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着物美人とつつじの花の組み合わせは不快なのですか?

本の中に下記のような文章を見つけたのですが、意味がよくわかりません。
着物美人がつつじの花を背景に立っていたらどうして不愉快に感じるのでしょうか?

「…あらゆる人間があらゆる芸術を等しく理解できると想定することこそが、そもそも無理なのです。…(中略)…小説に関しては素晴らしい目利きなのに着物美人がつつじの花を背景に立っているカレンダーを壁に掛けて何の不愉快も感じなかったり、というのは、むしろ当たり前のことで…」(佐藤亜紀『小説のストラテジー』)

A 回答 (2件)

【素晴らしい目利きなのに着物美人がつつじの花を背景に立っているカレンダー】



目利きというのがポイントなのだと思う。

どれもすばらしいのに、いっしょだとどちらもダメだということに気づかないという
ことをこの人は言いたいらしいが、「いっしょ盛り」がすばらしいという感性もあると思うな。

だから、「ストラテジー」なんだと思います。

日本人って、目立たせて、美しい、特別が好きらしいというか、
それが粋とか思う感性が上等と考える傾向があるのかなって。

千利休の茶室の庭?だったかの「朝顔」がきれいだと評判だということで秀吉が
見に行って、垣根に1つもない、全部をむしって取ってしまっている。
床の間に「一輪」だけある。
この「感性」に秀吉は不快を感じたという逸話だったか、小説だったかがあります。

紀伊国屋文左衛門の2代目が
客人を供応するに「とても珍しい、他では食べられないものをご馳走する」ということで
出したものはただの「ソバ」
何でこれが珍しいものなのかというと、その日、江戸中の蕎麦屋は「お休み」させられたから。
それがために、その日「そばを食べる」ことができたのは、客人だけという、逸話。

目立たせて、それだけというなら、「美人だけ」 「花盛りのつつじダケ」というのが
上等な感性だと考える人は、美人とツツジは不愉快ということではないでしょうか?
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この回答へのお礼

なるほど…。
とても参考になります。
ご丁寧に回答して頂きましてどうも有り難う御座いました。

お礼日時:2011/08/28 15:19

>着物美人がつつじの花を背景に立っているカレンダーを壁に掛けて何の不愉快も感じなかったり、


>というのは、むしろ当たり前のことで…

この文章だけ読めば、意味は分かります。

要するに、
>あらゆる人間があらゆる芸術を等しく理解できると想定することこそが、そもそも無理

この言葉が「カギ」なのだろうと思いました。

大多数の人は『着物美人がツツジの花を背景に立っているカレンダー』を壁にかけておいても、何とも感じないでしょう。

しかし、中には、少数派でも、
「月並みなカレンダーで、つまらない」とか、
「美人が、花を背景に立っても引き立たない」とか、
「もっと刺激的なカレンダーを、壁に張れ」とか、
不愉快に成る人や、文句を言う人も「いる筈だ」と書きたいのではないですか?。
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この回答へのお礼

確かに,筆者の言いたいことはその通りだと思います。
ただ,私は「着物美人がつつじの花を背景に立っているカレンダーを壁に掛けて何の不愉快も感じなかったり」という文章には,「『着物美人がつつじの花を背景に立っているカレンダー』は何らかの不快感を感じるものだ」という前提が含まれているように感じたので,その点をお聞きしたかったです。

ご丁寧に回答を頂きまして,どうもありがとうございました。

お礼日時:2011/08/28 15:24

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