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今、高校の現代文の授業で、森鴎外の舞姫について勉強しています。
ふと、授業を受けていて、疑問に思ったことがあり、先生に質問しても釈然としなかったので、ここで改めて質問をさせていただこうと思います。

「まだ留学生であった豊太郎が、踊り子であるエリスと通じていると密告され、官庁からクビにされる。豊太郎は、一週間の暇を貰い、その間に母と親戚からの手紙が届く」
という場面についてなのですが、学校の先生の解説は、官報に豊太郎のクビが載り、これを諌めるために、あるいは慰めるために母は手紙を送った、というものでした。
そこで、疑問です。
クビが決まり、すぐに暇を貰った豊太郎が母から手紙を貰ったのは、密告されてクビが決まってから一週間足らずの時でしたよね。

でも、飛行機もない時代に、一週間も経たずにベルリンにいる職員のクビが東京まで伝わり、官報に載り、母がそのことについて手紙を書き、ベルリンまでその手紙が届く。。。
これは、無理のある話ではないでしょうか。手紙は母の直筆ということですし、電報で送って、誰かが代筆したというわけでもないようです。
ちなみに、現代では、ヨーロッパから日本への船便は、およそ一ヶ月かかり、シベリア鉄道はまだ建設されていません。

これは、森鴎外のミスなのでしょうか?

稚拙な文章で、申し訳ありません。

A 回答 (1件)

 件の箇所をよく読めばわかると思いますが、母の直筆の手紙に何が書かれていたかは、作中では触れられていません。

「余は母の書中の言をこゝに反覆するに堪へず、涙の迫り來て筆の運を妨ぐればなり。」とあるだけです。
 考察の通り、当時の情報伝達の速度から考えて、この手紙の内容が免職に関するものであることは考えられません。
 母の手紙と一緒に届いたのが母の死を報せるものであったことを考えると、母の手紙の内容は、ごく普通の内容だったのではないかと思われます。元気な母の直筆と、その死を報せる手紙が同時に届いたから「我生涯にて尤も悲痛を覺えさせたる二通の書状」なのです。

 そもそも、母の手紙が免職に関するものであるなら、そうだと明言しない意味がないと思いませんか?
「その手紙は私の免職への叱咤激励であった」などとして「母を悩ませたまま逝かせてしまった」などと反省だか後悔だかの文言があったほうが、小説の場面的にも盛り上がるじゃないですか。
 そうせずに「反覆するに堪へず」と書くに留めていることからしても、この手紙の内容はごく日常的なものであったと言えるはずです。
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この回答へのお礼

なるほど、僕の考えは間違っていなかったのですね。。。
一週間で手紙が届くはずはない!! と力説したのですが、先生は「それでは話がつまらないじゃないか」と言い、他の生徒には面倒くさがられ。。。

もしテストに出たら、rkd4050さんのような回答をしたいと思います。

お礼日時:2011/06/30 23:51

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