dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

日本は民主主義国家と言えるのでしょうか。
皆さんの考えをお聞かせください。

A 回答 (6件)

世界で最も古い、社会主義的民主主義国家の一つだと思っています。


古いので、システムの機能不全が各所にあります。

国体と言うのは、沢山の要素がありますが、その一つが税の再配分のやり方で、コレで国が決まるのでは無いかと思います。
古くは君主制などにおける「四公六民」みたいな単純な仕組みで、これを未だに踏襲してるのが、北朝鮮とか産油国などでしょう。
搾取する側とされる側の関係です。

それが進化して、社会主義における考え方は「平等」が基本で、資本主義は「公平」が基本になりました。
そういう意味では、社会主義も民主主義も、民主主義で、分け方が違うだけです。

言うまでも無いですが、民主主義にも社会主義にも長・短所が有り、理想はその両方の長所のみを利用することですが、長所がそのまま短所に言い換えるコトが出来る部分が多く、理想の実現は不可能です。

簡単に言ってしまうと、社会主義的に「完全な平等」を実現すれば、一生懸命に働いた人も、あまり働かなかった人も、同じ賃金であり、これは「不公平」になってしまうからです。
社会主義の究極は、国家元首も乞食も、同じ所得になってしまうんです。
逆に民主主義では、一生懸命を容認する一方で、貧富の差も容認せざるを得ないのです。

従い、理想の国体に近づけると言うのは、
・民主主義国においては、どの程度まで社会主義化するか?
・社会主義国においては、どの程度まで民主主義化するか?
と言うコトになろうかと思います。

こう言う動きは社会主義国の大国の方に顕著です。
ロシアは、旧ソ連時代に政治的・経済的に破綻しかけ、ペレストロイカで民主化・開放政策に舵を切ることで再建しましたので、ほぼ民主主義的社会主義国と言えるかと思います。
中国はロシアに比べると民主化度はまだまだ低いですが、天安門事件を契機に民主化気運が高まり、また経済的には開放政策に舵取りしましたので、将来への民主化への動きは避け得ぬものかと思います。

これらは一党独裁の恩恵とも言え、党の代表が一度舵を切ってしまうと、そちらへ全体が動き易いためでしょう。

これとは逆に、民主主義国の代表で、自由を標榜するアメリカにおいては、わずかでも左傾化することに対しては、反対意見や反対運動が激しく、舵取りが上手く行きません。
現在でも、オバマ大統領がリーマンショックの被害者(?)を、わずかでも救済しようとすれば、「我々の税金で救済する必要があるのか?」と、スグに反対派が騒いでいますね。
民主主義に内在する自由主義が、国の舵取りに強く影響しています。

しかし日本は、民主主義で有りながら、国民が統治者に支配される歴史が長く、比較的舵取りが行い易かったのと、民主主義国化したのが戦後で、他の民主主義国を参考に出来る点が多かったからでしょう。
早くからソコソコの社会保障制度を充実させた民主主義国になれました。
世界から「最も成功した社会主義国」と言われるほど、「平等」と「公平」のバランスが良かったんです。

これとは別の社会主義的民主主義国への進化が、デンマークやスウェーデンの様な高福祉国で、最近はフランスやドイツも、そういう傾向になりつつあります。
バブル経済の様に右肩上がりであれば、行政が介入しなくても、国民はソコソコ潤っていますが、経済が停滞したり、国が成熟して少子高齢化してしまうと、社会主義的に舵取りせざるを得ないんでしょう。

日本の問題点は、55年体制で長期自民党が長期に政権を握り、政・官・財の癒着構造を構築してしまったため、民主主義で有りながら、実質的には社会主義国の様な一党独裁状態だったことかと思います。
それでも、世界でも屈指の優れた社会主義的資本主義システムに支えられ、バブル崩壊までは、基本右肩上がりの高度経済成長国でした。

しかし右肩上がりを信じて疑わない自民党や官僚が、負の遺産、即ち、返済不能な赤字国債の礎を作り、それでも右肩上がりを疑わず、赤字国債を乱発しました。
一方、国家100年の計であった筈の年金制度などは、官僚のムダ使いで食い物にされ、制度崩壊のピンチです。
ソコに来て、仏・独などと同様、国家の成熟を迎えています。

