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フェラーリF430とマセラティクーペの4.3/4.2Lエンジンは、元が同じなのになぜ490馬力と400馬力と出力が大きく違うのか、技術的な観点で教えてください。
(ブランド定義などの政治的な理由以外の部分について)

何かで一度見た気がするのですが、V8のバンク角は同じ90度だったと思いますが、クランク角かバルブ駆動方式などの違いがあったような気もするのですが…よくわかっていないので定かではありません。

A 回答 (2件)

クランク角の違い、というのは恐らくこのクランクピンの配置の違いということでしょう。



それぞれのクランクシャフトを正面から見た場合、
フラットプレーンクランクは個々のクランクピンが180度オフセット、
つまり平ら(フラット)に見えるように配置されます。
クロスプレーンでは90度オフセット、つまり交差・十字であります。

技術的に考えた場合、V8エンジンが生まれた当初は
実はフラットプレーンクランクの方が先に存在しておりました。

構造的な有利不利を論ずる前にクロスプレーンクランクの設計・製造は難しく、
技術が未熟だった時代にはフラットプレーンしか製造できなかったわけであります。

では何故クロスプレーンクランクが生まれたかというと、
フラットプレーンクランクの最大の弱点は振動特性が悪いことにあります。

フラットプレーンV8は名実共に直4エンジンを2個ドッキングしたような形となるのですが、
つまるところこの設計では素性的に二次振動が発生するため、
無対策では大きな振動が伴ってしまうのです。

対してクロスプレーンV8はこれらの振動を素性的に打ち消すことができます。
やはりV8となると高級車への採用が多くなりますから、
マセラティも含めてこちらの方が一般的には好ましい構造となるわけですね。
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この回答へのお礼

平易な解説大変ありがとうございました。

とてもよくわかり、大変すっきりしました。

お礼日時:2012/08/19 12:05

NA車の馬力っていうのは、単純に言えば(って言えるほどのものでもないですが)エンジン回転数で決まります。



フェラーリなんかは最高出力の発生ポイントが8000回転とか9000回転みたいな辺りにありますが、
マセラティなんかはそれよりも若干低いポイントになっているはずです。

フェラーリV8の一番大きなポイントは恐らくフラットプレーンクランクの採用でしょう。
音振性能ではフラットプレーンクランクは非常に不利になりますが、
反面排気系の取り回しやクランクシャフトの重量低減(=高回転化)に有利な設計でありますので、
性能優先のフェラーリでは積極的に採用されています。
(マセラティは一般的なクロスプレーンクランクに改められています)

この回答への補足

お教えありがとうございます。

確か、クランク角が違うとか言ったような話だったと思ったのですが、その意味がよくわかっていないのでよく覚えていませんでしたが、ご回答もクランクの話なのでおぼろげな記憶とつじつまが合うのですっきりしました。
マセラティのエンジン性能に対し、フェラーリのエンジンは馬力では大きく勝っていますが、最大トルクでは大きな差をつけてはいないので、おっしゃる通り馬力の差は回転数の差による部分が一番大きいのだというのも得心行きました。

しかし、「クランク角の違い」とフラット/クロスプレーンクランクとの関係というのは、現実に同じことを指しているのでしょうか?

また、性能優先にすると高回転化がしやすいフラットプレーンクランクを採用するが、技術的にもそのほうが難しいものなのでしょうか?

では一方で、マセラティがクロスプレーンクランクを採用したのは(ブランディング的にフェラーリを超えないようにする意図以外では)、どのような技術的メリットがあるのでしょうか?

もう少しお教えいただけるとありがたいです。

補足日時:2012/08/17 18:20
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