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国際金融を学んでいます。
1.以前からず~っと疑問に思っていたことについて教えて下さい。

2.1973年に日本が変動相場制に移行したことの最大の目的は円の犠牲のもとにドルを守ることだと思います。つまり1$=360円だったものが現在1$=100円前後になっているわけで$の価値が1/3になった訳です。

問(1)これってアメリカ向け徳政令だと思うのですがそういう理解でいいのでしょうか?

問(2)つまり$を無節操に印刷し消費を垂れ流し続けているアメリカに対し日本が持っている$の価値を1/3にすることで切り抜けているわけでこれはアメリカ向け徳政令でなないのでしょうか?

日本を犠牲にした屈辱的な仕掛けと思うのですが何故そういう論調がないのでしょうか?国際金融の本を見ても円高と言うのがアメリカを救済する仕掛けで日本は敗戦国でもあるし受け入れるしかなかったのだという論調はひとつも見当たりません。

何故でしょうか?本当のことを言うとTVに出られなくなったり学者社会から抹殺されるからでしょうか?

以前何気なくTVを見てたらアメリカでソースを売って大もうけした日本人が円高はアメリカへの徳政令ですよ。って叫んでいたのが印象的でした。その言葉をフォローする出演者は皆無でした。

国際金融の本に出てくる変動相場制の説明はすべてこの徳政令であるという記述を欠いているのでいまいち腑に落ちないのです。

よろしくおねがいします。

A 回答 (5件)

岩本沙弓さんの"為替占領 "という本が参考になると思います。


ぜひ読んで見てください。

変動相場制移行後、いかに日本がアメリカによって損をさせられてきたか!?
円高になればなるほど、いかに日本が保有している米国債の価値が減少したか!?
日本は米国債を売りたくても売れないわけです。
岩本沙弓さんは、これを借金棒引きシステムと呼んでます。

日本国民の目が届かないところで、着実に日本の富はアメリカに吸いとられています。

この回答への補足

Guan-YU様

本日アマゾンから届いた”為替占領”を通読し胸のつかえが下りるような気がしました。
私は彼女が為替ディーラーであったことに信用を置きたいです。
学者と違って彼女には失うものがありません。正直に物が言える立場の人だと思います。

叙述が単純なのも気に入りました。本当のことはほとんどの場合「単純」なのだとおもいます。

今の日本で変動相場制はアメリカによる借金棒引きシステムなんだ。というと困る立場の人がたくさんいるのでしょうね。だから皆言いたくても言えないのだ。ということが良くわかりました。

借金棒引きシステムなんだ。とはっきり言ったのは先にも言いましたがいつかTVに出ていたアメリカでソースを作って成功した日本人と岩本さんだけでした。どちらも共通しているのはそういう発言をしても少しも困らない立場だと言う事です。もちろん私はそういう方々の意見に賛成します。

本のご紹介本当にありがとうございました。

補足日時:2013/06/13 13:38
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この回答へのお礼

さっそくのご教示をありがとうございます。
岩本さんの本は早速読んでみます。

私がかって読了した本何冊かあります。それぞれに良書とは思います。専門的に細かく世界金融を説明しています。ニクソンショック、変動相場制についても微に入り細にわたり解説はしています。

しかし私は真実はもっと単純なのだろうと推察しています。要はアメリカはドルをじゃんじゃん刷って輸入を拡大。消費を楽しんだ。製品を売る努力(日本で売れるような車を作らなかった。右ハンドル車も作らなかった)もしないから輸出は伸び悩む。

そしてその結果生まれた貿易不均衡をアメリカの輸入を抑制し輸出を増やすという正常な努力をせずに単に為替レートの調整(円高・ドル安)で乗り切ろうとしたのではないでしょうか?

