
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
キム・スタンリー・ロビンソンという作家が本格的な火星SFの連作を書いています。
最終編の「グーリーン・マーズ」はまだ邦訳が出ていませんが、「レッド・マーズ」「ブルー・マーズ」までの二編で、約150年に渡る人類初の火星生活が描かれています。
最初に火星に降り立つのは100名です。いきなりテラフォーミングは無理ですから、クレーターや峡谷を使い、透明の材料でドーム・スペースを作ります。日光の取り入れは重要ですが、これには放射線と紫外線対策が必要です。生産のための鉱物資源はもちろん現地調達ですが、重力が小さいので巨大な施設でも比較的簡単な構造で建設できます。
酸素は水を電気分解しても作れますが食料の確保も兼ねてやはり植物で行ないます。ドーム内の環境を地球と同じにしても土壌の改良は微生物のクローンニングから始めますから、最初は水栽培が重要な手段になります。植物は何とかなりますが、宇宙船で移住となると、動物性タンパク質が難問中の難問です。
電力は、最初は原子力を使い、火星では化石燃料が手に入りませんので徐々に太陽光発電に切り替えてゆきます。輸送車両などの燃料は全て水素燃料です。
水は極冠のから氷として運べますが、溶かすにも電力が必要です。ドーム内で気温と気圧を高くしてやれば地下水が使えます。
外で作業するためには空気ボンベと、低温対策が必要です。ラクダのももひきぐらいでは耐えられません。また、気圧が無いに等しいので、血管の膨張を押さえるくらいぴったりとしたスーツでなくてはなりません。砂嵐が酷いので、出入り口の準備室にはエアシャワーが欲しいですね。
この回答へのお礼
お礼日時:2003/10/25 15:51
答えてていただきありがとうございました。活用させていただきました。
とても、専門的ですごいお答えだなと思いました。
大変参考になりありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
地球から打ち上げて,ホーマン軌道で,と言う既存の技術を用いると,
打ち上げるべき重量は,火星に持って行くモノの重量の1000倍
とかそのくらいになります.
これは「ペイロード比」と言うものがキーワードになります.
だから,地球近傍の軌道に部品を打ち上げて,宇宙船を組んで,
と言うことになりますが,これにしても地上から部品を打ち上げる時点で,
ペイロード比が1%程度ですから,少なくとも100倍以上の
重量となってしまうことになります.
従って,この点から考えれば,まず月面に工場と基地を建設し,
そこから火星への旅を始める,と言う手順になろうかと思います.
もうひとつの手として,火星に植物(藻とか)を送り込んで
テラフォーミングしてから移住すると言う方法です.
15年程前に見た資料では,楽観的に考えて500年,
悲観的に見れば1万年ほどかければ,火星は人間の住める星に
改造出来ると予想されていますが,火星にもし生物がいると
人間の都合で環境を変えることは侵略ですから,慎重にならねばなりません.
