというふうに記憶しています。その他の施肥量に関しても、すべて聞きかじりの知識です。ぼく自身は実践の経験がほとんどなく、それゆえに与えられた情報がどれくらい正しいのか、といったことも分かっていません。ぼくの書いた情報が間違えていたら冷や汗をかいてあやまります。と、言ってるそばから、覚え間違いをしていたような気がしています……。

また、情報を再度調べてみます。間違いがありましたらこちらで補足します。

貴重なアドバイスをありがとうございました。

お礼日時:2010/01/05 19:45

1ですが発酵が終わったというよりは乾燥して発酵が止まったと考えた方が正しいと思いま発酵中は通常70度程度温度が上昇しています水分の補給がなければ1週間程度で発酵が停止します水分が70パーセント程度に調整してやれば発酵が始まりますが露地栽培で使用するなら問題は少ないと思います。

鶏糞等の窒素分の高い堆肥の場合は急激に窒素分が分解されガス障害が発生することがあり施肥量には注意が必要です。
(2)ですが同じように見える牛糞堆肥でも作り方により違いはあります堆肥を作る時生の糞は水分が多いため水分調整のために発酵の終わった乾燥した堆肥(戻し堆肥と言います)を使用すると窒素分が多くなります通常でも窒素分は少ないもので0,1パーセントから0,3パーセントの幅がありますから1トン当たり窒素分で1キロから3キロ程度になります野菜の施肥量は作物により違いますが葉物野菜で窒素分で10アール15キロくらいですから10アール3トンを入れたとしても問題になることはほとんどありません。しかしハウス栽培では流亡が少ないため堆肥を分析に出した数字で肥料計算しなければなりません。
(3)ですがこの場合窒素分よりも堆肥によりカリ分が多く入っていつことがあります尿を分離せず堆肥にした場合に多くなりますカリ分が多いと専門的には塩基バランスと言いますが土壌の中の養分のバランスが崩れてしまうことがあります。露地では直接尿を巻いたりしなければめったに問題が起こることはありません。1番さんも回答していますが土壌により肥料分を保持できる量が違います。最近は化学肥料が値上がりしたため肥料分の多い堆肥が作られるようになってきています。
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この回答へのお礼

具体的なご回答、ありがとうございます。お礼が遅れて申し訳ありません。

1番目の質問について、牛糞に米ぬかと山の土を足したうえで、加水してみました。これで発熱するかどうか、しばらく様子をみてみます。

塩基バランスについて、また調べてみます。いろいろと不勉強なまま質問したのに、親切にご回答いただき、ありがとうございました。

お礼日時:2010/01/14 15:37

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