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データリンク層と物理層について

最近PPPについて勉強していたのですが、データリンク層と物理層についてよくわからなくなってしまったので教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。

イーサネットはイーサネットケーブル(LANケーブル)、PPPは電話線とよく書かれてます。PPPoEというプロトコルがあることも考えると、イーサネットケーブルを使ってPPPの通信はできないのかと考えています。
ケーブルの指定は物理層で行うのだとすると、データリンク層であるPPPは別にイーサネットケーブルと電話線のどちらでも使えていいのではないかとも思うのですが、データリンク層のプロトコルでケーブルまで指定するものなのでしょうか?

A 回答 (2件)

物理層(Layer1)、データリンク層(Layer2)といった、通信規約を7階層に分ける考え方は、元々ベンダごとに乱立していたプロトコルを統一し、ベンダによらず相互に接続できるようにと規格化されたOSI(Open Systems Interconnection)に端を発しています。


OSI自体は普及しませんでしたが、OSIの7階層モデルは非常に便利なので、今でもOSI参照モデルとして使われています。
そして重要なことは、現在使われているTCP/IPやイーサネットなどのプロトコルは、必ずしもOSIに準拠したものではなく、『OSI参照モデルでは第○層に相当する』という使われ方をしていることです。
実際、現在では第5層のセッション層から第7層のアプリケーション層までは、あまり区別されることはありません。

TCP/IPでは、第4層のトランスポート層から第2層のデータリンク層までは、それぞれヘッダを付け加えてカプセリングするだけなので、ほぼ独立と考えられます。
しかし第1層の物理層は、データの転送速度を含む物理的特性を決める層なので、第2層のデータリンク層と独立ではありえません。
実際、イーサネットでは伝送速度によってLANケーブルのカテゴリ分けがなされ、ギガビットイーサ以上では光ファイバを用いるプロトコルも規定されています。
つまり、一般にデータリンク層のプロトコルと言われるものには、物理層の規約も含むと理解した方がよいでしょう。

PPPは、電話線という特性の低い伝送路を用いて、遅い伝送速度での通信を想定したプロトコルなので、やろうと思えばLANケーブルにPPPを通すことは可能でしょう。
(コネクタピンなどはつなぎ直す必要がありますが。)
しかし電話線にイーサネットを通すことは、多分難しいでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

LANケーブルのカテゴリの例など、丁寧にご回答いただき、よく理解することができました。

もやもやが晴れてとてもすっきりしました!
どうもありがとうございました。

お礼日時:2010/07/13 01:34

PPPは元々、電話線とモデムを使った1バイトずつの通信路の上でIP通信をするためのプロトコルです。



PPPoEは、イーサネットプロトコルを使って電話線モデム機能をシミュレートして、その上でIP通信をするプロトコルです。つまり、イーサネットケーブルを使って通信している訳じゃなくて、その上に作られた仮想的な電話線を使って通信しています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

申し訳ありません、質問の書き方が悪かったのかもしれません。
PPPoEがどの線を使っているのかということではなく、PPPを直接イーサネットケーブルで使用できないかということが気になっています。

データリンク層や物理層といったようにレイヤーが分かれているということは、どのデータリンク層プロトコルであってもイーサネットケーブルを使えると思っていました。
イーサネットケーブルは名前からしてイーサネットプロトコル専用のケーブルかとは思うのですが、イーサネットはデータリンク層・物理層にまたがって規定するプロトコルなのでしょうか?
また、PPPも電話線を使わないと使用できないというように、データリンク層・物理層にまたがって規定するプロトコルなのでしょうか?

よろしくお願いいたします。

お礼日時:2010/07/13 00:04

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