
専門の方、ご回答お願い致します。
血液塗抹標本と骨髄塗抹標本についてですが、この両者、未染で保存した場合、例えば何か月か経った後の染色性はやはり落ちますか?
その場合、なぜ染色性が落ちるのか教えて頂ければ幸いです。
一応臨床検査技師ですが、臨床にはいないためよくわかりません。
染色時は固定するため、染色後に関しては保存可能であることはわかります。会社の血液内科専門の医師は、血液塗抹に関しては未染色標本でも保存後の染色は可能だが、骨髄に関しては染色性が落ちると申しているようです。その違いは何でしょうか?
こういうケースについて注意喚起している文献などを見つけることが難しく、質問させて頂きました。
できれば現場で実際に実務についている方にご回答頂ければと思います。
宜しくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
回答がないようでしたので、書き込ませて頂きました。
結論からいいますと、塗沫標本を未染状態で保管するのは、ほぼ不可能だと思います。
塗抹しているのは有機物になるので、見た目は変わらなくても、酸化等作用により経時的に成分が変化していきますし、腐敗も進みます。
低温保管などの工夫により、1週間程度あれば未染状態でも実用に耐える染色性を得ることもできますが、サンプルにより個体差がでますし、それが本来の染色性かどうか、判断が難しいところです。
現実的にはできるだけ新鮮な状態のときに、必要と思われる各種染色を実施しておくしかないと思います。
骨髄標本の方が保存性が悪いと思われるのは、骨髄の方が脂肪等、多様な成分を含んでいるため、変性しやすいことが要因だと思われます。
ご教示ありがとうございました。
やはり、未固定で保存するのは難しいですよね。
海外が最悪未染標本の提出でも可、としている根拠がわからないのですが、
参考になりました。ありがとうございます。
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