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ニュージーランドの政策金利ですが、近いうちに金利を上げる可能性はありますか?
個人的な意見で構いません。

A 回答 (1件)

 まず、ニュージーランドの政策金利については以下のように、ここ数年の間、ずっと2.50%が維持されています。



 一方、ニュージーランドのCPI(消費者物価指数)は、±0付近の推移で、インフレ率については比較的安定していると言えます。

 これらの指標と、ニュージーランド政府からのニュージーランドドル高に対する懸念もある事から、利上げに踏み切るにはもう少し時間が掛かるのでは?と言う見通しが大筋の考え方となっていました。

 しかし、先月発表されたニュージーランドGDPが強い結果となった事から少し政府の発言が変わってきているのも事実です。

今月、ニュージーランド政府筋から次のような発言がみられています。

イングリッシュ・ニュージーランド(NZ)財務相「住宅市場がNZ経済にとってリスク」
「住宅価格の上昇が続けば、金利上昇と為替高リスクを招く可能性ある」

また、スペンサーRBNZ副総裁からは4月に入り以下のような発言も、

スペンサーRBNZ副総裁「オークランドの住宅市場で上昇圧力を認識」
「家計債務は増加傾向にある」
「住宅市場がインフレを煽れば、政策対応もありうる」

 このように、相対的な流れを見てみると、ゆっくりですが確実に、ニュージーランドは利上げ方向へと動き始めているように分析します。

 また、ニュージーランドが利上げする際には、必ず米国の金利や緩和状況などを考えた行動を取ってくる事が考えられるので、その辺りも注意していきたいところのように考えています。

 しかしながら、現状、米国はFOMC等の内容から金融緩和の縮小は見せていても、緩和の停止や引締めの動きと言うのはまだもう少し先の話になりそうで、その点、ニュージーランドとしては動きがとりにくいように考えています。

 そこで目先としては、CPIやCPIコアが大きく上振れしない限りは、利上げはもう少し我慢して先延ばしするのでは?と言う見解を個人的には持っています。
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