「これではいけない!」と、国民が政権交代を選択したまでは賢明でした。
高速道路無料化や、ガソリン暫定税率の撤廃、子供手当や高校無償化などに期待したワケでは無く、「政治・官僚改革をやる!」に期待したんでしょう。
言い換えると新たな仕組みです。

それなのにマニフェストに書いてるコトはどれもこれも中途半端。
どうしてマニフェストに書いてない、タバコだけがいきなり増税なの???
事業仕分は、見せ物として面白いだけ。
今やってるのは、税の再配分でも公平でも平等でも何でも有りません。
税をこねくり回してるだけの・・・政治ゴッコです。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

国の体制を税の再配分の仕方(平等・公平)から考えることができるというのはとても分かりやすく、納得いたしました。

バランスのとれた社会というのは民主主義と社会主義を上手く組み合わせた社会なのだろうと思いました。

民主主義に偏ればアメリカのように福祉が働かなくて、格差が助長されてしまうし、社会主義に固執すれば一党独裁的な体制になってしまい、これもまた国民の幸福とはかけ離れた社会になってしまうのですね。

スウェーデンの政治は国民を幸せにできている例のように思います。それは社会主義よりの民主主義ということで、日本も手本にしていければと思いますが、いかんせん、お話頂いたように55年体制・一党独裁的性格をもった政治が続いたおかげで赤字が膨らみ、社会主義よりとなる為の財源が足りなく、現在中途半端な位置にあるのかな、と感じました。
政権交代もその打開を目指して行われましたが、民主党は蓋を開けてみたら予想以上の歪みがあったのではないかと思いました。
救世主的な敏腕政治家が出てくることを望みますが、どうもこの状況では難しそうで将来が少し不安に思っております。

回答者様のお話より新しい見方を手に入れることができました、ありがとうございました。

また機会がありましたら、よろしくお願い致します。

お礼日時:2010/11/09 22:57

民衆の手で勝ち取った民主主義ではなく、輸入して育ててきた民主主義だと思います。

たとえていうなら、狩猟と養殖の違いみたいなものだと思います。
学生時代に占領下の教育政策について研究をしていましたが、非常に巧妙かつ戦略的な方法で民主主義をGHQが浸透させ、それを受容してきたという事はたしかだと思います。もちろん、大正時代から脈々とデモクラシーの流れはありますが、
民衆が闘争をして勝ち取ったものではありません。ただし、それが悪いというのではなくヨーロッパやアメリカとは土壌や歴史が違うという事だと思います。軍国主義を打倒したのも民衆の力ではなく外国の力でした。それが1945年の終戦であると思います。経済的にも、政治的にも、自由主義である事は間違いありませんが、空気的に民主主義でない部分は沢山あると思います。欧米の200年近い民主主義の歴史と日本の65年の民主化の歴史は違いがあってあたりまえだと思います。

民主主義が完成している国ではなく、発展している最中だと言えると思いますよ。経済的に一時反映して先進国になったと思いこんでいても、その経済的繁栄が必ずしも民主主義の成長度と比例しているかは疑問だと思います。成金が必ずしも仁徳者とは限らないって事と同じですよね。

いずれにしても、反証し、議論し、工夫をしながら個々人が自由を勝ち取っていく取り組みをし続ける事が民主主義を育てていくものだと思います。

質問者さんの投稿の様な議論や発問が、現実社会の中でももっともっとなされて行けば、状況はもっと良くなると思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

丁寧な回答をありがとうございました。

確かに日本の民主主義というのは市民革命などで獲得されたものではなく輸入されたものだから、西洋のそれとは少し異質なものであると思いますし、一方でお手本としていた西洋民主主義も必ずしも上手くいっていないのを見ますと、これからどうしていくべきか、岐路に立たされているように思います。また、同時におっしゃって頂いたように過渡期でもあるかと思います。

