No.6ベストアンサー
- 回答日時:
太陽系の範囲はほぼ決まっています。
太陽系かどうかは、太陽の重力の束縛を受けているかどうかで判断できます。(太陽系の中では、距離の単位として便利な「天文単位(AU)」というのがつかわれます。天文単位とは、地球から太陽までの距離、約1億5千万kmを1とする距離のことです)
太陽から冥王星までは39.5天文単位(地球~太陽間の39.5倍と理解します)です。このたび、冥王星は矮惑星という概念に降格されました。実は、この冥王星付近から向こう50天文単位のところまでは、この矮惑星や、さらに小さい微惑星がドーナツ状に群れを成すエッジワース・カイパーベルト(EKBO)天体と呼ばれているところです。冥王星とは、惑星というよりもこのエッジワース・カイパーベルト天体なのでは? という疑問が以前から多くだされていたものです。いまや、冥王星は正しい住所に落ち着いてほっとしていることでしょう。
その外側、太陽から85天文単位~のところに「境界衝撃波面」があります。これは、マッハ2.5で噴出す太陽風が、銀河系の星間物質と衝突して音速と同じくらいのスピードに緩まるところです。つまり星間物質の太陽系への侵入を防ぐバリヤ地帯です。球状に取り巻いています。
その外側、太陽から90~125天文単位以上に「太陽圏界面」と呼ばれる一帯があります。これは、さきほどの太陽風の限界域です。ここで、高エネルギーの宇宙線から太陽系を守ってくれている場所です。この太陽風の届く範囲までを「太陽圏」といいます。球状に取り巻いています。
さらにその外側、太陽から5万天文単位あたりまで、「オールトの雲」と呼ばれるものが広がっているといわれています(まだはっきりとは実証されていませんが、ほぼ確実視されているようです)。これはいわゆる「彗星の巣」といわれ、約1兆個の氷天体からなっています。ここが、かろうじて太陽重力の影響を受けている限界のところです。つまりここ「オールトの雲」が太陽系の一番外側だといえます。
5万天文単位とは約1光年という覚えやすい数値です。つまり、太陽系とは半径約1光年の球状、ということができるでしょう。(おとなりのケンタウルス座・アルファ星までは、あとまだ3光年! 遠すぎっ><)
No.5
- 回答日時:
こんにちは。
別にこれまでも、冥王星までを太陽系と言っていたのではありません。太陽系というのはひとつの「系」です。例えば地球圏のように、大気や磁気層といった境はありません。「系」というのは、距離や範囲で決まるものではなく、同じ法則、同じ性質によって結び付けられる集まりを言います。そして、太陽系ではその法則が太陽の重力であり、この作用を受けて「惑星軌道」を執る、全ての天体と物質がそれに含まれます。「惑星軌道」といいますのは、惑星と定義されている天体だけではなく、重力に捕らわれて太陽の周りを回る全ての物質が描く円軌道(楕円軌道)のことです。
惑星や天体には、その質量に対して「脱出速度」というものがあります。如何なる物質もロケットも、この速度を越えない限りその天体の重力を振り切ることはできず、必ず引き戻されてしまいます。そして太陽系にも、「太陽系脱出速度」というものがあります。
如何なる物質も、太陽系脱出速度を超えない限り、太陽の重力を振り切ることはできません。極端な話、どんなに遠くに離れても、それはやがて太陽の重力によって引き戻され、最終的には横のつぶれた、たいへん長い楕円軌道を執ることになります。
このように、太陽系というのは距離や範囲で決まるものではなく、その系の同じ法則に従い、同じ性質を持つ全ての天体・物質が含まれます。冥王星軌道の外、もっと遠いところにも様々な天体や物質が無数に存在しますが、それらも全て、太陽系の一員として扱われます。
No.4
- 回答日時:
記憶違いだったらごめんなさい。
太陽系の定義?・・・だったかどうかわかりませんが、私の記憶では、「太陽風」が届く範囲。
が太陽系として扱われる範囲だったと思います。
太陽系外からは宇宙線、宇宙塵など、いろいろな有害な物が入ってこようとしていますが、大半をこの「太陽風」が押し返しているようです。
で、その力の及ぶ範囲、つまり「太陽風」が届く範囲ということだったと思います。
某テレビ局N○Kの、「宇宙○ジタル図鑑」で明言していたと思います。
ちなみにその範囲は、定量的な数字は覚えていませんが、冥王星よりはるか外側だったと思います。
・・・すべて、~と思います。ですいません。
No.3
- 回答日時:
こんばんわ。
質問者様には、より難しく感じられるかもしれませんが、、、
太陽系とは、太陽及び、太陽の周囲を公転する天体と微粒子、さらに、
太陽活動が、環境を決定する要因となる空間から構成される領域を言います。
太陽の周囲を公転する天体には、8個(になった惑星)、数個の矮惑星(冥王星がここになりましたね)
多数の小天体、惑星間塵(この語句は考えない方が楽かもしれません)があります。
小天体には、小惑星(メインベルト、エッジワース=カイパー・ベルト天体)、彗星、等があります。
惑星や矮惑星、小惑星には、その周囲を公転する衛星や環を持つものがあります。
因みに、冥王星の軌道のほとんどが、短周期彗星の源の、カイパー・ベルト天体内にあります。
冥王星は、カイパー・ベルト天体の中の一つにしかすぎないですね(軌道上から考えても)
計算された軌道を見ましたが、わずかですが、軌道の一部は、
カイバー・ベルト天体から外れているように見えましたが、、、
火星と木星の軌道の間にあります、メインベルト(Main Asteroid Belt)と、
エッジワース=カイパー・ベルト天体(Edgeworth-Kuiper Belt)のみに、見える書き方に、
なっておりますので、お気をつけて下さいね(天文学なのでね)
#1999年での、国際天文学連合(IAU)で、冥王星は、惑星としての地位に変更はない、とされてました。
#本当に、冥王星は、惑星家業から引退(復帰するかも?)したものの、名誉惑星と思う今日この頃。。。
#長周期彗星の源の、オールト雲(The OoltCloud)辺りが、「今は」、太陽系外縁部と、思ったら楽かも???
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