No.8
- 回答日時:
移住用の大型宇宙船を地球と月の間の宇宙空間で
建造します。建造用資材は月からもってきます。
月のほうが重力が弱いので、地球からよりも
楽に物資を打ち上げられるからなんですが。
順番としては、まず地球周回軌道上に
中継宇宙ステーションを作り、そこを
足がかりに月面に基地を作ります。
月面基地を中心に、月の資源を採掘し、
月面上に作ったリニアモーターカーに
その資材を載せ加速するのです。
最高速度で資材を載せたコンテナだけ
切り離すと、そのまま月周回軌道上まで
飛んでいくので、待機していた宇宙船が
これを拾い、地球と月の間にある、
重力が釣り合った点、いわゆるラグランジュ
ポイントまで運びます。
ラグランジュポイントでは、宇宙船の部品を
作る工場と作業員の住居を兼ねたスペース
コロニーを建造し、植物なども育てることで
宇宙旅行用の食料もここで用意します。
火星移住用の宇宙船は、太陽風を利用して
加速する、俗に言う光子帆船で、姿勢制御
用にはイオンクラスターエンジンを使うなど
エネルギー消費を極力抑えた設計となって
います。
火星周回軌道上には、大規模な太陽光
発電施設を建造し、ここで発電した電気を
マイクロ波を使って、火星表面に送り
ます。(マイクロ波送電です)
No.7
- 回答日時:
ちょい突っ込みです。
レッドマーズ→グリーンマーズ→ブルーマーズの順です。(ブルーマーズが未訳ですね。)
リアリティ溢れる、ものすごい名著です。読んでる間中、背筋がゾクゾクしっぱなしでした。
読むと、本気で火星殖民できそうな気がしてきます。
持ち物が何でもいいんだったら、自給自足なんか考えずに、100年間の生活に必要なもの一切合財ってのがいいかも。楽だし。
「1回だけ」っていうのには、何か理由があるんでしょうか? 普通に考えれば、一度に持っていくよりも、何回かに分けて無人のロケットかなんかで配達してもらう方が効果的であるように思うのですが。
…ひょっとして、核戦争の折に自分だけは生き残ろうって話だったりして(汗
No.6
- 回答日時:
こんばんは。
この話、「1回だけ」と言うのがミソなんですよね。
現地で、生活するための準備期間を計算に入れられない、入れないほうが現実的かもしれませんね。
であれば、「火星」に限定した話ではなくなってしますのですが、「超時空要塞マクロス」みたいなので火星に飛んで行って、そこから火星で生活するための準備を火星で始めるべきではないでしょうか?
火星で自活できるようになるまでの、生活の場を確保する必要があるのではないでしょうか?
「火星で自活できるように」の話は皆さんが書かれているようなことでいいと思います。
まずは、「超時空要塞マクロス」レベルの宇宙船で移住するってのが必要だと思います。
今すぐって言うのは無理ですが。。。
No.4
- 回答日時:
火星で完全自給自足で100年持つ施設となると「バイオスフィア2」の数百・・いや数千倍規模となりますね。
それだけの物資を1回で運ぶことは無理ですね。
それだけの施設を建造するだけでも4-50年はかかりそうです。
テラフォーミングの基地をつくるにしても、1回で運べる機材量では不可能です。
1回で運んだ物資で100年過ごすには、どれくらい必要かというのでしたら・・・島の2-3つ分、大陸1個分とかでしょうか。
生態系まるごとということです。
根拠無しです。念のため。
No.3
- 回答日時:
仮に火星に住めたとしても、水や食料や酸素、電気などのエネルギーの問題よりも、そこに行く人間の問題のほうが大きいでしょう。
数十人単位でロケットに乗り込んだとしても、人間関係や精神的不安の克服ができないからです。
まして、まだ住める状況にない火星に行くことは、無理な話でしょう。
もし、行くとしたら数千人単位での移住が必要でしょう。
そこまでいくには、まだあと200年以上かかるんじゃないですか。
技術的には、行ける。でも行くには六ヶ月から二年かかる。
現人類では、行けるとは思えないですね。
夢を壊してごめんなさい。
No.2
- 回答日時:
研究施設を作ると化のことだったら100年以内には実現化のかもしれません。
移住計画とかのはなしになるとテラフォーミングという地球化なんかをしないと現実的ではないかもしれませんが1~200年の技術でできるかはちょっと疑問です。
http://www.rinku.zaq.ne.jp/sanson/hp/space/tera. …
参考URL:http://spaceboy.nasda.go.jp/note/kouso/j/kou103_ …
No.1
- 回答日時:
とりあえず、テラフォーミングってご存知ですか?
壮大な時間をかけて火星を地球化しようという
計画です。大変興味深いです。
こんなサイトがありましたのでご紹介します。
http://contest.thinkquest.jp/tqj2002/50056/
ただし最近の研究で、火星の地下に水がない可能性が
高いことが明らかになっていますので、テラフォーミング
も難しくなっているかもしれません。
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