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ある会社の管理職を務めています。

最近、新型うつに関する番組を見て、疑問を感じました。まず、新型うつとは社会人なりたての若者に多く、主な特徴は、会社にいる間だけうつ状態で、休日は活発に行動するという点です。

番組で取り上げられてた原因ですが、
【原因】
若者の対人関係スキル不足
若者の打たれ弱さ
若者の教育環境
ゆとり教育の根幹となった新学力観
会社の教育不足

 一応、企業側の責任っぽいものも認められてますが、他の原因に埋もれがちです。それどころか、若者批判に繋がりかねない内容だったかと思います。私も会社の新人を教育しますが、ちゃんと教育をすれば十分戦力になってくれます。この新型うつですが、特集番組では若者が不真面目・無責任さが問題として強調されがちですが、不真面目は当人の責任としても、責任感は仕事をしながら身につけるものです。実際の実務・失敗を通して身に付ける責任感こそ新の責任感です。長く仕事をしてる人なら分かりますよね?同じ仕事をするにせよ、新人時代と主任時代では、その仕事に感じる”重さ”が違うはずです。

 現代では、どんな大きな会社でも余分な人を雇う余裕はありません。当然、教育係も不足、教育する時間も不足します。OJTという名目で、安い労働力として若者をこき使い、その中で成長すれば良い、しなかったら辞めてもらうと考えている人がいるのではないでしょうか?この仕組の中で、会社からはじき出された人が最近多い、アスペルガー症候群だの、新型うつの人ではないでしょうか?

 どんな若者でもしっかり教育すれば十分以上の戦力になります。OJTで良しとしていると、直属の上司が教育を放棄して、仕事をしようとします。教育してる時間がないのは分かりますが、悲しい限りです。私の居る会社では、研修ができなくても、普段の仕事を通して、知識・スキルを得られるようにしています。失敗もできるだけ許して、その時々で失敗の原因・分析・対策をそれぞれ多角的やっております。こうするとどんな要領の悪い人でも確実に成長してくれます。新入社員も一緒にいるメンバーも成長する事が楽しいみたいです。

 職業柄沢山の管理職、社長、役員の方にお会いしますが、新型うつにかかった社員を抱えているまたは、雇用していた企業の結末は酷いものです。大体結末は3つで、1つは発病した社員をクビにする、2つは逆に上司が降格・クビになる。3つめは裁判中です。2つ目に至っては、優秀な管理職・主任・係長などが会社を辞めざるえない、または責任をとって自主退職してしまうことで、会社に多大な損害が生まれます。ひょっとしたら3つ目の裁判の比じゃないかも知れません。

 新型うつの社員って本当に存在するのでしょうか?テレビが多少偏向報道をしているように思えてなりません。それともこれは、企業から隠されたメッセージで「現代の日本企業は新人を育成する余裕がありません。学生の皆さんはしっかり勉強してこなきゃダメですよ」って意味なのでしょうか?

いずれにせよ、これから会社に入る若者もそれを雇用する企業も、大変な時代に突入してしまったということでしょうか?

A 回答 (6件)

こんにちは、現在23歳男フリーターです。


高等専門学校を卒業後入社した会社を、うつ病により1年で退職した経験があります。その後1年間転職活動をするも縁が無く、コンビニのオーナーさんに拾って頂きフリーター2年目です。
ちなみに私の場合、仕事中はおろか休日も無気力状態が続くものです。布団から起きる気になれず、食事もせずに一日布団でゴロゴロしながら携帯をいじるくらいでした。(それでも甘えだという厳しい批判もあるでしょうが。)

質問者様が100%納得できるものでは無いかと思いますが、ワーキングプアの若者の立場から申し上げます。
あくまで一人の意見としてご高閲頂ければ幸いです。

「最近の若者は~」という批判はいつの時代もあります。精神を病む若者が昔に比べて増えたか減ったかは分かりませんが、私は「多い」と感じています。
その原因も1つだけではなく複数あることでしょう、どれか1つを槍玉に挙げてそれを叩くだけでは解決しないはずです。

