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株主資本変動計算書の剰余金の配当欄について教えてください。
まず昨年度のPLですが、当期純利益が58,086,611円、前期繰越利益が1,918,053円で当期未処分利益はその合計で60,004,664円となっています。
そして今年度の株主総会後に50,000,000円の配当を支払いました。
株主総会後の仕訳を見ますと
(前期繰越利益)1,918,053(利益準備金)4,800,000
(当期未処分利益)8,086,611(前期繰越利益)5,204,644
となっておりました。
よって株主資本変動計算書の剰余金の配当欄は利益準備金が4,800,000で
繰越利益剰余金は配当から逆算して-54,800,000となり株主資本合計は-50,000,000
となると思います。
しかしそれぞれの数字がどういうものなのかが理解できていません。
まず上の仕訳ですが、何の仕訳なのかがわかりません。
また、株主資本変動計算書でなぜ利益準備金が4,800,000で繰越利益剰余金が-54,800,000
になるのかもわかりません。それぞれの数字はどうやって求められたのでしょうか?
経理の前任者がいなくてわかりません。
以上のことを教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

1.まず、会社法施行以来、PLの「前期繰越利益」以降が廃止されました。

そして、「前期繰越利益」、「当期未処分利益」の勘定科目も存在しません。
仕訳に使用されている「前期繰越利益」、「当期未処分利益」は「繰越利益剰余金」に読替える必要があります。株主資本等変動計算書が作られているのに、このような廃止された勘定科目が使われているのは不思議ですね。

次に仕訳の意味ですが、
(前期繰越利益)1,918,053(利益準備金)4,800,000 ←元の仕訳
(当期未処分利益)8,086,611(前期繰越利益)5,204,644 ←元の仕訳

この仕訳は、当期未処分利益合計60,004,644から配当金50,000,000を支払い、利益準備金として4,800,000を積立てた残額5,204,644を、翌期の前期繰越利益に振り替えるという趣旨のようです。しかし、「前期繰越利益」、「当期未処分利益」という勘定科目が廃止された以上この仕訳は意味がありません。従って次のような仕訳になります。

(繰越利益剰余金)4,800,000(利益準備金)4,800,000 ←読替え後の仕訳

さらに、配当50,000,000の仕訳は
(繰越利益剰余金)50,000,000(未払配当金)50,000,000 となります。

2.利益準備金が4,800,000となる根拠
配当に際しては、配当額の1/10を、資本金の1/4に達するまで、準備金として積み立てる必要がありますが、この期で資本の1/4に到達したということではないでしょうか。おそらく次の算式のようになっていると思います。

資本金×1/4-(資本準備金+利益準備金)=4,800,000

つまり、今期4,800,000を積み立てることで準備金の合計が資本金の1/4に達するため、5,000,000の内、4,800,000だけ積立ればよいということです。

3.株主資本等変動計算書の作成要領は、お書きのとおりで間違いありません。
剰余金の配当欄は、利益準備金 4,800,000、繰越利益剰余金-54,800,000、株主資本合計-50,000,000 となります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
非常に分かりやすい説明で理解できました。
前期繰越利益、当期未処分利益の科目は経理システムでまだ対応させておらず、Excelで表記をかえているとことでした。

お礼日時:2010/05/05 14:25

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