Fe2O3 + 3CO → 2Fe + 3CO2
という式では、右辺の3CO2はO2だから-4、全体で0だから、Cは+4
とあります。
これは、O2の2をちゃんと計算していますよね?
しかし、次の式
Cu + Cl2 → CuCl2
で、左辺はすべて単体だから0
右辺は、Cl は一価の陰イオンだから-1
それが二個だから-2だと思ったんですが、違いました。
還元されたCl は酸化数0→-1でした。
「た原始イオンの構成原子の酸化数の総和はイオンの価数に等しい」とあり、CuCl2は全体で0で、Cuは2だからCl2 は-2でないといけないと思ったのですが。
最初の式のO2の2はちゃんと-2を二倍して計算しているのに
二番目の式のCl2 の2を計算しないのはなぜでしょうか?
教えてください。
No.6
- 回答日時:
一番の問題は「Cl2が」という表現だと思います。
酸化数というのが原子(たまに原子団)間の電子の動きを数字で
表した物です。従って、CuCl2で、「Cl」について考えることは
あっても「Cl2」について考えることはありません。
ここは、例題の方がわかりやすいでしょう。
(1)MnO4^(-) において、Mnの酸化数はいくらか。
χ+(-2)×4=-1
χ=+7
これは簡単ですね。
(2)Cr2O7^(-2) において、Crの酸化数はいくらか。
2χ+(-2)×7=-2
2χ-14=-2
2χ=+12
χ=+6
Crの酸化数をχとおけば、Crが2個で2χ、Oは7個で-14
となります。従って、Cr(1個)の酸化数は+6になります。
かつては、このような最大酸化数のクロムを六価クロムと呼んでいました。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
何が分からないのかよく分かりません。
イオンの価数が分かるのであればイオンの酸化数は分かるはずです。
「単原子イオンの酸化数はそのイオンの価数に等しい」としているからです。
「酸化数」という量はイオンの存在とその価数を踏まえて考え出されたものです。
NaClやCaCl2がどういうイオンを成分にしてできている物質であるか、なぜそういう表現になるのかは周期表を手掛かりにして考えます。全体が電気的に中性になるようにイオンの数を合わせるというのもその時に出てきています。電荷の中性という大きな原則を踏まえています。・・・・こういうことは酸化・還元よりもずっと前の方で学習します。
酸化数もこの判断に従います。
酸化数の意味についての誤解があるのではないでしょうか。
酸化数はイオンの価数を決定する規則ではありません。
単原子イオンの電荷は酸化数以前に決まっています。
CaCl2の中のCaやClの酸化数で混乱することはないはずです。
Ca^(2+)とCl^(-)でできた化合物ですからイオンの価数の2+、-に対応する+2と-1がそのまま酸化数です。
酸化数の規則を当てはめることでしか酸化数が分からないのは分子、または多原子イオンに含まれている原子についてです。
イオンとして存在しているのではない、イオン結合と異なる結合状態にある原子を「イオンであるかの様に見なして」仮に電荷を求めたとしたらいくらになるかということを表している数字が酸化数です。
多原子イオンや分子を単原子イオンの集まりであるとみなした時のイオンの価数が酸化数です。初めから単原子イオンであるということがはっきりしている場合はそのまま酸化数が決まります。
酸化数はイオンの価数に対応するものですから原子1つについての量です。
イオンでないものをイオンと同じように考えて求めた数字ですからイオンの価数という名前を使うと混乱します。だから「酸化数」という別の名前をつけたのです。
CO2の中のO2について考えるということはありません。考えるとしたらCO2の中のOについてです。
CO2の中のCについて考える時に2つのOと釣り合うようにして決めるという操作とは別のことです。
OH^(-)のOとHの結合は共有結合です。[O-H]^(-)です。2つのイオン、O^(2-)とH^(+)が存在しているものではありません。それをイオンの組み合わせでできていると仮に考えれば酸化数が決まります。
Oは-2、Hは+1です。
酸化・還元反応が起こった時
単原子イオンについては電子の移動がはっきりしています。
Fe →、Fe^(2+)+2e^(-)
Fe^(2+) → Fe^(3+)+e^(-)
多原子イオンについては電子の移動は全体で起こったということしか分かりません。
4OH^(-) → 2H2O+O2+4e^(-)
Oの結合状態が変化しているということは分かります。
この結合状態の違いを数字で表す簡単な方法はないだろうかという問題意識です。