まず1つ、昔と比べて「時代背景も環境も違っている」という点が挙げられます。
高度経済成長期~バブル期といった好景気世代は「新卒は金の卵」と大切にされてきたと聞きます、日米安保闘争で学生運動に傾倒した大学生でも…です。恩師からは(多少の脚色はあるかも知れませんが)「履歴書と引き換えに内定が貰える時代」と伺いました。
また職場の年齢構成も年配者から若手まで末広がりの人口ピラミッドになっており、社長・役員→部長→課長→一般社員といった綺麗な組織ができていたはずです。
またフリーターも、当時は好景気で高給のアルバイトも多く、転職も容易であり決して不安定な雇用では無かったと聞きます。(Wikipedia参照)
一方現代は「バブル崩壊」「失われた20年」「アジア通貨危機」「リーマンショック」などから分かる通り、いわゆる「就職氷河期」です。また現代の若者は例外なく「ゆとり教育」というレッテルを貼られます。内定も数十~数百社を回ってようやく1件取れるか取れないか、大学生の約5割が進路未定者という状態です。
職場の年齢構成も少子高齢化の影響からか若者より年配者が多く、不景気から採用を引き締めたため世代の空白も目立ちます。同時に年配者が増えても管理職ポストがなかなか空かないため、以前は存在しなかった「次長」「課長補」といったポストを新しく増やしました。
バブル崩壊後に多くの企業が正社員採用枠を引き締めたことで、必然的にフリーターに追いやられる若者が増えました。臥薪嘗胆さながらにアルバイトで収入をつなぎ転職活動をしようにも、アルバイトは職歴に含まれず履歴書の空白を責められ、採用側からは「好きでフリーターを選んだ、遊んでいたからこうなった」と否定的な目で見られます。

この時点で、「俺の若い頃は~」と昔と同じ尺で現代の労働問題を語るのはナンセンスだと思います。
昔と比べて物理的にも精神的にも苦しい環境に変化したことは明らかです、そりゃ精神を病む若者が増えて当然です。

もう一つは、質問者様がOJTについて触れられている通り、後継者の育成が蔑ろになっていることも原因ではと思います。
当然昔も叱咤激励や怒号が飛び交うこともあったでしょうが、現代では部下に対し無関心になり教育を放棄したとさえ感じます。もっともその原因は、不景気で教育のための予算を削らざるを得なかったからですが。
OJTと言ってもその実態は、丸腰で現場に放り込んで「仕事は見て覚えろ」「後は自力でよろしく」といったものです。勘違いした職人気質と言いましょうか。
私の経験でも、分からないことを質問すれば「自分で考えろ」、いざ提出が遅れたり業務を失敗すれば「なぜ聞きに来ない」。トラブルが起これば「理由を話せ」、いざ話せば「言い訳は聞きたくない」。こんな環境でした。お陰様で目上の人間を信じることができなくなり、相当な時間が経った今なお萎縮したり敵意を抱いたりと、上司先輩に慣れていません。
こういった環境では「最近の若者は弱い、すぐ辞める、使えない。」となるのも当然でしょう。
企業の方針としても、人材を育成するよりルーチンワークだけやらせた方が、投資も少なく収益も多く見込めるので、お金儲けが前提なら当然と言えば当然です。現在高位ポストにいる人物にとっても、「若手を育てれば将来自分の立場を揺るがす脅威になる」「地位を手放したくない」という心理から、育成を避けたがることでしょう。
ただし最近になってそのしっぺ返しが出始めているでしょう。いざ自分が定年になってから「後継者がいない」「管理職候補が育たない」と動揺が生じ、そして今度は「日本の若者は使えない、外国人を登用しよう。」です。

ちなみに他の回答者様も言及されてますが、
>どんな若者でもしっかり教育すれば十分以上の戦力になります。
これには半分同意です。私の場合、コンビニのアルバイトという性質上新しい後輩が次々入り、仕事を始めたばかりの自分もあっという間に先輩になってしまいましたが、よく成長する後輩もいれば、手の施しようが無いレベルの問題児もいると実感しています。
教育の放棄や(企業と学生の)採用方針の行き違いにより、本来成長が見込めたはずの新人を潰してしまうことで、多数の若者が問題児側にくくられてしまうといった、採用者側と若者側のミスマッチが起こっているのではないでしょうか。

私が思う大きな理由は以上の2つです。被害者面した批判の様になってしまい申し訳ありません。
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「どんな若者でも教育すれば十分以上の戦力になります」ですか。

とてつもない自信ですねえ(笑)
私はコンビニやっていまして、意欲も能力も足りない新人を戦力化することに関しては多少自信もありますが、質問者のように言い切ることは出来ませんね。
若者に限らず、駄目な人は何やっても駄目ですよ、本当に。

新型鬱はやはり、「甘え病」だと思いますね。

そういえば「「心の傷」は言ったもん勝ち」という、キャッチーなタイトルの新書がありますね。
なかなか辛辣な内容ですが、著者の精神科医は、言いたい事の半分も書いていない気がします(笑)
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こんにちは、私は29歳男性、近い将来会社を後継する立場です。



>新型うつの社員って本当に存在するのでしょうか?
私は存在しないと思っています。
というより、「会社にいる間だけうつ状態で、休日は活発に行動する」という人は、
今も昔もすくなからず存在します。その人達に「新型うつ病」という病名をあえて付けて、
病人、被害者だと位置づけして擁護しているように見えます。

ネット普及からテレビ不振に陥り、マスコミもネタ不足です。
そんな中、やはり「批判」は貴重なネタです。
新型うつという形式でインパクトを与えることで、
企業側や教育側を批判しているだけに思えます。

しかしながら、そういう人が多少増えたというのも事実だと思います。
・ゆとり教育やモノ余りの時代による、ハングリー精神の低下
・ゲームやIT普及による対面コミュニケーションの場の減少
このような側面は少なからずあるのではないでしょうか?

