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日本は、太平洋戦争で連合国の捕虜から有力な情報を聞き出しましたか。
よろしくお願いします。
これは、米軍が日本兵の捕虜を尋問するシステムを紹介する本です。
日本兵捕虜秘密尋問所
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b …
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
さあ、日本軍というところは情報というものに対して全く無関心だったので、個人レベルで手に入れたとしてもそれを有効活用するシステム自体が存在しなかったのですよ。
どのくらい情報に無関心だったのかというと、戦争当時にサンフランシスコに日本の優秀なスパイがいたそうでして、米軍のどのくらいの規模の部隊がどこ方面に向けて出発したかというのをかなり正確に伝えていたらしいんです。知らなかったでしょ?知られていなくて当然です。日本側に、その情報を活用した記録は一切残っていないからです。また、実際の戦略からもその情報を生かした様子は一切見られないそうです。
ご紹介された本に「最強の日本兵は、かくも容易に口を開いた!」なんて仰々しく書いてありますが、日本兵の口の軽さというか、捕虜の尋問というのは非常に楽だったそうです。なぜなら、ご存知のように日本軍では「生きて虜囚の辱めを受けず」と決まっています。そもそも捕虜になってはいけないのですから、捕虜になったときに「何を喋ってよくて、何を喋っちゃダメか」というのは一切教育していなかったのです。
また捕虜になった人たちの多くが「もう日本には帰れない」と覚悟を決めました。「もし捕虜になったとバレたら家族ごと村八分にされる」と恐れたのです。「名誉の戦死になっていたはずなのに、実は捕虜でしたなんてのがバレたら・・・」というわけです。だから、彼らは「アメリカで生きていくしかない」と覚悟したので「知っていることは何でも喋ってアメリカに恩を売ろう」と喋ったのです。
また多くの日本兵が日記をつけていました。日本人の日記好きは今も続いていて、ブログで世界で一番多く使われている言語は言うまでもなく英語ですが、次が日本語のブログなんだそうです。おーニッポンジン日記が大好きね。そういえば古典文学も日記モノが多いですね。
海外の多くの軍隊では日記は禁止です。もちろん米軍も。なぜなら、日記を見れば食料が多いとか少ないとか水があるとかないとかそういうことがよく分かるからです。ユージン・スレッジさんという海兵隊員が戦後名作と呼ばれる回想記を出しましたが、彼は聖書の端に書き込んだり、メモを聖書に挟んだりしていたそうです。荷物検査で日記を書いているとバレると酷い目に遭いますからね。
前述したように日本軍は他人の情報に全く無関心だったので、そういうものを利用するなんて思いもつかなかったし、また自分たちのそういう行為に価値があるとも思っていなかったのですね。
ご回答ありがとうございます。
「日本軍は他人の情報に全く無関心だったので、そういうものを利用するなんて思いもつかなかったし、また自分たちのそういう行為に価値があるとも思っていなかったのですね。」
なるほど、そういうことだったのですか…。
日本軍では兵站と捕虜の扱いは、低レベルの業務とされていたと、何かの本で読んだような気がします。
捕虜の中には高官もパイロットもいたと思うのですが、それとも尋問するほどでもない兵士ばかりだったのでしょうか。
調べてみたいと思います。
「サンフランシスコにいた優秀なスパイ」のことは、まったく知りません。
開戦前なら通信手段もありましたが、開戦後ならどんなルートで情報を送ることができたのか、興味がありますね。
No.4
- 回答日時:
直接の回答ではありませんが、イギリス軍なんかでは「捕虜となってもイギリス軍人としての任務が終わったわけではない」として、捕虜になったときの対応を徹底して教育していた(いる?)そうです。
情報の不提供はもちろん、待遇改善要求を出して騒ぐなど、徹底して相手を困らせるようにと。ねちっこいですよね(笑)対して日本の場合は、他の方もおっしゃっているように捕虜となること自体への忌避感が(大戦時は)極めて強かったものの捕虜となってしまうとそれまでの抵抗が嘘のように協力的になる人が多かったそうですね。よくいえば潔い(笑)
捕らえた側の情報に対する考え方と同時に、捕虜側の性質の違いもあったのかもしれません。
ご回答ありがとうございます。
イタリア兵もイギリス兵と同様らしいですね。
