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弓道: 引分けの時の呼吸の極意は?

弓を引くには、力をかけるのではなく呼吸で引く、と常々指導を受けるのですが、具体的にどのように呼吸をとらえるかが分からずに苦慮しております。入門者用の弱い弓を引くにも筋力を最大限に使って何とか引き分けている状況です。

名著「弓と禅」で著者が苦労している様子とそっくりです。
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「弓の弦を引っ張るのに全身の力を働かせてはなりません。
そうではなくて両手だけにその仕事を任せ、他方腕と肩の筋肉はどこまでも力を抜いて、まるで関わりのないようにじっと見ているのだということを学ばねばなりません。」 ...

弓を引き絞るためにはかなりの腕の力を、いやそれどころかほとんど全身の力をさえ使わねばならないことに気がついた。私はこの馴れない、引き絞って持ちこたえていると言うやり方のために努力しなければならなくなり、その結果数秒の後、早くも私の両手が震え始め、呼吸が次第に苦しくなっていったのである。

「あなたにそれができないのは、呼吸を正しくしないからです」と師範は私に説き明かした。
「息を吸い込んでから腹壁が適度に張るように、息をゆるやかに押し下げなさい。そこでしばらくの間、息をぐっと止めるのです。それからできるだけゆっくりと一様に息を吐きなさい。そして少し休んだ後、急に一息でまた空気を吸うのです。こうして呼気と吸気を続けて行う中に、その律動は、次第にひとりでに定まってきます。これを正しく行っていくと、あなたは弓射日一日と楽になることを感づくでしょう。というのはこの呼吸法によって、あなたは単にあらゆる精神力の根源を見出すばかりでなく、さらにこの源泉が次第に豊富に湧き出して、あなたが力を抜けば抜くほどますます容易にあなたの四肢に注がれるようになるからです。」
このことを証明しようとするかのように、彼は彼の強い弓を引き絞り、私に彼の後へ行って彼の腕の筋肉に触って見るようにいいつけた。その筋肉は実際、なんらなすべき事がないかのように、全く力が入っていなかった。
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このように、呼吸法をマスターして精神力を高めるという記述は、そこに到達できた人には理解できても、到達前の人間には抽象的すぎて具体的な到達手段の助けにはなりそうもありません。

 「筋力を使わずに呼吸で弓を引く」 ことの要領を分かりやすくお教えいただけますでしょうか。
参考となるサイト、書籍、動画等でもかまいません。
ちなみに、弓を持たない状態での丹田呼吸は理解しているつもりです。

A 回答 (2件)

フォームを見ていないので想像ですが、


両肩が上がっているのではありませんか?

物見までは肩が下がっているのでしょうが、
打ち起しのときに肩が上がりやすいので気を付ける必要があります。
打ち起し以降肩が上がっていると、要らぬ所に力が入ります。
呼吸にも影響されますので、一度検討して下さい。
20kg位の弓はそれ程、力を入れずにスムーズに引ける様に成ります。
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この回答へのお礼

肩が上がらないようには特に意識していますが、引分けに入ってから左肩がどうしても少し浮き上がり気味になってしまい苦慮しているところです。
肩をあげるな、ということは理解していても、弓の力に負けてどうしても肩や呼吸がきつくなってしまうために質問させていただきました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/07/29 21:50

弓道の射法八節は理にかなっています。


射型が正しくなければ上達はありません。
正しい射法八節が出来たら呼吸法は後で付いてくる物です。
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