結論として、私の考えでは企業は若手社員に対して、
(1)やる気
(2)やる場
(3)やり方
これらを同時に提供していくことが必要だと考えます。

「(1)やる気」を高める為に「自社が誰にどうやって貢献しているのか」を
若手にも浸透させた上で、「(2)やる場」を提供する。
そのやる場の中で、しっかりと「(3)やり方」を教えていく。

インプット(座学の勉強など)だけではすぐ忘れますし、
アウトプット(実務など)だけでも成長しません。
双方を繰り返すことで初めて仕事を覚え、成長出来ると思います。

そういう意味では、私はOJTという手法には賛成派です。
ただし、担当上司に委ねられる部分が大きすぎるため、
新人教育面に対する上司の評価制度、教え方のチェック、
新人からの意見吸い上げ等も必要だと思います。

この問題は永遠のテーマであり、「誰が悪い」ということではなく、
教育側、企業側、学生側それぞれが自分達の問題点を
追求、改善し続けていくことが必要だと思います。

umax054さんのお考え、大変勉強になりました☆
お互い企業側として、より若者がやりがいを持てる職場を作れるよう
努力していきましょう!!
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>責任感は仕事をしながら身につけるものです。



そうですかね?
僕は、責任感とは、その人間の気質に準じて備わっているものだと思います。

新人でも最後までやり遂げる者もいれば、上司でも窮地に立たされたら逃げる奴もいます。

>同じ仕事をするにせよ、新人時代と主任時代では、その仕事に感じる”重さ”が違うはずです。

その通り、責任の「質」が変わってくるだけです。(=仕事に感じる”重さ”が違う)
但し、この事と責任感の有無は、全く違う次元の話です。

あなたの言い分からすると、責任が重くなれば、その責任を全うできる様に聞こえますが、これは関係ないと思います。

で、本題ですが、なんで新入社員がダメ(新型うつになる)なのか・・・?

僕は、仕事に対する「モチベーション」、および「達成感」という、この二つがないからだと考えます。

人間の行動には必ず動機が必要になると思いますが、質問内容にあるような現在の企業環境においては、この動機と、更にはやる気を見出すのが困難だと思います。

もう一つの達成感については、与えられる成果がいきなりハードなので、どこまで頑張っても終わりが見えない、褒められない等、ずっと追い込まれ緊張した状態が続いてしまうことです。

まあ、本人達に原因があることも考えられますが、おっしゃる通り、企業側の受入れ体制が整っていないというのも原因でしょう。
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自分の考え、経験を述べます。


まず、大きな会社(有名な大手)ほど、残酷でヒドいです!

要は、結局、弱肉強食です。
大きな会社ほど、人間は、こんなにも汚く、汚れていくんです。
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多くの企業が新人教育を放棄してもう10年以上経ちますが、


益々競争力は低下の一途を辿るでしょうね。

別のサイトでも同じような指摘(危惧)がありました。

学生に即戦力を求める企業が多すぎる為(事実上、無理な要求を求めている)、
3年以内に辞める新卒者が急増しているそうだ。


その結果、どこの企業でも今人材不足に陥ってるそうです。


人材不足=使える人材がいないの意味です。


でもその原因は完全に企業側に責任があるとも指摘されてました。
新人育成を放棄したツケがまわった訳ですね。


しかしながら大半の企業はこの方針を改めることは無いでしょう。
即戦力ばかり重視するあまり今度は外国人を雇用する傾向もあるようですし。


企業の営利としてはそれでいいのかもしれませんが、
日本(人)そのものの力がどんどん落ちていってる気がしてなりません。


ま、今の若者側にも原因があるという点には同意はしますけど
どちからというと企業側に責任があると考えています。
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この回答へのお礼

回答していただきまして、ありがとうございます。

回答者様のお答えは、私の質問に対する直接的な答えではありませんが、やはり企業側の対応と無関係では無かったようですね。私のところの会社も、10何年か前に、教育・評価の見直しをしました。新入社員にかける教育予算はほとんどなくなってしまいました。管理職になって、お金の管理を第一に考え組織を動かさなければならなくなったので、顧みる事情も痛いほど分かるのですが、同時に強い危機感に襲われます。

お礼日時:2012/06/30 23:56

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