一般的には出来ないことがはっきりしていますからこの式で表されるような反応(酸化・還元反応)に限ってでかまわない、という事で出てきたのが「イオンでできているのと同じだとみなして考える」という方法です。
「単体の酸化数は0とする」という規則もここから来ています。同じ元素の原子が結合していればイオンで出来ているとみなすことができないからです。
CuCl2はCu^(2+)1つとCl^(-)2つとからできている化合物です。
周期表の位置からClの電荷は1-になることが分かります。
それが2つと電荷が釣り合うのですからCuの電荷は2+です。
酸化数はCuは+2、Clは-1です。
Cuは+2だからClは-1というのは順番が逆です。Clの方が先に周期表から決まります。
だからCuClであればCuの酸化数は+1です。
CO2は分子です。
イオンと同じように「無理やり」考えます。
Fe2O3の中にあるOもCO2の中にあるOも同じであるとしています。どちらもO^(2-)だとして考えます。変わったのはFeとCだとしています。
CはO^(2-)2つと結合しているのですから4+です。
酸化数はOは-2、Cは+4です。
「Oが2つで-4だから」というのはCの酸化数を求めるためのものです。O1つでは-2です。
CuCl2の中でのClの扱いと異なるところはありません。
Cu+Cl2 → CuCl2
C+O2 → CO2
で比べてみた方が同じ扱いだということをはっきりさせるにはいいと思います。
酸化数についての質問は多いです。
酸化数の規則を使えばイオンの価数も決定できると思っている高校生が多いということに理由があるように思います。
No.4
- 回答日時:
いまだ「1個あたり」と「いくつかの合計」を混同していらっしゃるように思います。
CaCl2のClの酸化数は-1であり、
Caの酸化数を求めるときであってもClの酸化数は-1です。
逆にCaCl2のCaが+2であることがすでに分かっている場合、
CaCl2の2を無視したらばClの酸化数は-2になってしまうではないですか。
Caが+2であると分かっていれば、Clの酸化数は
CaCl2では酸化数の合計が0であるから
(+2)+x*2=0よってx=-1
といえます。
この回答への補足
う~ん なんかまだよくわからないです。
Clより先にCuから求めるとすると、Clの酸化数が-1で、二個だから-2
合計で0でないといけないからCuの酸化数は2
Cl2は-2だが、酸化数は原子一個当たりだから半分の-1
という風に考えてしまいます。
No.3
- 回答日時:
>CaCl2のClの酸化数は?と聞かれたらClは2個あるが数えるときは一個分だから-1。
>でも、Caの酸化数は?と聞かれたらClが2個あることも考えて計算する。
この2行目の「でも」は考え方がさっぱり違います。
酸化数とは常に原子1個あたりについてのものを言います。
そして化合物中では「その合計が0になる」ということです。
CaCl2では、Clの酸化数が-1ならCaが+2でないと計算が合わないではないですか。
もっと身近なものに置き換えて考えてください。
たとえば「単価」とか。
リンゴ1個x円、ナシ1個150円としましょう。
そしてリンゴ1個とナシ2個を買ったとき400円でした。
リンゴ1個とナシ2個を買ったとき、(何個買ったとしても)ナシの単価は150円です。
そして、リンゴ1個とナシ2個を買ったとき、合計金額はx円+150円*2=400円で
x=100と求まりますね。
この回答への補足
原子一個当たり、つまりCl2の2は無視して酸化数「-1」とするのが正解なんですよね?
それから、Cの酸化数を求めるために再度CuCl2全体を見て
Clが二個だから-2、合計で0だからCuの酸化数は2となる、ということではないのですか?
No.2
- 回答日時:
Cu + Cl2 → CuCl2
この式で、Cuの酸化数の変化は(0)→(+2)です。
ちゃんとClが2つ分計算しているでしょう。
Fe2O3 + 3CO → 2Fe + 3CO2
で、Cの酸化数は(+2)→(+4) です。
では、Fe2O3のFeの酸化数はわかりますか?
(+6)ではありませんよ。(+3)です。
これはOが(-2)が3個で(-6)になるですが、
Feが2個付いているので、Fe1個あたりでは(+3)になるのです。
同じように、Cu + Cl2 → CuCl2 では、
Clの酸化数は1個あたりでは(0)→(-1)であり、
これが2個あるので2個の電子を取得している計算になるのです。
この回答への補足
つまり
CaCl2のClの酸化数は?と聞かれたらClは2個あるが数えるときは一個分だから-1。
でも、Caの酸化数は?と聞かれたらClが2個あることも考えて計算する。
ということでいいのでしょうか?
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