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上記 短歌の意味を教えて下さい!

A 回答 (1件)

意味の流れで区切ってみます。



白菜を一つ抱えて
しぐれする師走の街を
走る
さびしも

・この句を詠っている当人(馬場あき子氏)のそれとは取らず、あくまでもそのような人物を街で見かけた、その氷雨に打たれながら走る、その有り様に心動かされた、そんな師走の一齣を切り取っています。
・「しぐれする」は、時雨が降るさまをサ変動詞で表現することで、一定の距離感が仄かに格調に通じると思われます。
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/ …
・「白菜一つ抱えて」は、旬の野菜で安くてボリュームがあることと、おそらく今夜は鍋物なのか、それだけを抱えるのが精一杯で、傘を差すこともならず、ひたすら家に向かって走りながら街中で氷雨に濡れかかっているその姿…。
・この光景を切り取った時、ありありと浮き上がって来る、まさに年の瀬の寒々とした情景を見つめる、詠み手のその感性のただならない屈折のほど、それが「さびしも」の「も」という詠嘆の終助詞においてみごと生かされているところが心に残ります。
(おそらく主婦だろう、濡れながらも白菜を抱えた人物が物語る家庭の鍋料理=団欒を連想して、それを吾が身に反照させた時に表出された「さびしも」との、詠み手の懐いた「屈折」こそが「じぐれする」様でもあったのでしょう。)
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この回答へのお礼

そうだったのですね。
大変良くわかりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/09/08 16:26

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