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炭酸ナトリウム溶液と塩酸の反応は
Na2CO3+HCL→NaHCO3+NaCL
NaHCO3+HCL→NaCL+H20+CO2
となっているから中和点が2つあるとかかれていました。
ですが、中和点とは過不足なく反応して中和が完了した点と書いてありました。中和とは水ができる反応ですよね。
Na2CO3+HCL→NaHCO3+NaCLは水できてないので、中和じゃないはずです。なのに、なぜ中和点が2つもあるんですか??

A 回答 (3件)

「中和」という言葉の使われ方が1つではないからでしょう。



(1)まず最初は言葉の通り、正反対の性質が打ち消しあうことという意味で使われていました。酸性の溶液とアルカリ性の溶液を混ぜて中性の溶液にするという意味です。これは化学式には関係なく使うことが出来る言葉です。

(2)酸や塩基を化学式で表すようになると中和の実現できた状態を化学式に対応させるということを考えるようになります。
中和=酸性とアルカリ性が打ち消しになる
→酸と塩基がピッタリ過不足なく反応した時に実現する状態

これでいけると考えたのですが酸や塩基の種類によっては食い違いが生じます。
ピッタリ過不足なく反応した時に生じると考えられる物質を取り出して水に溶かすと必ずしも中性ではないということがわかったのです。

(3)ここで「中和」の意味が2つに別れます。

(A)中性になるような酸、塩基の混合状態
(B)酸、塩基の反応が過不足なく起こった時に実現する状態

どちらを採用すべきでしょうか。

 化学反応式を扱うような場面では(B)の意味での「中和」を使っています。中和点というのはそういう意味です。でも日常的には(A)の意味もやはり使われています。
2段階で反応が起こる場合、それぞれでの反応で過不足なく反応するという量関係を考えることが出来ます。(B)の意味で中和という言葉を使うのであれば中和点が2つ存在すると言っていい事になります。(A)の意味で「中和」を使うのであれば2段階であれ、3段階であれ、中和点は1つしか存在しません。

※水が出来る反応であるという表現は誤解を生じやすいです。
酸性溶液の中ではH^+の多い状態になっています。アルカリ性溶液の中ではOH^-の多い状態になっています。
酸性とアルカリ性が打ち消すのですから
H^+ + OH^- → H2O
で水が出来ると考えられます。水溶液中でH2Oができる事になります。
でもこの水が化学反応式の中にいつも出てくるかというと「?」です。
化学反応式は増えたか減ったかを表しているものですから存在しているものを全て表しているのではありません。反応に関係しているが量としては変化しなかったという物質は式の中に出てこないのです。
HCl+NH3→NH4Cl
にはH2Oが出てきません。
水溶液の中での反応か、気体と気体の反応かもわかりません。
水溶液中ではH^+ とOH^- が反応していると考えられますが
NH3+H2O→NH4^++OH^-で1つH2Oを使っていますから中和で1つ水が出来ても差し引き水の量は変化していないのです。 
気相ではHClとNH3が直接反応しています。
酸、塩基の反応は水を媒介にして起こっているという場合と直接反応していると考えてもいい場合とがあります。
NaHCO3+HCl→NaCl+H2CO3
ではNaHCO3の水溶液の示すアルカリ性の原因であるOH^-とHClから出てきたH^+が反応していると考えても、HCO3^-とH^+が直接反応しているとしても構いません。多分両方が起こっているでしょう。
OH^-  +H^+ →H2O  (1)
HCO3^-+H^+ →H2CO3(2)
上の反応では水が出来ます。下の反応では水は出来ません。
HCO3^-の濃度の方がOH^-に比べてかなり大きい(10万倍程度)ですから(2)の反応の方が起こっている率が高いと判断していいでしょう。
元々HCO3^-の水溶液がアルカリ性になるというのも
HCO3^-+H2O→H2CO3+OH^-
という反応によるものでした。H2OからH^+がHCO3^-に移っています。HClが入ってきてH^+がドンと増えると反応(2)が起こる様になるのです。泡がぼこぼこ出る激しい反応になります。
泡が出るときの反応で生じるH2Oは
H2CO3→H2O+CO2
に対応するものです。中和反応に伴うものではありません。
CO2を水に溶かしたときのの変化
CO2+H2O→H2CO3(→H^+ +HCO3^-)
の逆の変化が起こっているのです。
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二段階中和ですよね。



Na2CO3+HCL→NaHCO3+NaCLにおいて
反応物のNa2CO3と生成物のNaHCO3の両方が塩基なので

Na2CO3をxmolつかうとNaHCO3がxmol生成するので
塩基は2xmolあることになります。
ですのでNa2CO3とHCL、どちらも同じ濃度であるならば
Na2CO3は半分の量で済むことになります。
ただ、Na2CO3の方がNaHCO3より強塩基なので中和速度が異なり
二段階で中和しているようなグラフとなります。

>>Na2CO3+HCL→NaHCO3+NaCL

アレニウスの定義だと水ができますが、
この場合はブレインステッドローリーの定義の酸塩基で考えると
中和しています。
ブレインステッドローリーの定義の方が定義範囲が広いので
難しい問題はこちらの定義を採用する事が多いですね。

酸塩基の定義が複数ある→中和の定義が複数ある
ですので
中和は水ができる反応、、、という解釈も間違いではないのですが
水ができないから中和ではないという解釈は間違いです。

定義が複数あるという認識が大切です。
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CL ではなく,Cl.大文字小文字は正しく書くこと.意味が変わってくる場合があるので,この種のいい加減さは許容できない.



> 中和とは水ができる反応ですよね。

まずここがちょっと.
今考えている反応は,単純な酸塩基の中和反応ではなく,弱酸の塩を強酸で中和するという反応なので,水の生成は必須ではないと.
たとえば,CH3COONa + HCl = CH3COOH + NaCl もそのパターン.

もうひとつは,
> NaHCO3+HCL→NaCL+H20+CO2
で水ができているから中和と考えているのなら,それもまずい.
この反応は中和反応という意味では2段階で考えるべき.
中和の本質は
NaHCO3+HCl → NaCl + H2CO3
つまり,炭酸という弱酸ができるのであって,水はできない.
ただ,炭酸は次の平衡を持つ.
H2CO3 <=> H2O + CO2
しかも,この平衡はかなり右に偏っているので,H2CO3 という溶存分子を考えるより,H2O と CO2 に分かれてしまうと考えた方が現実に近い.

この回答への補足

回答してくれるのは,ありがたいんいんですが
否定してばっかで、結局、中和とはなんなのかについてまったく書かれていません。
もっと丁寧に書いてくれませんか??

補足日時:2010/01/16 10:57
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