一番好きな「クリスマスソング」は?

あなたが感動を覚えた短歌を5つくらい挙げて下さい。
5つを超えても結構です。(10でも20でも)

余力のおありの方は訳を(新古今以前の物の場合です。)
もっとおありの方は注釈を・・・と思いましたが、

純粋にたくさんの歌に触れたく存じますので、
挙げることにどちらかとすれば専念して頂き、
多くの方のご参加を賜りたく存じます。

宜しくお願い申し上げます。

A 回答 (7件)

#4です。


和歌の方も幾つか。
展轉び恋ひは死ぬともいちしろく色にはいでじ朝貌の花      作者不詳
東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ 柿本人麻呂
若の浦に潮満ち来れば潟を無み葦辺をさして鶴鳴き渡る     山部赤人
蒼海原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも    阿倍仲麻呂
春の苑紅にほふ桃の花したでる道に出で立つ乙女        大伴家持
秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行
心なき身にもあはれは知られけり鴫たつ沢の秋の夕暮         西行
つかのまの闇のうつつもまだ知らぬ夢より夢にまよひぬるかな 式子内親王
紅のちしほのまふり山の端に日の入るときの空にぞありける    源実朝
風は清し月はさやけしいざともに踊りあかさむ老の名残に       良寛

 
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この回答へのお礼

#4さま
まず私事を申し上げますこと御許し下さい。
私がもし歌をつくると致しますならば
あなた様ご既出の近現代の歌人に依るだろうと存じます。
これは今般のご回答の批判でも何でもございませんで、
前回申し上げませんでした、お礼の追加とお考え下されば幸いです。
(ご回答者様へのお礼の場をお借りして恐縮ですが、近代以降の歌を挙げられる方は貴重だな。と感じられますところなのです。矛盾しているようですけれど)

あなた様のさり気ないご回答で無知の私めに「短歌」という言葉「和歌」という言葉をお教え下さっている気がしてなりません。

近代以降と近世以前の両方を挙げられました、あなた様に改めまして、
ありがとうございました。と申し上げます。

お礼日時:2013/06/07 11:50

新古今のころがひとつの頂点だったような気がします。


藤原定家 の作から好きな句を10首ほど

見渡せば花ももみぢもなかりけり浦のとまやのあきの夕ぐれ

かすみ立つ峯のさくらのあさぼらけくれないくくる天の川波

さむしろやまつよの秋の風ふけて月をかたしくうぢのはし姫

面影もわかれにかはる鐘のおとにならひ悲しきしののめの空

花の香のかすめる月にあくがれて夢もさだかに見えぬ頃かな

浪の音に宇治の里人よるさへや寝てもあやふき夢のうきはし

鳴く千鳥袖のみなとをとひ来かしもろこし船も夜のねざめに

旅びとの袖ふきかへすあきかぜに夕日さびしき山の梯(かけはし)

夕暮れはいづれの雲のなごりとてはなたちばなに風の吹くらむ

かきやりしその黒髪のすぢごとにうちふす程はおも影ぞ立つ

春はいぬ青葉のさくら遅き日にとまるかたみの夕ぐれのはな



塚本邦雄の「定家百首」から採りました。自由に解釈してください。
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この回答へのお礼

藤原定家!
女性が和泉式部なら男性は藤原定家と申しても
過言では無い様に存じますのは私だけでしょうか?

「自由に解釈」をとのお言葉が心憎い程です。
文学がお好きな人であられる事がひしひしと伝わって参ります。

ありがとうございました。

(ただ、最近のPCは定家を「ていか」と入れても出て来ないのが残念です。)

お礼日時:2013/06/07 11:25

さくらばな散りぬる風のなごりには水無き空に波ぞたちける 紀貫之


天の原空さへ冱えやまさるらむ冰と見ゆる冬の夜の月 恵慶法師
浅みどり花もひとつに霞みつつおぼろに見ゆる春の夜の月 菅原孝標女
世の中に 絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平
花の色は雪にまじりて見えずとも香をだににほへ人の知るべく 小野篁
見渡せば柳桜をこきまぜてみやこぞ春の錦なりける 素性法師

パッと浮かんだものは桜の歌が多いですね。
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この回答へのお礼

桜の美しさは日本人なら誰もが疑わないもの
なのかもしれませんね。
菅原孝標女さんをお出しのところもあなた様の高水準さを感じます。(彼女に特に肩入れはしておりませんが)
在原業平の句はあまりにも有名ですね。
ですが、それでも現代人の心まで打つのは良いものは「色褪せない」とでも申しましょうか?

ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/06 11:40

不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五のこころ  石川啄木


幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく   若山牧水
たけのこの皮剥ぐ音のひとしきりくりやにありてながきたそがれ木俣 修
遠つあふみ大河流るる国なかば菜の花さきぬ富士をあなたに与謝野晶子
をとめ居て、ことばあらそふ声すなり。穴井の底の くらき水影 釈 迢空
君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ    北原白秋
くれないの二尺のびたるばらの芽の針やわらかに春雨の降る 正岡子規
白埴の瓶こそよけれ霧ながら朝はつめたき水くみにけり    長塚 節
小工場に酸素溶接のひらめき立ち砂町四十町夜ならむとす  土屋文明
死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる    斎藤茂吉
とどろかに汽車は鳴りたり行かむ家帰らむ家も我れは持たなく 窪田空穂
おりたちて今朝の寒さをおどろきぬ露しとしとと柿の落ち葉深く伊藤左千夫
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この回答へのお礼

私は「あかねさす」「あおによし」
など、枕詞のある平安前後も好みです。ではありますが、

ご回答者様が挙げて下さった近代以降の歌人さんは
「は~、この人がこんな句もつくっていたのか」
ということが解り易いので、興味をそそられます。
私は歌は時代を問わず好きでございます。
土屋文明氏のものは、そういう時代でないと生まれないモノですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/05 17:21

私はやはり、恋の歌がすきです。



〇筑波嶺の 峰より落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる

→筑波山の峰から流れ落ちるわずかな水が、やがて、みなの川となり、
ついには深い淵となるように、人知れずあなたを思う私の恋心も積
もり積もって、今では淵のように深いものになってしまった。

〇ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは

→一般的には景色の歌とされていますが、実は昔の恋人に向けて、今も
変わらずあなたへの恋心は真っ赤に燃えています。というように二人
にしか分からない告白という説が好きです。

〇人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほいける

→あなたは、さあ、心変わりしておられるかどうか、わたしにはわかり
ません。しかし、昔なじみのこの土地では、梅の花だけは、昔のまま
のすばらしい香りで、美しく咲いていることですよ。
この歌は宿の主人が、作者の紀 貫 之に対して言った嫌味で、主人が女
だと考えると、相手をなじる恋心を表しています。

〇しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思うと 人の問うまで

→恋心を人に知られまいと、ひたすら隠していたけれど、とうとう表情に
出てしまったようだ。「恋の物思いをしているのですか」と、人に尋ね
られるまで

〇恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

→恋をしているという私のうわさは、早くも広まってしまった。
だれにも知られないように、ひそかにあの人のことを思いはじ
めたばかりなのに。

短歌は日本語の美しさと今も変わらない思いが込められていて素敵ですよね。

昔から恋への熱い情熱は変わっていないのですね…恋ってすごい!(笑)
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この回答へのお礼

さて、
ラブソングというものが現代にはありますが、
この様に格調高い言葉で想いを紡がれますと日本語の奥深さを再認識してしまう私めでございます。

恋ってすごい!(笑)
私もそう感じます。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/05 16:56

久方の光のどけき春の日にしずこころなく花のちるらん


(桜のはなが、ゆっくり鑑賞するひまもなく、すぐにちって
しまう様子をよんだものです。)

君がため春の野に出でて若菜つむわが衣でに雪はふり
つつ
(春の七草をつむ様子をよんだものです。)


あまつかぜ雲の通い路ふきとじよ乙女の姿しばしとど
めん
(空の雲が乙女のようにみえているさまをよんだもので
す。)

といったかんじで、のんびり、おっとりがすきかな。
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この回答へのお礼

先ず、ご回答に感謝を申し上げます。
ご回答者様の仰せの通り、
歌をよんでいるだけで日頃の喧騒を忘れそうです。
個人的見解で失礼を申し上げますが、
私は最後の歌が好みです。(存じ上げないために新鮮さを覚えたというべきでしょうか?)

ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/05 16:47

五つまで思い浮かばない者ですが、少しだけ挙げさせていただきます。



春過ぎて夏来るらし白妙の衣干したる雨の香具山
願わくは花の下にて春死なんその如月の望月のころ
石一つ坂を下るがごとくして吾今日という日に至りつきたる

有名なものばかりですが、やっぱりいいものはいいと思いますので、ご参考までに。
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この回答へのお礼

最初のご回答感謝致します。
5つはあくまでも目安でございますので、ご安心ください。
やはり、「いいものはいい」
私も同じ心持ちでございます。

ただ「石一つ」の句は私の無知ゆえですが、存じ上げませんでした。
謙虚に学ばせて頂きます。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/04 21:06

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