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indictmentの発音でcを読みませんがこれはこの単語特有でしょうか?
oftenのtなどと違ってイギリス英語アメリカ英語関係なく読まないようですが、
もしcを読まない(あるいはこの綴りにした)経緯があるならば教えて下さい。

また、同様の単語が他にもあるでしょうか?

A 回答 (3件)

学者による綴りの「先祖帰り」の例です



Forms: α. 4–6 endyte, 4–7 endite, 6 endight (endict). β. 4–9 indite, 5 indyte, (6 indyght, 6–7 indight). γ. 7– indict.
※数字は世紀の末尾。たとえば4は14世紀

[ME. endite-n, a. AF. endite-r to indict, charge, accuse, corresponds in form to OF. enditer, -ditier, -ditter, answering to a late L. type *indictāre, f. in- (in-2) + dictāre to say, declare, dictate. --- オックスフォード英語辞典
※ ME = 中期英語
※ AF = アングロフレンチ。ノルマンコンクエスト後英国に持ち込まれたフランス語
※ OF = (フランス本土の)古フランス語
※ late L. = 後期ラテン語

フランス語から入ったのは最初で、さらにその語源と考えられるラテン語 indictare にならい c を復活させたものですが、現在に至るまで c が黙字のままというのまれな例です。

その他の文字で、黙字のもの
debt (<debitum), doubt (<dubitare), receipt (<recepta)(比較 concept (<conceptum), conceit (<conceptum))etc.

発音するようになってしまったもの
adventure (OF. auenture < L. adventura), conduct (OF. conduit < L. conductum この場合、綴り直したというより改めてラテン語から取り入れ、結果的にフランス語形を駆逐) etc.

一度先祖帰りしたが結局元に戻ったもの
author (17世紀頃まで aucthor, auctor などの綴りが記録される < AF. autour < L. auctor)

他に、今回は関係ありませんが、勘違いによるもの
advance (OF. avancer < L. abanteare). advent(ure) の類推で d を入れてしまって発音もされるようになった
delight (OF. delitier < L. delectare) フランス語・ラテン語起源でなく light の類推で gh を入れた


なお、edit はこの例には当てはまらないのではないでしょうか。これは逆成の例としてよく挙げられるもので、ラテン語の editor の -or を -er と同じように考えて、それを除去し動詞形を作り出したもの(派生語から元を作ったように見えるので「逆」)と言われます。
本来 editor に対するラテン語の動詞形は edere (e = 'out' + dere = 'give' 外に出す=「公開する」)。t まで含めて語尾であり edit- という動詞形は存在しません。
フランス語の édit「勅令」はラテン語 edictum, edicere に由来しますが、「出版する」の éditer は英語からの借入であるとされます。
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この回答へのお礼

非常に詳しい説明ありがとうございます。
結構奥が深いものですね。

お礼日時:2013/03/19 05:03

1. indictmentの発音でcを読みませんがこれはこの単語特有でしょうか?



これは、もともとラテン語の in 「中」 と dictare 「言う」に遡る言葉なのですが、直接英語に入ったのではなく、1300年ごろアングロ•フレンチと呼ばれるフランス語の一種の enditer 「非難する」とか「なじる」を経由して英語に入ったものです。

    ここでもうお気づきのように c [k] はありません。この c は、1600年頃、いわば「古典帰り」が盛んになって「もとは c があるんだから」と学者さん達がスペルに再導入と言うか入れこんだものです。

    indict から派生した indictable、 indicted、 indicting、 indictment などには c [k] の発音が無いのもそのためです。

2。 また、同様の単語が他にもあるでしょうか?

    あります。 

(1)   似た例としては、やはりラテン語の edictum 「宣言」「規定」< e(x) 「外へ」 と dicere 「言う」から古フランス語の edit 経由で英語に入り edit 「編集する」になった事例があります。

(2)    広くは、「話し言葉」では無かったものを語源の知識で後から再導入し、それが正しいと「書き言葉」の作り替えを行い、それをスペル通りに言う、spelling pronunciation と言う現象があります。

    例えば debt、doubt、receipt、salmon、victuals、often などのb、p、l、c、t などは読まないのが古来の伝統ですが、それを入れるのがスペリング発音です。
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この回答へのお礼

言葉には歴史があるのですね。
興味深い説明ありがとうございました。

お礼日時:2013/03/19 05:01

オンラインの語源辞典では「フランス語から入ってきた語に対し (音はそのままで) 綴りだけラテン語に戻した」となってます.



debt なんかも類似の例になるかな.

参考URL:http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_f …
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この回答へのお礼

語源辞書なんてあるんですね。
いいこと聞きました。
ありがとうございました。

お礼日時:2013/03/19 04:58

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