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この間、心療内科でwais3という検査を受けて来ました。

結果が返ってきたのですが、言語性IQ 97 動作性IQ 83 全体IQ 90
言語理解99、作動記憶111、知覚統合77、処理速度83

自分が、あまりにも不器用なので嫌気が指し、発達障害(軽度)の疑い
があるのではないかと思い、心療内科で相談し、上の検査を受けてきました。

やはり、動作性IQが低いとのことで、先生にも実際に「不器用で、作業をするのが遅い人の様だね」と言われました。

自分は、不器用でどんくさいということが数字を持って判明してしまったのですが、これを鵜呑みにしてしまったら、行動範囲が極端に少なくなってしまいます。かといって、不器用で鈍くさい人間だ、と分かっているのに、自分からそのような所に行動をおこすのも変だと思います。


しかし、できれば、僕も人並みの動作や仕事ができるようになりたい、と思っております。


上の劣っている能力、どのように訓練すればあげることができますか?

もしくは、こんな僕でも、できるような仕事がありましたら、アドバイスお願いします。

A 回答 (1件)

臨床心理士で、大学の教員です。


発達臨床を専門としています。

WAIS-IIIは、大人用の知能診断検査で、もともとはアメリカで作成されたものを日本用に作り直し、日本人の大人の評価ができるよう基準尺度を日本で標準化した検査です。
大人の方の知能水準を調べるのに、広く用いられています。

さて、まず、この検査では、いわゆる知能指数(IQ)と、最近開発された「群指数」、そして、質問者様は触れていらっしゃいませんが、知識、算数など個別の「下位検査」について「評価点」という3種類の指標が測定できます。

これらのうち、IQと群指数は、統計学的には「標準得点」と呼ばれる数値が用いられています。
ある年齢の集団の中で、受験された方がどの程度の相対的な成績を取ることができたかを示します。
つまり、一定の年齢集団の中で、平均的な成績であった方が、IQも、群指数の標準得点も100になるように「換算」されて、表示されます。
そして、90~109の得点の範囲に、50%の人が含まれるように換算されます(これは、正規分布という統計学の特徴を利用していますが、これについては煩雑になりますので割愛します。また、IQや、群指数の標準得点は、受験で知られている偏差値と同じ性質のものです。これも、今回は説明を割愛します)。

さて、まず、質問者様のIQについてですが、全体でのIQ(全検査IQ、FSIQともいいます)は、90ですので、平均の範囲にあります。
したがって、質問者様の全体的な知能レベルは、平均的と言えます。
言語性IQは、言語によって課題が与えられ、言語で回答する課題から測定されますが、これは97ですので、ほぼ平均です。
これに対して、動作性IQは、83ということでしたので、平均より少しだけ低い可能性があります。
ただし、ここまでの説明で触れませんでしたが、知能のような心理的な特性を測定する場合、必ず測定誤差をともなってしまいます。
もし検査の記録用紙の表紙のコピーをもらってこられていましたら、よくご覧いただくとそこに測定誤差範囲が示されており、90%の確率で真の数値が含まれます。
動作性IQも83ですと、78~90という値が示されていると思います。
したがって、質問者様の動作性IQは、平均から低いとはいえ、本当の意味で低い数値ほどではありません。
また、動作性IQの課題は、視覚的に与えられた課題に、主に上肢(手の)運動で回答します。
つまり、動作性IQは、知覚能力や、視覚と運動がうまく協力して反応できるかという能力を測定しています。
単純に「不器用だ」とは言い切れません。

ところで、IQは、人間の情報処理や能力を必ずしも、表していません。
むしろ、群指数の方が、それぞれの方の能力を的確に示しています。
質問者様の場合、
>言語理解99、作動記憶111、知覚統合77、処理速度83
ということですので、作動記憶(短期間情報を記憶しておき、それを元に心理的な作業(計算、思考など)をする力が優れています。特に聴覚言語的な短期記憶に優れています)。
また、言語理解が99ですので、ことばや文章についての理解や、同じく、言葉や文章での表現が得意であると思われます。
仕事の適性や、ご自身にあった勉強の仕方を考えるときには、こうしたお得意の能力をうまく活かすことを最優先してお考えになることが大切です。
これは、とても重要な点ですので、是非ご記憶ください。

それに対して、知覚統合が、77と苦手なレベルにあると考えられます。
おそらく地図を見て理解されるとか、ジグソーパズルのようなものは苦手ではないかと想像できますが、こういった視覚的、あるいは空間的な情報、それも複数ある情報をまとめて理解したり、関連づけるということは苦手ではありませんか?
また、処理速度が83ですので、視覚的、つまり目で見たものを短時間記憶しておいたり、2つあるいはそれ以上の記号や符号を見比べる、照らし合わせるという作業、視覚と運動とを協力させてする仕事は、やや苦手ではないかと思われます。
ここに私が書きました推測が当てはまるようでしたら、これらを強くしようと訓練することをお考えになるよりも、先に書きましたように、言語能力や、聴覚・言語的な短期記憶の強さを活かした仕事をお考えになると、適職が得られる可能性が高いと思われます。

何度もくどく書きますが、苦手な部分を訓練するよりも、得意な部分を活かし、それを伸ばすことをお考えください。
苦手な部分は、むしろ他の方法でカバーしてしまえばよろしいのです。
質問者様の能力が全体的に低いということではありません。
やや得意・不得意の差が目立つということです。


以上、ご参考までに。
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この回答へのお礼

詳しいアドバイスありがとうございます!

今就職活動中ですが、自分の持ってる能力を最大限生かせるように努力していきます。



本当にありがとうございました!

お礼日時:2011/01/06 12:27

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