少なくとも本質はそういう話なのではないでしょうか?ならば納得がいくのですが?
岩本さんが何をどう語ってるか楽しみです。

ご教示ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/11 17:40

>しかし私は真実はもっと単純なのだろうと推察しています。

要はアメリカはドルをじゃんじゃん刷って輸入を拡大。消費を楽しんだ。製品を売る努力(日本で売れるような車を作らなかった。右ハンドル車も作らなかった)もしないから輸出は伸び悩む。

そしてその結果生まれた貿易不均衡をアメリカの輸入を抑制し輸出を増やすという正常な努力をせずに単に為替レートの調整(円高・ドル安)で乗り切ろうとしたのではないでしょうか?

そういう点も含めて、アメリカに対する徳政令だった、というのは実に洞察に富んでいると思います。

ただ、各国がそうしなければならなかった理由は別にあります。

それは、米ソの冷戦です。

ソ連が崩壊して20年以上経ちますので、すでに冷戦に関する意識が薄れているのは承知していますが、当時はソ連を中心とした共産主義陣営(東側)とアメリカを中心とした資本主義陣営(西側)は莫大な費用をかけて、防衛競争を行っていました。

ソ連もそうですが、アメリカは日本や東南アジア・中東・そしてヨーロッパと全世界に兵力を送り出していたわけです。

アメリカは兵力をソ連に対抗できるように世界に展開し、西側各国は様々な形でそれを支える、ということです。

もちろん石油を中心とする資源も米ドルで決済することで、変動相場制と合わせてアメリカの負担を限りなく低くしていったのです。

アメリカ自体が輸出競争に負け、怠惰であったことはある程度事実ですが、それ以上に冷戦の負担は重かったといえます。

それが証拠に1929年の世界恐慌以来、第2次世界大戦を挟んで米ソの冷戦期は各国の国内経済での調整局面はあるものの、1987年のブラックマンデーまでは、世界を巻き込むような大きな金融危機は起きていません。しかし、1989年のソ連崩壊が現実になって以降は、各国の調整も含めてIMFなどが事態の収拾にあたる世界規模の金融危機や調整局面が多発することになりました。

ソ連という軍事的な対抗者が居なくなったために、アメリカドルの変動相場に対するカウンターウエイトが無くなり(というより、アメリカに投資しても湯水のように軍事支出で消えていくということがなくなり)それが金余りを生み、現在の金融市場の不安定要因を作り出している、ともいえます。

>国際金融の本に出てくる変動相場制の説明はすべてこの徳政令であるという記述を欠いているのでいまいち腑に落ちないのです。

徳政令であったというよりも、共産主義という資本主義に対抗するために、変動相場制という仕組みでアメリカを中心に資本主義を守った、というのが実際のところだと私は理解しています。
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この回答へのお礼

示唆に富むご教示ありがとうございました。$危機の原因がアメリカの軍事費支出にあったことは本に書いてありましたがphi様のようにいまひとつ踏み込んで書いてあるものには出会いませんでした。

おっしゃるようにソ連との戦いに疲れたアメリカを経済的に救済するために日本をはじめとする各国が変動相場制を採用いて援助したということは説得力があります。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/12 05:51

いま、一生懸命、アメリカのバーナンキは$を刷っていますが、それによってやっと景気が回復している状態です。


つねに、FRBのなかには金融緩和縮小の意見があるようです。FRB議長には金融引き締めで対応したボルカーもいます。よって、決して無節操に$を刷ってはいないのです。

いっぽう、アメリカ代表のバーナンキ議長は日本は円をもっと刷りなさいと明確にアドバイスし、黒田総裁が大規模な金融緩和を始めたときも肯定的でした。これは、アメリカが自分勝手にやっていないことを示しています。むしろ、日本の白川・前総裁とそれ以前が悪かったのです。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7901923.html

日本にも変動相場制になる前に、高橋是清・大蔵大臣が円を大量に刷り、世界に先駆けて不況を脱したという実例もあります。
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この回答へのお礼

