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実験でラットの血球を観察した時にライトーギムザ染色法で染色を行いました。好酸球の顆粒は赤く染まるのに、好塩基球の顆粒は青紫に染まるのはなぜなのでしょうか。それと、好中球の顆粒は小さすぎて見えないのでしょうか?

A 回答 (2件)

好酸性のものが赤く染まり、好塩基性のものが青く染まる染色方法なので、そのようになります。

また、好中球は、顆粒が染まりやすい染色をとらないと上手に染まりにくいです。だから、好中球なのです。
核酸は塩基性が強いから、リンパ球も単球も核が紫に染まります。なぜなら、染色法がそういうものを鑑別しやすいように調整されたからです。

HE染色でも似て染まります。科学的に酸と塩基が結合しやすいので、酸性のものは塩基の染料、塩基のものは酸性の染料が結合しやすいのです。しかも、細胞内に入りやすく、いったん結合したものは水ですぐに流れてしまうのは染色に向きにくいです。逆に、脂肪滴を染めるのに、アルコールで固定したり、洗浄すると、流れてしまうので使えません。だから、見たい目的に応じて固定方法を変えたり、染色方法を変えて同じ物を検討するのです。
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この回答へのお礼

わかりやすく教えていただきありがとうございます。

お礼日時:2003/06/03 18:43

直接の回答ではありませんが,組織化学は体験的科学です。

ある色素で染色したらあるものが良く染まったといったようなものです。

ついこの前まで,どの研究室でも,目的のものを染めるためには,どんな染色液・染色法がよいか試行錯誤していました。ある意味で職人芸的な分野です。

エオシン・アズールIIがどのような仕組みで塩基性と酸性を染め分けるのかは,おそらく完全にはいまだ解っていないのではないでしょうか。
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