これまで培ってきた民主主義の制度を生かして国民主導でよい形を求めていければいいなと思います。

戦後のGHQによるお話もして頂きました。まさに巧妙に民主主義を憲法という形で埋め込まれてきたのですね。
それの是非は別として、そうすると日本国憲法が民定憲法であるのか疑問に思えます。

この過渡期にある日本民主主義を自分達の意識でよい方向へともっていきたいと回答者様のお話より思いました。

貴重なコメントをありがとうございました。

お礼日時:2010/11/09 15:52

日本の民主主義と中国の共産主義を現す笑い話があります。

中国の大学生の就職についての話です。

 大学生A『教授、卒業したら欧米系の会社に行きたいんですけど』教授『いいだろう。頑張れば昇進出来るぞ』大学生B『教授、私は日系企業に行きたいんですが』教授『止めなさい。本当の共産主義者になるぞ』というもの。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

興味深い回答をありがとうございました。

資本主義の競争社会であると考えてはいるが、経済について社会権による幅広い規制を受けて社会主義的性格となってしまっている日本を、社会主義を掲げているものの経済的には資本主義を取り入れている中国が皮肉を言っているということでしょうか。
自分の教養が足りたい為に理解できているか不安ですが、おもしろい話ですね。
こちらからしてみれば中国みたいな社会主義を掲げる国にそんなことを言われるとは、一瞬意外な感じがしてしまいます。
新しい視点でした。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/10 19:23

この体たらくは、民衆の自ら求めたところです。


このような発言の自由が許されているのも、民主国家である証です。

ただ、児ポ規制などを用いて、社会主義を羨望の眼差しで眺めている政治家が
数多く存在する事も事実です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答頂きありがとうございます。

日本は精神の自由はかなり広く保証されており(ご指摘頂きました児ポのような公序良俗の問題についても敏感かと思いますが)ここでは民主主義的性格が強いですが、一方で経済の自由については社会主義的性格が強いというどちらも入り混じった社会なのかなと思いました。

参考にさせていただきます。ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/10 19:35

日本ほど自由に身勝手な発言を出来る国は無いでしょう


自由と身勝手をはき違えている国民ですが、自由にものを言える民主的な
国家でしょうね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答頂きありがとうございます。

たしかに日本は精神の自由についてかなり幅広い保障がされているように思います。

ここの環境に慣れてしまっていますので中国の情報統制ですとかデモには内容の認可が必要だとか聞きますと、堅苦しい感じを受けます。

貴重なご意見、ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/10 19:39

>日本は民主主義国家と言えるのでしょうか。


皆さんの考えをお聞かせください。



私は「民衆主義国家」だと思います。

政府は、民衆の支持率・人気取りに気を取られ、偽装マニフェスト・バラマキ買収政策で外交・安保なし

民衆は、主権や国益よりも目先の利益、義務や国益よりも権利主張と私利私欲にブレまくり。

その結果が、親方日の丸の巨大な官僚組織・大きな政府・高福祉を要求し負担は嫌、自己責任は曖昧で批判と権利の主張のみ、国際貢献はおろか国防さえ行えない内弁慶である。


でも、四季折々の美しい自然と和と進取の日本人の心、工夫と英知で人類の快適性に寄与する商品や技術を生み出す気風とアイデンティティを愛し誇りに思っております。
国際社会に対し、持てる力と英知と創意工夫で、期待される役割・責任を果たし、より信頼される国になって欲しいものです。

その為にも、主権(国民・領土・国益)・アイデンティティ・文化伝統・和と寛容と優しさを大切にする社会を構築する為に、政治&政策に関心を持ち、主権者として参画し叱咤激励と役割分担・連帯責任を果たしたいものです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

お答えありがとうございます。民衆主義国家という言葉は初めてききました。
たしかに、お話の通り政府は国をよくする意識よりも支持率や選挙対策に気をとられているように思いますし、国民も社会全体の富・福祉を考えているようには思えませんね。こう言った状況を民衆主義国家というのでしょうか。

私も、日本の高度な技術や文化を誇りに思っております。そういう日本のよい面を温めていくためにも政治に正しい認識や態度を向けていけるようにしたいです。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/05 12:44

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!