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日本の長期国債の指標についてお聞きします。
143.20→143.00 になるいうことはどういうことなのでしょうか?
この数字はどのように読めばよいのでしょうか?金利が上がれば数字が下がる?よく判りません。教えて。

A 回答 (1件)

60年債を例にします。

指標というのはある基準年を100とした時に今の国債の市場価格がどれくらいかということを指しています。お尋ねの数値を見ると数値は下がっていますね。これはつまり国債の市場価格が下がっているということを意味します。

 具体的に市場価格を設定してみましょう。 それまで143,200で売買されていた国債の市場価格が143,000へと200円値下がりしました。この場合この国債の「金利は上昇した」といいます。で、市場に出回る国債の量は圧倒的で膨大ですのでこれが長期金利の目安となり、日本国内の様々な金利もこれに合わせて上昇します。こうして国債価格の下落は長期金利の上昇を招きます。

 なぜ他の金利に波及するかというと、たとえばある銀行の長期預金の金利がそのままに据え置かれたなら、当然預金者は解約して金利が上がった国債を購入しようとします。その方が有利ですからね。ですので銀行はお客の預金離れを食い止めるためにも長期国債の金利の上昇分だけは金利を上げて来るわけです。

 最後になります。国債価格の下落はなぜ国債の金利の上昇につながるかということですが、これは次のように考えて下さい。非常に単純化してあります。

 どんな国債にも金利は付いているわけですが、国債の場合は「率」ではなくて「一定金額」なんです。この場合は今まで143,200円で売買されていた国債は一年ごとに5,000円の利息が受け取れるとして計算します。

この場合の金利は、5,000/143,200×100ですので、3.4916%となります。
これが143,000へと下落しましたから 5,000/143,000×100で計算できます。金利は3.4965%です。
約0.005%の上昇となります。

 ご理解いただけましたか?こうなると上述の理由で様々な国内金利は上昇します。それは資金を借り入れる企業の負担となり,また政府にとっては新規に発行する国債の金利を上げなければ売れませんから将来の償還費の増大を招きます。景気には一般的には悪影響を及ぼします。

 ギリシャなどでは国債価格が暴落して半額になったとか騒がれましたが、これはつまり金利が倍になるということです。20%が40%です。こんな金利では企業の生産活動はストップしてしまいますし、新たな国債の発行は事実上無理です。40%もの金利を付けた国債を発行したら将来の歳入はすべて国債の償還費で消えてしまうでしょう。
 で、ギリシャ政府は歳入を確保できず,行政サービスはストップし,これまでの国債の償還も出来ない=借金を返せない=デフォルトとなる、というわけで大騒ぎしているわけです。EU諸国がギリシャ政府に多額の財政援助をした理由もおわかりになると思います。
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