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A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
1947年、パレスチナはイギリスの委任統治領でしたが、そこに住むアラブ人には「パレスチナ・アラブ高等委員会」という政治的代表組織があり、国連でのパレスチナ分割案に反対していました。
1947年11月29日に国連総会でパレスチナ分割案(国連決議181号)が可決されると、「パレスチナ・アラブ高等委員会」は直ちに反発し、この日を「服喪と圧制の日」としてパレスチナの全アラブ人に抗議ゼネストの決行を指示し、また武力によるパレスチナ分割阻止を決定します。
そしてアラブ諸国にも武力闘争を呼びかけ訴えました。これはアラブ諸国の支援と軍事力によりユダヤ人国家建国を阻止、潰そうという意図がありました。
パレスチナでは分割案へのアラブ人民衆の不満が高まり、各所でユダヤ人地区へのテロや放火が続発し、パレスチナに住むアラブ人とユダヤ人の衝突が起こり、局地的な戦闘が開始され内戦状態になっていきます。
1947年12月7日にエジプトの首都カイロでアラブ諸国首脳会議が開かれ、国連のパレスチナ分割決議案実施を認めず実力をもって阻止する事が決定されました。
パレスチナはアラブ人の土地であるという認識と、当然そこにはアラブ人国家が建設されるべきであり、異教徒による国家建設は認められないとする考えがアラブ世界にはあり、アラブ諸国は連帯しパレスチナに住む同胞アラブ人を支援する事を決めたのです。
1948年になるとますますパレスチナの内戦状態は激化していきます。
1月にはシリアとヨルダンからパレスチナのアラブ人を支援するための義勇兵がパレスチナに流入していきます。
2月にはアラブ連盟が正式に「アラブ解放義勇軍」を創設し、ユダヤ人勢力への攻撃を準備します。
ユダヤ人側でも3月にユダヤ臨時政府を誕生させ、その武装組織が各所で軍事作戦を展開します。
そして5月14日、イギリスの信託統治は終わりを告げ、ユダヤ臨時政府は「イスラエル共和国」の樹立を宣言し、アラブ連盟は同日、イスラエルに対し宣戦布告を行いました。
つまり、パレスチナに住むアラブ人、その代表組織たる「パレスチナ・アラブ高等委員会」は国連の分割案に反対していました。
賛成していたのはユダヤ人側のみです。
そして、当事者たるパレスチナに住むアラブ人が一番最初にユダヤ人側との武力闘争に踏み切りました。
アラブ諸国は同胞たるパレスチナのアラブ人に味方するために、またアラブ人世界の地と認識されているパレスチナに異教徒の国を建設させないために、イスラエルに攻め込みました。
No.4
- 回答日時:
>1948年の段階では、ユダヤ人とパレスチナ人は、イスラエルとパレスチナに分けるという国連決議に合意していたと聞きました。
これについては、他の方も仰っていますが、
1947年に、国連総会で可決されたパレスチナ分割案はユダヤ側は賛成しましたが、アラブ諸国全体が反対しています。
そもそも、パレスチナ人が自国の領土を勝手に分割されるなど認めるわけがありません。
これは国連による多数決の暴力です。
>これが事実だとすると、なぜはじめに当事者であるパレスチナ人ではなく、部外者であるエジプトとヨルダンが建国直後のイスラエルに攻め込んだのでしょうか?
回答:国連でのイスラエル建国の決定は、以下のような欧米の都合によるもので、アラブ諸国全体へのいやがらせだったからです。
1:戦勝国である欧米の戦争目的の正当化
2:アラブ諸国への牽制
3:石油資源の為
1についてですが、
国連は連合軍の戦勝国が作ったもので、彼らは自分達の戦争を正当化する為にナチスドイツを悪者にする必要がありました。
その為に、ナチスの犠牲者(といわれている)であるユダヤに甘くなっています。
(現在、ホロコーストの実態には疑問が持たれています。)
2についてですが、
ユダヤ教国家であるイスラエルがイスラム圏に建国されることは、周辺のイスラム国家にとって脅威になります。
これは、欧米にとっては利益になります。
3についてですが、
もし、アラブが仮に石油資源によって力をつけていったとしたら、未来において欧米の経済が中東に支配される可能性がありました。
欧米はイスラエルを使って、そのようなアラブの力を削ごうとしました。
当然、これらはイスラム諸国にとっては、容認できるものではありません。
いくら国連の決議があったとしても、こんなものを認めてしまえばアラブ全体がイスラエルに支配される可能性があります。
1948年にユダヤ人は、パレスチナ人を追い出してイスラエル建国を宣言しました。
それによって、パレスチナ難民が周辺各国へ流出し、経済や治安が悪化した為に、アラブ国家の怒りが爆発しました。
元エジプト国防相サル・ハルプ・パシャがカイロの寺院前で2万人の聴衆に向かって、
