
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
(1)では酸化剤:過マンガン酸カリウム(還元反応)、
還元剤:シュウ酸ナトリウム(酸化反応)になります。
行うべき行程は下記のとおりです。
(1)酸化還元反応が行われる物質間の酸化数を算出し、
参加する物質と還元する物質を明白にする。
※ポイント;酸化数が上昇⇒酸化、下降⇒還元です。
酸化数は化学の教科書に出てくるでしょう。
C2O4^2- ⇒ CO2
2x+(-2)×4=-2 x+(-2)×2=0
x=+3 x=+4
酸化数が上昇するので酸化反応になります。
MnO4^- ⇒ Mn^2+
x+(-2)×4=-1 x=+2
x=+7
酸化数が減少するので還元反応になります。
(2)酸化還元される元素に着目し、その元素の数を合わせます。
C2O4^2- ⇒ <2>CO2
MnO4^- ⇒ Mn^2+ ※加算なし
この場合CO2の炭素元素に着目し、左辺の炭素数2に合わせます。
(3)それぞれの反応式にH2O、OH^-を加え、両辺の酸素元素数を合わせます。
C2O4^2- ⇒ 2CO2 ※加算なし
MnO4^- ⇒ Mn^2+ + <2H2O>
(4)H^+を加えて、両辺のH元素数を合わせます。
C2O4^2- ⇒ 2CO2 ※加算なし
MnO4^- + <4H^+> ⇒ Mn^2+ + 2H2O
(5)e-を加えて両辺の電化数を合わせます。この過程によりいわゆる
半反応式が完成します。
C2O4^2- ⇒ 2CO2 + <2e->
MnO4^- + 4H^+ + <e-> ⇒ Mn^2+ + 2H2O
(6) (5)で完成した半反応式の電化数を合わせます。
今回の場合では還元側のシュウ酸の電子数にマンガンの電子数を合わせたほうが楽です。
C2O4^2- ⇒ 2CO2 + 2e- ※変化なし【基準】
2MnO4^- + 8H^+ + 2e- ⇒ 2Mn^2+ + 4H2O ※両辺を2倍にする
(7)両方の半反応式を足して、電子が消滅したら酸化還元反応式が完成します。
C2O4^2- + 2MnO4^- + 8H^+ ⇒ 2CO2 + 2Mn^2+ + 4H2O
(2)と(3)の一部もこの要領で解けると思います。
詳しくは高校化学1Bを確認してください。
No.2
- 回答日時:
問題の順番が逆だと思います。
過マンガン酸カリウムは酸化剤として働きます。
相手は還元剤になります。
でもその時に
酸化剤の変化はどういう反応になるか、
還元剤の変化はどういう反応になるか
が分からなければ反応式を作ることができません。
いきなり全体の反応式を作ることはできないのです。
(どこかで全体の反応式を探して持ってきなさいというのであれば話は別です。)
中和反応であれば 中和の基本式 H^++OH^-→H2O から作ります。
酸化還元反応であれば酸化剤、還元剤の半反応式から作ります。
半反応式は酸化剤、または還元剤のどちらか片方についての式ですから電子の授受で書き表されています。還元剤から酸化剤に電子が移動するという形で全体の反応式を完成させます。
教科書には代表的な酸化剤、還元剤の半反応式が載っていると思います。
酸化剤の表からKMnO4の半反応式を探します。
還元剤の表からシュウ酸(COOH)2 と過酸化水素H2O2 を探します。
KMnO4の半反応式は2つ載っているはずです。
反応の後のMnの酸化数が異なります。
酸性の時はMnO4^(-)はMn^(2+)に行きます。
中性、またはアルカリ性の時はMnO2に行きます。
シュウ酸ナトリウムは弱いアルカリ性 過酸化水素は中性です。
(1)この問題はシュウ酸イオンについてです。シュウ酸の半反応式でシュウ酸を電離させて考えれば、シュウ酸イオンに対する半反応式を作ることができます。
(2)では酸化還元反応ではない反応も起こります。
KMnO4とH2O2が反応すると酸素が発生してMnO2ができます。
このMnO2が触媒になってのH2O2の分解反応も起こるようになります。2H2O2→2H2O+O2
過酸化水素の分解が二酸化マンガンで起こるというのは小学校、または中学校でも出てきたのではないでしょうか。
どちらの反応でも酸素が出ますから区別がつかないと思われるかもしれません。でもKMnO4の消費量に違いがでます。酸化還元の反応式から考えたKMnO4の必要量よりもかなり少ない量がいいということになります。
過酸化水素水の入った試験管に数滴垂らすだけで反応が進むでしょう。
KMnO4の赤紫色が消えた後も反応が続くことになります。
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