回答をありがとうございました。
確かに通貨に関して日米に奇妙とも言える協調体制があるのも事実だと思います。
参考になりました。

お礼日時:2013/06/12 05:45

非常に興味深い内容ですので、ちょっと回答に参加してみたいと思います。



為替レートというのは、原則論でいうと2国間の話し合いです。
変動相場が一般的になる前は、外交交渉で決まっていたのです。

外交ですから、基本は国と国との力関係できまります。
変動相場制が一般的になったのは、わずか40年前のことです。

今はアメリカドルが基軸通貨となっており、ドルを大量に刷って流通させることで、アメリカは多くの利益を得ています。
この状況を覆すには、アメリカドルに対抗可能な基軸通貨が必要です。ドルより先にコケそうですが、ヨーロッパがユーロを推進したのもそれが狙いでしょうし、また中国が元の国際化を狙っているのも同じ目的かと思います。(中国は背伸びし過ぎて、多くの国から相手にされていませんがwww)

なお、質問者さんは、ちょっと通貨高について、誤解があると思います。
1ドル360円が120円になったということは、円の価値が3倍に上がったことです。
単純な損得論で言えば、日本は得をした立場であり、むしろアメリカは損をしています。

もちろん、そこにビジネスを絡めるとまた複雑になりますが、円高はむしろ日本が強くなった証拠ですので、最初から被害者意識でしか考えないのは、正直どうかなと思います。
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この回答へのお礼

さっそくのご回答を感謝です。

>1ドル360円が120円になったということは、円の価値が3倍に上がったことです。

確かに海外で買い物しますと3倍になったのは実感します。しかし日本に流入したドルの大層はでアメリカ国債を買う形でアメリカに還流しますよね。

仮に30年国債を買ったとしたら30年後は大幅に減価したドルをつかまされるわけでやはり日本は損をこいてる感じがしてしまいます。


どうもありがとうございました。

お礼日時:2013/06/11 16:48

「円の犠牲」というよりも「ドル以外の通過の犠牲」ですね。

米国は金本位制を掲げながら保有する金以上のお札を刷りまくってそのことが陰謀論として語られはじめ、やがてその実が世界にバレ始めた辺りで先手を打ったのがアメリカの変動相場制移行であったのですね。
アメリカ向け徳政令はリーマン・ショック後にも実質発動がありましたし、IMFや世界銀行もCIA等の諜報機関なども使って表から裏から操作して経済兵器としてしようしていたり(このことはウィキリークスにも暴露されています)、リーマン・ショックという惨事などから実として動き始めていた通貨改革やIMF改革を主導していたストロスカーンは突如として強姦未遂容疑で逮捕され本人はもとより関連する人々は権力の座から降ろされ通過改革やIMF改革は一挙に頓挫することになるなど、表向きは自由市場や経済の公平性を広告していますがそれは米国政府の権威をアピールするだけのもので、要するにアメリカは自国利益追求のためになんでもやる国ということであり、日本にも経済スパイなども行なう諜報活動職員が数多く配置されています。

また竹中平蔵さんによればその手の話は「おとぎ話」であって、まじめに議論することはナンセンスなのだそうです。日本では元大臣を務めた人間でさえこのような状態ですので、日本がアメリカのポチとしていいように扱われるのは当然といえば当然なのでしょうね。
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この回答へのお礼

さっそくのご回答をありがとうございました。私は金融関係の本を読んでいていつも隔靴掻痒の感じがします。変動相場制の移行についても様々な方が様々に語りますがどの説明も奥歯にものがはさまったような言い回しでどれもはたと膝を打つようにはいきません。


やはりアメリカ救済で正解だったのですね。

それにしてもご指摘のように確かにストロスカーンの話は不自然ですよね。その不自然さが表ざたにならないのがまた不思議です。堤美果の「政府は必ず嘘をつく」等を読んでいますとありうる話だとも思います。

竹中平蔵は弁の立つ人だとは思いますがどういう人なのか分りません。判断を留保しております。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/11 16:41

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