「我々に残されたものは、この銃とコーランだけだ」とジハード(聖戦)を訴えました。
これに応え、アラブ人3300万人が立ち上がり、イスラエル建国のその日、エジプト、シリア、ヨルダン、サウジアラビア、イラク、レバノンがイスラエルに侵攻しました。
これが第一次中東戦争のはじまりです。
アラブ諸国が反対した理由には、イスラエルの民族的な正当性に疑問があるからでもあります。
イスラエルがあの場所に建国された理由は、
旧約聖書に【アブラハムの子孫にパレスチナを与える】と書いてあるからです。
そしてイスラムの聖典であるコーランもまた旧約聖書を認めています。
これによれば、「イスラエル建国は神の意志である」ということはアラブ諸国も認めざるを得ません。
しかし、今のイスラエル人が本当に「アブラハムの子孫」なのか?という問題があります。
(現在、ユダヤ人の定義はユダヤ教徒とユダヤ教徒から生まれた者となっていますが、↑の「アブラハムの子孫」は「民族」を意味するものです。)
そして、イスラエル人の多くは白人です。
実は、白人がヨーロッパに移動してきたのは7世紀頃です。(ゲルマン民族の大移動)
ということは、旧約聖書時代のパレスチナには白人などいなかったということになります。
モーセも、ソロモンも、ダビデも、昔の有名なユダヤ人はみんなアラブ系(ヘブライ人)です。
アラブ諸国の主張では、
正当なユダヤ人は、今の北アフリカにいるセム系ユダヤ人であり、歴史的にも、遺伝的にも、アブラハムの子孫は彼らである可能性が高いと言われています。
その為に、北アフリカのアラブ系ユダヤ人は、白人国家であるイスラエルの正当性を認めておらず、イスラエルは、勝手にアブラハムの子孫を名乗っているという見解です。
これも証明する手段はありませんが、完全に否定することは不可能です。
(これは戦争の原因になるので、世界中ではタブーとされています)
No.3
- 回答日時:
知っていただきたい事がいくつかあります。
(1) イスラエル国が建国されるまではあの地は
ユダヤ人とパレスチナ人の混住地域でした。
(2) ヨーロッパに住むユダヤ人が中心に、
ユダヤ人の国を作ろうと暴力的に「建国」。
(3) 当然にアラブ側は反発。
知るべきです。中東の多くはアラブ人の国。
国は違えど同じアラブ民族の連帯感あり。
(4) 大きく関わっていたイギリスは仲介に失敗
し国連に調停を依頼する。
(5) 国連の調停案はパレスチナ(現イスラエルの
大部分)を3分の1ずつの分割案。それは、
パレスチナ人、ユダヤ人、国連統治。
(6) 人口の大半を占めるパレスチナ人に不利な
内容でこの決議の翌日にはパレスチナ・アラブ
側は戦争を開始。
(7) 結果、英米の援助を得たイスラエル側の勝利。
※ 背景
確かに紀元前、パレスチナの地にユダヤ民族の
王国はあった。で、滅亡後、アラブ人が定住。
近代に入り、中東はイギリスの支配下に。中東の
資源=石油が注目される。アラブ諸国の独立後、
一応に反英米の機運で石油が入手しにくい。
英国はユダヤ人国家建設運動を支援。英軍の力も
あり、パレスチナ(イスラエル)をヨーロッパユダ
ヤ人が武力で占領。
ちなみにイスラエルは必ずしも米英の利益には
合致しない強硬姿勢をアラブにとり続けたので、
アメリカは中東各国に親米政権を育てた。あの
カダフィだって元はアメリカの支援があった。
※ 結論
アラブ人にとっては国を奪われたパレスチナ人
(=アラブ民族)は人ごとではない。「建国」後の
イスラエルに攻め込んだというのはそれこそ、部
外者の詭弁と映る。僕たち日本人が関与できない
事ですよね。
No.2
- 回答日時:
事実誤認です。
誰が合意したというのですか?誰がパレスチナ人の意思を代表していたというのですか?国王?政府?議会?イギリス委任統治領パレスチナにそんなものがありましたか?部外者というなら、そもそも入植してきたユダヤ人が部外者なのでは?No.1
- 回答日時:
パレスチナ人というかアラブ側は国連決議181号に反対です。
合意していません。
欧米国の賛成多数で国連決議181号が賛成されるやいなやパレスチナは即日内戦状態になります。
内戦になったら豊富な資金力により第二次大戦の武器を集め、ヨーロッパ戦線を経験した屈強な欧米各国のユダヤ兵が参加したイスラエル側が、パレスチナ側を圧倒していきます。(ヒットラーのユダヤ人虐殺に反対し多くのユダヤ人は連合国各国で志願兵として参戦しています。)
そしてそれに対して同じアラブ人側のエジプト・ヨルダンが同じアラブ人でありムスリムであるパレスチナ人を助けるという大義名分の下イスラエルに攻め込んだわけです。
アラブ側が国連決議181号に反対した点とパレスチナ内戦が抜けているので疑問に思われたのでしょう。
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