プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

何かを「内在的に理解する」とはどういう意味でしょうか?
「内在」は「ある領域内にあること」だから…などと考えたのですが、いまいちわかりません。
どなたか教えてくださると助かります。
よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

蓮實重彦は、作者や時代背景や制作プロセスを斟酌することなく、実際に映画館で体験した映像と音声それ自体を、それだけを見る/体験する/批評の対象にするべきだ、と唱え、その主張を「表層批評宣言」と名付けました。



表層というのは外側ということです。
蓮實重彦は作品の成立背景などを「内情」とみなし、それを捨象した作品自体を「表層」と呼んだわけです。

一方#5さんご紹介の広辞苑(2)は、作品自体を見ることを逆に「内在批評」と呼び、
成立背景などを絡めて見ることを「外在批評」と呼ぶんですね。

また一方#4さんのご紹介では、成立背景などを絡めて研究することを「外在批評」と呼び、
観客自身が自身の内面と深く向き合って作品に対峙することを「内在批評」と呼ぶ、と。
なるほど。おもしろいです。
    • good
    • 1

内在は宗教用語にも哲学用語にもあるのですが


ない-ざい【内在】〔哲〕
(2)
ア.汎神論的な形而上学において、神が世界の本質として、世界の内に存在するという考え方。
イ.存在論では本質が個物に内在すること。例えばアリストテレスの形相。
ウ.認識論(特にカント)では可能的経験の範囲にあること。
エ.現象学では認識の対象が意識の内部に志向的に存在すること。⇔超越。


これじゃあないですか?
ないざい-ひひょう【内在批評】‥ヒヤウ
1.ある学説・思想などを、その前提となるものを一応認めた上で批評すること。
2.文芸批評の一種。個々の文学作品を、作者や時代環境から切り離して、その形式や技巧や主題の性質だけから批評すること。⇔外在批評
〈広辞苑〉

元の文を読んでみないことにはなんとも言えないと思います。
文学の話なら2が当てはまりそう。
    • good
    • 0

面白そうなので、「内在的 理解」で検索して、片っ端から読んでみたら、


ただ、雰囲気的に難しそうな言葉だから、使ってみましたけど^^
みたいなものもないではありませんでしたが、

共通な部分として、#2さんの回答のような、辞書的な意味が根底にある、
しかし、ジャンルごとのテクニカルタームとして、個々の意味の幅は、
結構ありそう、という印象でした。

一番メジャーに使われていたのは、宗教学関係のギョ~カイ用語^^として、

歴史や社会学的な考察と、宗教を擦り合わせて、研究する、
宗教史や、宗教社会学という、学問ジャンルがありますが、
それとは別に、宗教者自身の、経験・言葉・記録などから、
宗教者自身の内面を理解し、宗教を理解していく、という
ふうな意味で、「内在的理解」という言葉が使われている
ようでした。
    • good
    • 0

「内在的に理解せよ」と誰かが言ってるとしたら、


「お仕着せの解釈に頼るのでなく、自分の頭で実感もって理解せよ」
みたいなことが言いたいのかなあ、と、僕なら思います。
ついでに、曖昧でブンガク風な言い回しを好む人だなあ、とも思います。
    • good
    • 0

「内在」を辞書で引いてみました。


http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E5%86%85%E5%9C …
「そのものの中におのずから存在すること」
「現象がみずからの内にその根拠・原因をもっていること」
といった説明があります。

あくまで一素人の推測にすぎませんが、「内在的に理解する」は、「理屈を他者から聞かされなくても、内在している自らの能力だけによって理解する」
といった意味になるのかもしれません。
思いつきの例をあげると、たとえば、「犬のうなり声を聞けば、何かに怒っている・警戒していることが理屈抜きで理解できる」などという場合。
    • good
    • 0

それほど決まった用法のある語ではないと思いますが…



たとえば、ある文学作品を、
「そんなきれいごとを書いてたって、作者は○○をやらかしたじゃねーか」とか、「いまどきこんなことあるわけねーよ」「誰それの何々って作品の方が優れてらあ」とかいうのは、作品の外にあるものを持ってきて批評しているので、外在的な理解と言えます。状況設定や登場人物たちの気持ちや行動を、ひとまず額面通りに受け止めて、「そうなのかー、それならこうだよなあ…。でもこことここは矛盾してないかなあ…」などと考察してみるのが、「内在的に理解」することと言えるでしょう。

あるいは、錬金術にたいして、
「非科学的wwwバカスwww」
などと言うのは、自然科学という、錬金術とは無縁の体系を持ってきているので、外在的な理解となります。
「錬金術の前提ではこうなっているので、それに照らし合わせてみると…」などと考察してみるなら、それは「内在的な理解」を試みていることになるでしょう。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!