「捕らえた側の情報に対する考え方と同時に、
捕虜側の性質の違いもあったのかもしれません。」
そうですね。同感です。
No.3
- 回答日時:
日本軍がまったく情報や兵站を考えていないというのは、多少はイメージの部分があります。
情報や兵站は、それなりには考えていましたが、アメリカと比べると意識や能力が低いといえると思います。
ちょっと記憶があいまいですが、捕虜に情報を聞くことは、それなりにはしているようです。
アメリカの暗号を解読していたり、捕虜に聞き取りをして、補給場所や建物の情報を聞いて、攻撃したり占領するというのは、それなりにはしているようです。
ハワイにもスパイがいて、真珠湾攻撃のために情報を送っていたようです。
中国でも憲兵が変装して情報を集めていたようです。
日本国内や226事件では、盗聴して政治家や人物の詳細な会話記録を作成して動きがわかっていました。
ただし、アメリカに比べると暗号解読や捕虜尋問の意識やシステムと、それを有効利用する能力や意識が低かったとはいえると思います。
ご回答ありがとうございます。
ハワイの話は、駐ホノルル・日本領事館員森村正(偽名)の回顧録がありますね。
中国や満州では、憲兵隊が反日分子を取り調べる際のマニュアルも残っています。
他にもスパイの話はよく聞きます。
また、二二六事件では戒厳司令部が電話傍受録音しており、その録音の一部が近年NHKで放送されたそうです。
私は本で読みました。
この電話傍受がどの程度、事態の収拾に役立ったのか知りませんが、少なくとも「情報」収集が重要であることくらいは、認識していたはずです。
「捕虜に聞き取りをして、補給場所や建物の情報を聞いて、攻撃したり占領するというのは、それなりにはしているようです。」
そうですよね。 局地戦ではあったはずだと思っています。
しかし、捕虜から有力な情報を得た、という話は知りませんので質問しました
No.2
- 回答日時:
#1です。
本題からずれてしまうのですけどね、おっしゃるとおり、日本軍というところは兵站というのを軽視していたというかもうほとんど無視していたといってもいいほどです。例えば、ノモンハン事変では日本軍は全く偵察もせずにソ連・モンゴル軍を包囲する展開をします。包囲ってのは基本的に兵力が著しく有利にあるときに使う戦術で、このとき実際のソ・モ軍は単純な兵員数で日本軍を上回っていて、反撃を受けて結構手ひどくやられています。また、ガダルカナルでは「餓島」と呼ばれるほど飢餓に苦しんだ話は有名ですが、実は海沿いの方ではむしろ食料は余るほどだったんだそうです。しかし、それをジャングルの山奥にどうやって持って行くのか。それを考える人が誰もいなかったのです。本来であれば、徒歩しかなくても道を作って所々に集積所を設け、人員を配置して前線に持っていくところであります。
こう考えると、「当時の」日本軍は非効率極まりなく感じます。でもね、これ、私個人の意見なんですけどそれは今でも変わっていないんじゃないかと思うんですよ。
私が今まで経験した職場で、いくつか「とてつもなく忙しい(仕事がたまっている)職場」というのを経験したのですが、そういった職場で共通していたのが、課長クラスから末端のアルバイトクラスまでが、必死に走り回っているだけで「兵站」を考える人が誰もいないということなんです。だから、そういう職場ではあっちに人が余っているのにこっちが人が足りなくてそこで仕事が滞ってその先の業務の人たちが手持ち無沙汰になるなんてことがよくありました。ヨソの職場から大量にヘルプを呼んで、で、ヘルプの人たちが作業をやってくれるなら、本来そこにいる職場の人たちはヘルプの人が分からない片付けとか整理とかデータ収集業務をやっておけば合理的なのに、なぜか一緒に同じ業務をやって、ヘルプの人たちが帰ってから片付けやデータ収集をやるもんだからムダに残業が多くなる。
質問者さんも似たような経験をしたことがあると思います。また、いくつかの会社が競合しているような業務で「他社がどうやっているのか」「自分の会社より他社の方が効率的に作業をこなしていないか」などの情報に関心を持つところはまずないと思います。「自分の会社は自分の会社。他社は他社」と思っているのが普通ですよね。ヘタに「他社はこんなところが優れているのでそれを取り入れましょう」とか「他社はここが上手くいっていないのでそこを突いてプレゼンしましょう」なんてやろうものならかえって上司から怒られたりします。
つまり、昔の日本軍も今の日本の会社も基本的には変わっていないってことなのですよ。
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