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存在否定の対象の存否が認識され得ない故の『絶対無』を表現する場合に、「仏教的な【空】」が適用されるのではないか、と私が勝手に考えているからなのかが分かりませんが、次の内容が疑問になっていますので、質問を致します。

「『空っぽ』の状態と『仏教的な【空】』とは同じなのでしょうか?」

そもそも、私が是を気にし始めました切っ掛けは、或る著名人の方が次の通りの内容を仰っていたからでして、私はそれに違和感を覚えていますが、私の謬見に起因しているのかも知れませんから、御教授を御願い申し上げます。

つまり、「自然科学分野の発達の御蔭で、真空が空っぽでない事情が明らかになったが、生成・消滅が繰り返されている【真空】の状態の存在を古代人達が知らなかったせいで、彼等は『空っぽ』の意味で『空』の概念を表現していた」、という内容です。

A 回答 (12件中11~12件)

仏教で言う「空」とは、


「自性が無い様子」を表す言葉です。

「自性」とは固有の本性や実体の事であって、
あらゆる現象(色)にはこれが無いと言う事実を、
「空」の一言で表現しているのです。

色即是空=一切の現象に自性無し。
空即是色=自性無き様こそ、現象の在り方である。

物事には固有の実体がある、
と見なす所から錯誤と言う名の苦しみが始まり、
無自性と言う真実に触れる事で、
人の心は再び自由を取り戻すのです。


たまに量子力学や自然科学などの分野において、
「空性」を論じたがる方が居られたりする様ですけど、
心の働きや意識を扱う仏教とでは、全く視点が異なります。

古代人が自性が無い事を「śūnya(空)」と表現したからと言って、
それが真空状態云々を論じる言葉だと考えるのは、
まことにトンチンカンな事だと思います。

この回答への補足

有り難う御座います。

そもそも、「空っぽ」とか「真空」とかいう言葉が拵えられた切っ掛けは、一体何だったのでしょうか?

補足日時:2011/05/31 04:33
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色即是空の空は、空気圧がゼロの空間を言っているのではなく、色に対するアンチテーゼとしての空を用いて、世俗の欲をアウフヘーベンしているんだと思います。



世俗の欲を色とし、色の要素をすべてあつめた集合[色]に対して、その補集合を[空]と定義していると考えましょう。

物理学の圧力=0とは何の関連もないでしょう。

この回答への補足

有り難う御座います。

折角の回答に対しましての御返事で畏れ入りますが、「【色即是空】の『色』」は「【無色声香味触法】の『色』」と同じではないでしょうか?

そして、たとえ両者の「色」の意味が違っていましょうとも、「『世俗の欲』の意味の【色】」の反定立の概念が【空】になっている、という事情の説明にはなっていないのではないでしょうか?

因みに、若し「『色即是空』の【色】」が「色欲の【色】」と同じなのでしたら、恐らく「鍼灸理論」の現代的な解釈は直ぐに破綻するでしょう。

補足日時:2011/05/31 04:29
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