プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

今、記事をまとめている最中です。
現時点での工事中内容を以下にお示ししますので、ご感想などお聞かせいただければ有難いと思います。


「に」について学研国語大辞典は次のように簡潔な注釈をしている。

《動作・作用が存在し、成立し、由来し、おもむくところ(=時間・空間・心理上ノ静止点)をそこと指定し、連用修飾句を作るのに用いる。》
https://sakura-paris.org/dict/%E5%AD%A6%E7%A0%94 …
「に」についてはこれがすべてと言ってもよいぐらいの優れた表現と思うが、
「イメージで教える日本語の格助詞」
https://www.lang.nagoya-u.ac.jp/proj/sosho/1/sug …
の内容は、その理解を進めるために極めて有意義なサイトだ。
筆者の杉村泰氏は、

《全て〈着点〉という一つのプロトタイプ的意味に還元することができる》

と述べている。

《「収斂性、到達性、密着性、近接性」の制約がある》

という説も紹介し、また、

《「に」によってマークされる対象は話し手に よって「点」として認知されたもの》

と述べる。
「から」「へ」「まで」「で」「と」などの格助詞と比較しつつ論じているのも非常にわかりやすい。
本記事はこの学国語釈と杉村論文の詳細をかみ砕いて紹介しながら、新たな視点を加えることで格助詞「に」理解の一助とならんことを目指す。
まず、以下を提示する。

「に」について
構文:「 A に B だ」
本質的意義: 静止点・着点を表わす。
ーB の動作・状態などについて、その時間的・空間的・心理上などの静止点を A と指定する。ー

導入としてとりあえず、

「空に星がまたたく」

という文について言うと、この「に」は、またたくという動作の空間的静止点(着点)を空だと指定している。
ということだ。
しかし、《空間的静止点(着点)を空だと指定している》と言われても戸惑う向きも多いだろう。
以下、他の格助詞と比較することによってその意味をつまびらかにしていきたい。

1.「に」と「で」の違い

a. 「で」について
構文:「 A で B だ」
本質的意義:動作などが行われる領域(環境)や背景を示す。

[ 1-a. 空で星がまたたく ]

星がまたたくという動作の行われる領域が空であることを示している。
この場合の《領域》という表現には広範囲な場所という含意がある。
空という広範囲な領域の中で、星が「またたく」という動作を積極的に行っているイメージ。
空は「またたく」という動作の積極的活動領域と認識されており、「またたく」はそれが現に実行されているところの動的動作として捉えられている。
「またたく」という動作は空という領域を得て活発に活動しているのである。

[ 1-b. 空に星がまたたく ]

「に」の場合、上で述べたように、星がまたたくという動作の空間的静止点(着点)を空だと示している。
「またたく」という動作の行われている場所が空であること 【だけ 】 を伝えたい構文。《空という広範囲な領域》あるいは《「またたく」という動作を積極的に行っている》ことを表わす意図はない。
単に「空という地点」を示すだけで「に」の目的は終了しているのである。
空は(一定の範囲を持つ)領域でもなく積極的活動の場でもない。
「またたく」は静的動作として捉えられている。

A 回答 (9件)

米洗う前〇蛍がふたつみつ、を思い出しました。

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

米洗う前 ニ・ヲ・ヘ・デ 蛍がふたつみつ

ですか。
判りやすい例かもしれませんね。
「ヲ」は比較する予定がなかったのですが、導入してみたいと思います。
参考になるご感想をありがとうございました。

お礼日時:2022/10/25 22:11

杉村泰


「イメージで教える日本語の格助詞」

の誤りは理解できましたか???
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なお、



杉村泰
「イメージで教える日本語の格助詞」
https://www.lang.nagoya-u.ac.jp/proj/sosho/1/sug …

の誤りについては、

格助詞「に」の意義とは何か-機能主義言語論の混迷
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=9186 …

の[8] で詳細に批判しておいたので熟読玩味下さい。■
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認知言語学に依拠する杉村論文の詳細をかみ砕いてみても格助詞「に」理解の一助とはならず、混乱、混迷するだけです。



車は急に止まれない。
月に叢雲花に風。
御煎にキャラメル(おせんにキャラメル)。

が着点?
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>>そこと指定し



語は指定などしません。(指がありませんよね!)
ここが、学研国語大辞典の根本的な誤りです。

あえて指定というならば、語は全て何かを指定し、「に」は「そこと」など指定しません。「そこ」は代名詞です。
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助詞「に」について論じようとするのであれば、下記は必読です。



これも読まずに、奴素人の思い付きの寝言を並べても何の意味もありません。■
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>>米洗う前〇蛍がふたつみつ、



これは山田孝雄が『日本文法学概論』の助詞論で論じていますので是非参考にして下さい。

なお、三浦つとむ『日本語の文法』でも論じていますので必読です。■
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「机の上に本がある」


https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13188700.html

で、皆さんから徹底的に誤りを指摘されているのが理解できませんか???
「「に」について」の回答画像2
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<助詞>「は」「が」に続きピント外れな議論をされていますが、まず言語とは何かという本質を正しく理解し、そこから助詞の意義を理解した上で議論を展開しないと全く論理性がありません。


何の役にも立たない、無意味などこやらの塵屋敷と同じブログを展開してもエネルギーの無駄使いに過ぎません。

<助詞>を「非自立語」などと区分している辞書や文法論を頼りにしても論理的、科学的な解明はできません。

<格助詞>「に」については下記他を参照下さい。

格助詞「から」と「に」の相違
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=9928 …

<格助詞>「に」と「へ」の関係
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=9714 …
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