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サケマスが陸封型になるか、降海型になるかの差がよくわかりません。
それぞれの意味は理解しています。
1匹のメスから生まれた個体の間でも、陸封になったり降海になったりするのでしょうか?それとも、陸封になるかは遺伝的に決まっているのですか?

A 回答 (1件)

水産試験場の方からの聞きかじりですから正確ではありませんが参考までに…


まず「陸封型」と言った用語は、物理的に遮断されていずに降海が可能でも河川環境から生理的に淡水域に留まることができるものがあるために「河川型」と呼んでいるようです。そして「河川環境で生理的に淡水域に留まることができる」というのが河川型になるか否かの解答のようです。

サケ・マス類は冷水性ですから生存適応水温が低いものです。一定の水温の範囲内でしか生存できません。一方性成熟には一定水温以上が必要です。更にシロザケ等のように海水に適応します変化をスモルト化(銀毛)と言うそうですが、スモルト化しないと性成熟できない種もあります。また、雄の性成熟と雌の性成熟ではその条件が異なります。これらが複雑に絡み合って「降海型」と「河川型」が生まれるようです。

具体的にヤマメで説明しますと、北海道の北部のヤマメは雌は全て降海型です。これは河川の水温が低く河川では性成熟できないために降海します。しかし、雄の性成熟水温は雌よりも低いためにかなりのものが河川型で性成熟します。これが本州東北部では、河川水温が高くなりますが雌の性成熟温度には達しないために降海するものは雌だけになります。雄のほとんどは河川で性成熟し、降海しません。さらに西日本では河川水温が更に高くなりますから雄雌共に降海型はいなくなります。河口部の水温が高く生存適応水温を超えるために降海できない事も理由の一つであるようです。

シロザケのケースは、ヤマメよりも生存適応水温が高く、性成熟温度も高く、さらにスモルト化しないと性成熟しないために全てのシロザケは降海します。反対に日本でのニジマスは生存適応水温が低いために降海できずに死滅し、日本での自然産卵はないそうです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
新聞の記事ででていて、ちょっと気になって質問したのですが、なかなか複雑なメカニズムがあるみたいですね。参考になりました。

お礼日時:2011/02/12 13:58

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