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子ども用五十音表(あかさたなはまやらわん)では、「わ」の列では「い」の代わりに「ゐ」が書いてあり、「え」の代わりに「ゑ」が書いてあります。では、「う」の代わりはないかと探すと、何も書いてありません。「う」に代わる文字は何なのか?教えて戴ければ幸いです。・・・我が子(幼稚園生)から質問されました。

A 回答 (4件)

結論としては、読みが同じでも文字が違うと言うことは、


「元々は、発音が違っていたのだけれど、時代と共に発音が同じになってしまったので、一緒になってしまった文字があるんだよ」
と、お子さんに教えてあげると良いと思います。
「ゐ」と「い」、「ゑ」と「え」、それぞれが違った発音だったので、文字も違っていたのです。
そして、これは発音されなくなるとともに、使われなくなった古い文字で「旧仮名遣い」の中にだけ残っている文字なのです。
「い」や「え」の代わりの文字ではありません。
私は子供の頃、そう教えられて納得できました。

そして、「う」は「う」しかありません。
ただ歴史的仮名遣い(旧仮名遣い)だと、「ふ」は「う」と読まれることがありました。
「いろは歌」もそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%82%8D% …
http://www.h3.dion.ne.jp/~takekosi/IROHA/one/one …

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いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならん
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

お子さんに、一度に色々教えても混乱するかも知れませんが、もし、旧仮名遣いに感心があるのなら、
「けふ」と書いて「きょう」
「てふてふ」と書いて「ちょうちょう」
という様に読まれていたということも、順を追って教えてあげるのも良
いかも知れないですね。
リンク先には、歴史的仮名遣いの背景や「てふてふ」の名前の由来、また、こういった書き方が残されていた理由など興味深い話が載っています。
ご関心があれば、ご覧になって見て下さい。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa488611.html
http://www005.upp.so-net.ne.jp/kenji99/b007.htm

私も、いろは歌を教えておいても損はないと思います。
小さいお子さんには、まだ早いかなぁとは思いますが、意味までは理解できなくても、お子さんが、いろは歌にご関心を持てば、「あいうえお」は文字を覚えるために規則正しく並べられた文字の羅列であって、わ行に「う」しかないのも感覚的に理解できると思います。

*  *  *  *  *

「ゐ」と「ゑ」発音の変化を以下にまとめてみました。

《発音の変化》

【奈良時代】
・ゐ [wi] = ウィ
・い [i] = イ
・ゑ [we] = ウェ
・え [e] = エ
・や行の「え」 [je] = イェ

【平安時代】
・あ行の「え」[e]とや行の「え」[je]が合流した。
・「ゐ」と「ゑ」は、それぞれ独立し、区別されていた。
 (この時代に成立したとされる、
         冒頭の「いろは歌」にも表記が残されている。)
          
【鎌倉時代】
・「ゐ」と「い」の混同が顕著となる、13世紀に統合された。
         ([wi] → [i] 、「ゐ」 「い」 = イ)
・「え」と「ゑ」の混同が顕著となり、13世紀に統合された。
           ([we] → [je] 、「ゑ」 「え」 = イェ)

【室町時代】
・「ゐ」 「い」どちらも[i](イ)と発音された
・「ゑ」、あ行の「え」、や行の「え」は全て[je](イェ)と発音された。

【江戸時代】
・18世紀中頃には、「え」や「ゑ」の発音が[e]に変化し現代と同じになった。

【明治時代以降】
1946年(昭和21年)には表音式を基本とした『現代かなづかい』が公布され、現代の発音を反映した仮名遣いが採用された。
これにより、歴史的仮名遣いにおける「ゐ」は全て「い」に書き換えられ、同様に「ゑ」も全て「え」に書き換えられた。
現代では、「ゐ」も「ゑ」も一般に使われなくなった。

《参考資料》
・【ゐ】http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%90
・【ゑ】http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%91

あと、こちらもご質問の参考になると思います。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa352817.html
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この回答へのお礼

mist_greenさん、豊富な情報、そして、子どもに教える立場に立って戴いた回答、まことにありがとうございました。「ゐ」と「い」、「ゑ」と「え」がもともと違う発音で字も違っていたという説明は、とても解りやすいです。「いろは歌」も教えてみようかなと思います。感想ですが、音から文字が出来てきたという、なかなか根源的なことを、子どもは「ゐ」「ゑ」「う」の質問を通して見抜いていたのではないかと親バカ的に思った次第です。「教えて!goo」でこんなに豊富な情報を得られるとは思いませんでした。皆さんに厚く感謝です!

お礼日時:2010/03/09 14:54

 こんにちは。


 回答としてふさわしいかは分からないので、参考までに。
 「う」に代わる文字は「う」ではないでしょうか。
 古代では「あいうえお」と同様に「やいゆえよ」「わいうえを」があったと語学書で読みました。古代では「あ行」「や行」「わ行」で「い、う、え」の発音が違っていたそうです。しかし時代を下るに従い、「あ行」「や行」「わ行」の「い、う、え」の区別が無くなったそうです。そのために「い、う、え」は「あ行」特有になったのでしょう。
 ちょっとした疑問でも答えられないことはよくあります。幼稚園生の疑問に答えるのは簡単なようで難しいです。結構鋭い所をついてきますので。しかし、その好奇心を大事にしてあげて下さい。すぐに答えなくても、一緒に考えるのも面白いかもしれません。
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この回答へのお礼

b-w-stepさん、貴重なご見解、まことにありがとうございます!とても古くに遡るんですね。言葉は時代の変遷で変わるし、実態において変わるので「こうなったんだよ」としか説明できないですよね。。。「幼稚園生の疑問に答えるのは簡単なようで難しいです。」→本当、そうですよね。今まで、「ウーパールーパーの語源」「ゴーカートの語源」を質問され、wikipediaを見ていましたが、今回の「ゐ」「ゑ」「う」の質問で、ついに「教えて!goo」に辿り着いた次第です。

お礼日時:2010/03/09 12:47

元々から「う=ウ=宇」はこの一文字しかありません。


「い=イ=伊」と「ゐ=ヰ=井」
「え=エ=江」と「ゑ=ヱ=恵」
イロハ教育では、ヰとヱを使いますが、あいうえお教育になってからは「わ・を」のみになりました。
や行も「や・ゆ・よ」です。
イロハが分かる人なら疑問になりませんが、あいうえお教育になってから消滅した文字が「ゐ」と「ゑ」です。
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この回答へのお礼

tpg0さん、貴重な情報、どうもありがとうございました!「い」「え」のなりたちと「う」のなりたちがそもそも違うんですね。勉強になりました。これなら子どもに説明できそうです。どうもありがとうございました。

お礼日時:2010/03/09 09:39

代わる文字、という定義が不明瞭ですが、


ワ行う段に該当する文字は、「う」以外にありません。
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この回答へのお礼

U-ta_mさん、どうもありがとうございました!子供用の教材の五十音の表には何も書かれていなかったので。子どもに、「無いよ」と言って、納得してくれればいいのですが。。。

お礼日時:2010/03/08 18:57

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