
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
水素を作り出すには、現在のところ炭化水素系(石油系)の燃料を改質して取り出す方法が有望視されています。
改質というのは、化学反応を利用して炭化水素から水素を取り出す工程のことを言います。実際の燃料電池自動車でも、燃料の調達コストの問題からメタンやLPG、メタノールといった炭化水素系の燃料から、水素を取り出す装置(改質機)を介して水素を供給している物も多いです。(最近では改質機を介さずに直接炭化水素から発電できる燃料電池も開発されていますが。)このタイプの燃料電池でもやはり水素を取り出す過程でCO2が発生します。つまり、燃料電池車でもガソリンを燃料にしてCO2を出しながら走っている物も有るということです。
ご指摘のように、水素を取り出す過程に石油が使われる以上やはりCO2をまったく出さないと考えるのには無理があります。太陽光から水素を取り出す研究も盛んですが、燃料電池が本当の意味で「水しか出さない」エネルギー源になるには、まだまだ相当な時間がかかると考えられますね。
しかし、ガソリンエンジンのような内燃機関は、燃料に含まれる硫黄分や空気中の窒素から硫黄酸化物や窒素酸化物が発生します。燃えなかった燃料の残りかすも有害で空気を汚染します。しかし、改質機を使って水素を取り出したり、燃料電池の燃料として炭化水素を使っても、これらの内燃機関特有の汚染物質は発生しません。CO2を除いて。
燃料電池は燃料を作る過程で電気を使ったりしてCO2を排出しますが、現在の燃料電池は窒素酸化物や硫黄酸化物、炭化水素などの汚染物質の発生量が格段に少なく、やはり地球や人に優しいと言うことができます。
この回答へのお礼
お礼日時:2004/02/05 21:55
なるほど、燃やす以外の方法で水素が取り出せるわけですね。
で、改質というので水素を取り出すと、co2以外の酸性物質を空気中に出さずにすむ、ということですね。
お三方ありがとうございました!
No.2
- 回答日時:
発電所の場合、有害な物質は空気中に排出される前に吸収して処理したりして、比較的に環境に対し配慮されています、自動車も燃料電池を使わない化石燃料の車両の場合、かなり排気ガスのエコロジー化はなされていますが、CO2の排出に対して処理する機構までは積み込みにくくどうせならCO2が出ないものをということで水素により排出されるのは水蒸気といったエンジンの方に軍配が上がるということなのです。
したがって相対的にみたら、燃料電池のほうがいいということになるわけです。
ここに詳しい説明はあります
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=1370
参考URL:http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=1370
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