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社会システム論の授業で、次のことを調べてきなさいと言われました。
 1. サイバネティクス的なシステム
 2. 『開かれた閉鎖性open-endedness』の具体的な例

『サイバネティクス的』というのは、人は思うがままに動いていても、その動きは規範によってコントロールされているということですか?

2の方は、さっぱりわかりません。

おねがいします。

A 回答 (1件)

学生時代書いた社会学のレポートを思い出しながら、お返事します。



まず、この『サイバネティクス』とは、アメリカの数学者ウィーナーのサイバネティクス理論のことです。

たぶん、テキストをお持ちだと思いますが、パーソンズの項を開いてみてください。
パーソンズは社会の機能を4つに分類した、とありますね。
後期、パーソンズはさらに、このサイバネティクス理論を取り入れて、社会システムを図式し、「サイバネティクスハイアラーキー」という理論を確立します。
簡単に説明すると、「多くの情報と少ないエネルギーを持つシステムは、エネルギーは多いが、情報の少ないシステム内で起こることを制御できる」ということです。

おそらく問われていることは、このサイバネティクスハイアラーキーについてだと思うので、パーソンズの社会システム機能とあわせてレポートを書いていけば、大丈夫だと思います。

2.の「開かれた閉鎖性」は、パーソンズより、もう少し時代が下った、ルーマンの「閉じて作動するがゆえに開いている」というテーゼ、「閉鎖性は解放性の前提である」という言葉を指しているものと考えられます。

ルーマンや、オートポイエーシス理論について調べていけば、たぶん「カエルの目玉を反対向きにつける」とか、「停止しているエスカレーターに乗ったときの状態」などという、「閉じた系としての身体感覚」などについて述べられた文献が出てくると思いますので、そこらへんのことと自分の経験を合わせて書いていけば、大丈夫ではないでしょうか。

社会システム論は、やはり歴史的な流れ(スペンサーからパーソンズ、ルーマンへというように)を追って概観していかなければ、むずかしいかもしれません。
ただ、そもそもの起源が、生物の起源、成長をシステムとして考察する、というものなので、比較的具体例は見つけやすいかと思います。
がんばってください。
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