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原子力発電って安全なのですか?
日本にはたくさんの原発があります。
原子力は二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーといわれていますが、安全面はどうなのでしょうか?
安全といえる理由、また逆に、どんなところが危険なのか?教えて下さい。
よろしくお願いします!

A 回答 (2件)

原子力推進派や電力会社などは安全性をPRしますが、仮に技術力の高さはあるとしても潜在的危険性は厳然としてあります。


1.核分裂ということそのものの危険性
原子力発電は原子炉のなかでゆっくり原爆を爆発させているようなものです。そこでは当然、核分裂生成物という何億年も放射能を排出し続ける物質がつくられてしまいます。自然界には存在しないプルトニウムもここでつくられてしまうのです。
単純に考えれば、施設や機械の劣化などに想像以上の手間やコストがかかります。

2.バックエンド(最終処分)の危険性
これらの排出された放射性物質をどう処理するかというと、現状は「埋める」という選択肢しかありません。これでは死の町が増えていくことにしかなりません。

以下は非常によくまとまっているサイトからの引用です。このサイトでは、単に盲目的に原子力反対というスタンスではなく、ひとつひとつ事実をたんたんと追求し、記載してくれているので非常にわかりやすいです。

「自然の摂理から環境を考える」次代を担う、エネルギー・資源 トリウム原子力発電シリーズ

>再処理技術開発は計画通りにいかないのに、原子力発電所はどんどん増加→累積廃棄物量は増加する一方
>日本原燃の説明によれば、再処理をすることで、使用済燃料を直接処分する場合(ワンススルー)と比べて、放射性廃棄物の発生を1/2以下に減らすことができるそうです。
一方、原子力資料情報室によれば、再処理をすれば高レベルの使用済み燃料がガラス固化体(放射能レベルが高い液状の廃棄物をガラスと混ぜて個体化する。それをキャニスターと呼ばれるステンレス容器に入れる。それでも非常に放射能が強く崩壊熱も強いため30年から40年間冷却した後地下300メートルに埋設する。)にされることで小さくなることは事実ですが、同時に膨大な低レベル放射性廃棄物が生じるとしています。

>「再処理」というと完全に安全に処理されたかのように錯覚しがちですが、危険な物質が残ることに変わりはありません。仮に日本原燃が発表しているように、再処理によって全体量が1/2になったとしても、それは今後もどんどん増加していくのです。

>使用済核燃料や再処理後の放射性廃棄物が安全な状態になるのにかかる時間は数万年(数百万年という試算もある)と言われています。ですから、仮にガラス固化により地下に埋設したとしても、その維持管理にはそうとうな労力と費用がかかることになります(ステンレス容器に入れられたガラス固化体は、さらにオーバーパックと呼ばれる炭素鋼の容器に入れられ、まわりは粘土の緩衝材で固めるとされています。この人工のバリアと天然のバリア(地層のこと)が、溶けだして地下水に運ばれる放射能が人間の居住空間まで到達することを遅らせると期待されています)。

一口に数万年と言えば、氷河期の時代にまで遡ることになりますが、果たして氷河期の時代に埋設されたガラス固化体が数万年後も安全であるかというのは誰にもわかりません。
ましてやその量は原発が稼動し続ける以上、増加こそすれ、減ることはないのです。<引用以上

もうひとつ危険性について感じることは技術の問題や廃棄物の問題が仮に解決したとしても、それを運営している体制そのものの危険性です。この業界はそうとう黒いようです。
ひょっとしたら一番「危険」」なのはその運営体制かもしれません。

参考URL:http://blog.sizen-kankyo.net/blog/2010/06/000734 …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
発電して消費するのは一瞬なのでしょうが、その際にできてしまった放射性物質の問題が数億年も残り続けるとは、全然知りませんでした。

ご紹介いただきましたブログも、読ませていただきました。
私たちは目先(短いスパンでしか考えない)のことばかり考えて、本当の問題の決着はつけず、先送りにしているのだと思いました。いつか大きなしっぺ返しがきそうですね。

お礼日時:2010/06/18 16:35

 最新の原子炉は、911の様な航空機をハイジャックして体当たりされても、その衝撃と残量燃料による火災が発生しても、建屋が破壊されず放射能の閉じ込め機能を保持し、炉心の冷却機能も維持される事(米原子力規制委員会の要求)を満たしていると主張しています。


   http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=9092001 …
 
 たしか、建材の強度を確認する為、戦闘機を実際に体当たりさせる実験は実施されてたと思います。
   

 まあ、運用者の問題[チェルノブイリみたいに悪意が無かったが暴走させてしまったり、テロリストの潜入]は防げませんが、これは原子力に限りません。

 ダムによる水力発電だってテロなどで、決壊(地震でも起きかねません)や過剰放水をやられれば、下流に有る都市は壊滅状態[原爆の1時被害に匹敵するとか言われます]に成ります。
 (厄介な事に、日本はダムの有るような大河の下流には、ほぼ確実に大都市がある。)

 ついでに湖底に溜まった土砂は、二酸化炭素より遥かに温室効果の高いメタンを排出しますし…。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
どんな方法であれ、現在のやり方で発電するということには、常に危険が孕んでいるですね。
今まで意識していませんでした。みんなそのことを意識していないから、現在こんなに無駄遣いが多いのでしょうね。

(ちなみに、動画を見たのですが、全てが破壊されているように見えました。破壊されてない安全な建材は動画には映っていないのでしょうか?もしご存知でしたら、教えて下さい。)

お礼日時:2010/06/18 16:58

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