天使と悪魔選手権

何年も前のことですが、子供の頃から懐かしんだケーキ屋さんに久しぶりに寄ってみたことがありました。
店主の奥さんらしき人に「今はもうチョコレートケーキはないのですね」と尋ねてみたところ、「そうなのよ。主人が亡くなってあの味は幻になってしまったの。レシピはあるけど誰も満足のいく味を出せなくって」と意外に話が盛り上がってしまいました。

私自身はケーキ作りをやったことがないので、レシピはあっても同じように作れる訳ではないというのはそんなものなのだと納得していましたが、本当にそんなものなのでしょうか?
素人が作るならともかく、プロでもという意味で。
どこが違ってくるものなのでしょう?

多分にその奥さんにノスタルジーがあって思い出が美化されていると思いますが、昔からの看板商品であるチョコレートケーキをわざわざ作らないということはないのでは思っています。

因みにその店は地方の小さなケーキ屋さんですが、意外なことに向かい側にあった小さな工房からは100人以上の職人さんが巣立っていったとのことでした。
チョコレートケーキ自体は(たしか)ココア生地のカステラが2段重ねで、その間に生クリームがサンドされ、さらに側面にも生クリームで包まれ、外側全面がチョコレートコーティングされているという延べ棒状の形のものです。
カットされて売られる為、カステラ生地とサンドされた生クリームが見える形状になっていました。

今の洗練された味には敵わないかもしれませんが、(思い出の中では)確かにシンプルで美味しいケーキでした。

A 回答 (6件)

完璧なレシピ、完璧に同じ材料をそろえても、まだ「作った人が違うと、味が違う」事はありえますね~。



例えば、レシピに「AとBをよくかき混ぜる」と書いてあったとして、それを何回かき混ぜるのか?10回なのか?30回なのか?50回なのか?100回なのか?
または気温や湿度によって混ぜる回数を変えるべきなのか?
その時生地は冷やすべきなのか?温めるべきなのか?なんて事だけでも、
出来上がりがふんわりしたり、やや固めになったり、しっとりしたり、べちゃっとしたり、色々です。

おそらく、そのお店のご主人はよほどチョコレートケーキを研究されて、「これぞ!」という小さなコツをたくさん会得してらしたのでしょう。
レシピには記載されないような、1つ1つは大したことのない小さなコツが積み重なる事によって、他人にはだせない味になるという事は、プロの世界ではよくありますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

確かにここまで細かく説明されると納得的です。
ケーキ作りは他の料理と違って「塩を少々」とか「しょうゆを適量」といった表現が少ないというかレシピに忠実というイメージがあって、プロならそんなに差が出ないのではと思っていました。
まして弟子がいるなら尚のこと際限が出来るのではと思っていました。

そんな簡単なものではないということなのですね。

お礼日時:2010/11/23 12:20

これはぼくも不思議なんですが、たとえば、、、



ご主人とお弟子さんが並んで同時に作り始めたとして、お弟子さんにご主人が細かくチェックを入れながらやったとしても同じものは出来ないです。

実は昔やってみました。
すべての材料の分量を同量にしてもなぜか出来上がりが違うんですよ。
不思議です。。。

この場合、ご主人とお弟子さんの両方にも、なぜ違うのかが分かるとは限らないです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

やはりそんなものですか・・・
シンプルな回答ですが実際にやっていた人の「不思議です」という言葉には重みがありますね。
大変参考になりました。

お礼日時:2010/11/27 08:19

こんばんは、はじめまして。



聞いた話なんですが。
パティシエは、その日の気温・湿度によって、微妙にレシピを変えている人もいるそうですよ。
お客さんは、「いつもの味で安心できる」とおっしゃるが、「実は今日は寒いので若干甘めなんだよね」「実は暑いから酸味をやや利かせました」ということもあり得るそうです。
洋菓子屋さんでも、本店と支店では「味が違う」ということも、実際ありますし。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

なるほど!ケーキ作りはどうもレシピに忠実という先入観が強く、一ひねりする余地があることを見逃していました。
確かに季節によって美味しく感じたり、そうでもなかったりします。
冷房がきいているとはいえ、盛夏にチョコレートケーキではちょっと重く感じます。
そういう状況で店として必ずしも同じに作らなければならない理由はないですよね。

全ての店がそうという訳でもないのかもしれませんが、大変参考になる話ですね。

お礼日時:2010/11/24 22:27

企業秘密みたいなもんでしょうね



店主によってはレシピを誰かに見られたときみたいに真似されないように、レシピ以外の材料使ったり色々

レシピ通りだとしても気温室温等のいろいろな条件でのさじ加減が真似出来ないんでしょうね

料理本のレシピ通りつくっても人によっては味がばらばらになります

それが一般家庭なら何も問題は無いのですが人にお金を出して買って貰う商品がそんなでは駄目だから、其のケーキは販売しないというか、できないんだと思いますよ
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

企業秘密みたいなものですか・・・
確かにレシピはその店にとっては命みたいなものですからね。

弟子といえど肝心な部分は明かさないということでしょうか。

お礼日時:2010/11/23 12:12

ケーキ作りは科学実験みたいなもので材料の質や分量、こね方、時間、温度など忠実に再現しなければ同じ味にはなりません。


そのため本人以外で同じ味にすることは極めて難しい作業であるといえます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
やはりそうなんですね。

ただ、他にも職人さんがいたと言うので少し解せない部分があるのです。

お礼日時:2010/11/23 12:10

実際はレシピ通りに作ってなかった、またはレシピに大事な要素を記載してなかった、などの理由ではないでしょうか。

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この回答へのお礼

ありがとうございます。
確かにそういうこともあるかもしれませんね。

レシピに全てを載せきることはできないですし、アレンジもあるかもしれませんね。

お礼日時:2010/11/23 12:08

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