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- 回答日時:
有毒の魚の毒素はそのほとんどが赤潮の原因となるプランクトンに由来し、うなぎの毒のイクチオトキシンもプリムネシウム・パルブムという植物プランクトンに由来していると思われます。
とはいえ、生態の全容がやっと分かりつつあるくらいに謎の多い魚なので、その毒が稚魚の段階で餌にしていたプランクトンの毒素が成魚なっても蓄積されているのか、それとも成魚になってからプランクトンを餌にしている生物に蓄積された毒素を蓄積しているのかはいまのところ分かっていないようです。で、有毒な魚の代表選手のフグにおいては、完全に人工の環境で育てて無毒となったフグが商品化されているくらいですから、うなぎもまた同様に完全に人工的な環境で養殖することができれば無毒な血が流れるうなぎが生産できるかもしれません。とはいえ、ハブの生き血ほどの使い道はなさそうですけど。
で、これらのものに対する中毒症状の治療法は現在のところないようで、とりあえず吐かせるくらいしかないようです(フグなら首から下を埋めとくなんて民間療法が知られてますけどね)。
ちなみに、貝毒もまたそうした有毒な植物プランクトンが造った毒を体内に蓄積したものだったりするんです。
スポンジ・ボブではなんだかあんまりな扱いのプランクトンですけど、なかなかどうして怖い連中なんですね。
この回答へのお礼
お礼日時:2011/04/12 20:09
丁寧なご回答をありがとうございました。
無毒のフグなんてものが売られているんですね!
うなぎの毒は生まれつきなのかな?と思っていたので、
餌のプランクトンに由来していたなんて驚きです。
大変勉強になりました。
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