核分裂の放射線について

福島原発の放射線漏れが問題になっています。
原子力発電はウラン235の原子核に中性子が１個当たると2種類の原子核に分裂し
同時にガンマ線、中性子2～3個、質量欠損相当のエネルギー200MeVが放出され
この質量欠損相当のエネルギーを利用し蒸気を発生させてタービンを回し発電してると
以前習った事があります。

そこで本題ですが、今放射線漏れが問題になっています。
何μシーベルト漏れたがこれは普段レントゲン等で浴びている放射線程度・・・。
などとよく聞きます。レントゲンはX線、この放射線漏れはガンマ線であるのに
比較してよいのでしょうか？
自分の中ではガンマ線の方がが遥かに危険と認識しているのですが・・・。
お手数ですがご教授ください。

No.3 ベストアンサー 回答者： radioisotope 回答日時： 2011/03/19 22:39

お答えします

X線とガンマ線の違いはその発生する元が違います。ガンマ線は核内のエネルギー準位の変遷によるもので軌道電子の遷移を起源とするものをX線と呼びます。若干エネルギーはガンマ線の方が高い領域がありますがほとんど同じです。ですので比較してもあまり問題はありません。

それから、人体に対する影響を考えるときは、放射線加重係数や組織加重係数など様々なファクターを考慮して行いますので、その値を比較するのです。

参考までに
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/h …
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/s …

同じサイトに色々載ってますからご覧下さい。他の質問で出ている物の答え等もここにあります。

この回答へのお礼

解答ありがとうございました。
γ線やX線の荷重係数はNO2の方に1だと教えていただきましたが、
添付資料を見ると、核分裂片や重原子核は20と書いてあります。
ってことはこれらはγ線の20倍って事ですよね。
核分裂でこの様な物質も放出されるのでしょうか？

お礼日時：2011/03/19 23:11

No.5 回答者： radioisotope 回答日時： 2011/03/19 23:49

>核分裂片や重原子核は20と書いてあります。

ってことはこれらはγ線の20倍って事ですよね。
>核分裂でこの様な物質も放出されるのでしょうか？

そうですね。
核分裂片とはウランが核分裂する際に比較的安定な90前後と130前後の質量数に分裂します。これらを核分裂片といいます。ですので、ガンマ線やら中性子線やらではなく本体そのものが高速で飛んでくるのですが、こう言ったアルファ線や核分裂片は飛程距離が短いです。これらは、紙1枚程度で遮蔽できるのですが、体内に取り込むと厄介（検出できない上にエネルギーを組織に全て与えてしまうため）になります。

重原子核は、恒星の中つまり太陽のような場所で生成されます。すみません、この位しか重原子核については知識がありません。専門外なもので・・・。

この回答へのお礼

お陰様で理解できました。わかり易い回答ありがとうございました。

お礼日時：2011/03/22 21:54

No.4 回答者： mi-e007 回答日時： 2011/03/19 22:55

シーベルトという単位は人体への影響の度合いを示します．

つまり，この段階で放射線の種類なども考慮されています．

この回答へのお礼

No2の方にお聞きした
Sv=放射線荷重係数×Gyって事ですよね。
どうもありがとうございました。

お礼日時：2011/03/19 23:04

No.2 回答者： noname#142850 回答日時： 2011/03/19 22:31

参照

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC% …

この回答へのお礼

Sv=放射線荷重係数×Gy
がシーベルトと書いてあるので、X線もγ線も荷重係数が同じなので同じと考るって
事ですよね。どうもありがとうございました。

お礼日時：2011/03/19 23:03

No.1 回答者： x530 回答日時： 2011/03/19 22:31

Ｘ線とγ線は、同意に考えても構いません。

Ｘ線とγ線は波長領域の一部が重複しています。
また、Ｘ線とγ線の区別は波長ではなく発生機構の違いによるものです。

この回答へのお礼

レントゲンで使うくらいだからγ線より安全なものだと思い込んでいました。参考になるご意見ありがとうございました。

お礼日時：2011/03/19 22:59